きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句 /色草    

2006-10-28 07:13:33 | Weblog
色草の輝きハンドルを遊ばせて
晩秋の夜汽車「氷点」の街を過ぐ
散るのみの色葉に刻の還らざる

ドラマ「氷点」が人気再来の様だ。札幌と我が町との中間に"故三浦綾子”の舞台、旭川がある。去年の今頃の事だが、JR最終夜行で網走に帰る途中、旭川を過ぎるとめっきり街灯りが減り、そこからは単線に変った為か踏切がやたら多く感ずる。気温も下がったのだろう、急に曇り始めた車窓を拭いて映る点滅する踏切の赤灯と警報音の景のみが特別の事の様に頭に残って居る。それは「氷点」読者世代のイメ-ジが脳裏にあるからだろうか。

9 コメント

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好きな句 (高橋正道)
2006-10-28 09:34:41
散るのみの色葉に還らぬ刻思う

散りゆく木々の葉の美しい光景と、来し方への

万感の思いが重なって捉えられています。

心に残ります。

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高橋正道様へ (志賀たいじ)
2006-10-28 11:23:59
"色葉散る"の句に嬉しいコメント拝読しました。雑な生活をしてる私ですが、秋はやはり人にもの思わせる何かを備えてるのでしょうね。共感いただき有難うございます。
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好きな句 (おおにし ひろし)
2006-10-28 11:52:54
晩秋の夜汽車「氷点」の街を直ぐ



私も随分以前にこの凄まじいサスペンスを読みました。夜汽車の音、時折近づき直ぐ消えていく踏切のカンカンカンの音、列車の振動と車両の雑音、窓外の町の灯など人間の感情をくすぐります。ストーリーの終末のやるせなさとともに、作者の気持ちがよく解ります。
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好きな句 (小河原 銑二)
2006-10-28 16:53:21
散るのみの色葉に刻の還らざる

 しみじみとして、何か寂しくなってくる句です。おのれの年齢に重ねて読んでしまうからでしょうか。しかしながら、「いろはに・・」の語呂に馴染んでいて、読んでいると気が楽になってきます。
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おおにしひろし様へ (志賀たいじ)
2006-10-28 17:40:41
"晩秋"の句に素敵に夜汽車の内外の雰囲気、作意をお汲み取りいただき共感のコメントとても嬉しいです。有難うございました。 
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小河原 銑二様へ (志賀たいじ)
2006-10-28 17:48:34
”色葉散る”の句に素敵なコメントを頂戴しとても嬉しいです。自然のうつろいに身照らすとき、今日あるひと日を悔いなく過したいと思う日々です。拙い句にいつも目に留めて戴き有難うございます。
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好きな句 (大給圭泉)
2006-10-28 22:53:43
散るのみの色葉に刻の還らざる

形あるものはいずれなくなるのごとく生も一緒ですね、色葉の綺麗さは短くそれだけに見入ります。常に今日とゆう日はないのだから楽しく大事にと弱い体のせいですね。
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大給圭泉様へ (志賀たいじ)
2006-10-29 07:40:32
"色葉散る"の句に共感戴きとても嬉しいです。理屈ぬきに秋は自分に問いかけてきますね。一日一日前向きに暮らしたいと思う日々です。

いつも拙い句に目お止めいただき有難うございます。
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散るのみの色葉に刻の還らざる (一粒の種)
2006-10-29 16:51:54
タイトルの句に、昔俳句会に参加していた頃を思い出しました。また、時々訪問させていただきます。

私の下記ブログもご覧下さい。

http://blog.goo.ne.jp/petro2006/
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