きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句 /梅もどき

2006-10-29 07:24:32 | Weblog
朝ごとに色の冴えくる梅もどき
秋気澄み常より近し岬まで
暮早き月ほのぼのと牛曳かる

まだ午後5時過ぎだと言うのにすっかり暮れて弦月が赤く低く丘に掲げてる。 落日ぎりぎりまで野の草を食んでいたのだろう、牛の黒いシルエットが一列に牛舎に向っている、空がうす赤く切絵でも見てる様だ。

11 コメント

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牛曳かる (齋藤良一)
2006-10-29 09:29:42
 暮早き月ほのぼのと牛曳かる

牛という動物には生来沈静作用が備わって

いるような気がします。人間、イヤ動物が

できているというような高貴な感じさえします。

月にも同じ作用があって、相まってこころが

鎮まるようです。好きな句です。
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暮早き (あみもとひろこ)
2006-10-29 10:56:51
暮早き月ほのぼのと牛曳かる

驚くほど早く暮れてしまい、もう、月がのぼってくる。その中を曳かれて牛舎に帰る牛の姿が、眼に見えるようです。冬の訪れの、近いことを感じます。
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好きな句 (大給圭泉)
2006-10-29 12:59:22
暮早き月ほのぼのと牛曳かる

すっかり日暮れが早くなりました、大きい牛が並んでゆっくり帰る夕日の中の姿が心やすらぐ思いがします。絵のようです。
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好きな句 (丸山草子)
2006-10-29 15:30:36
暮れ早き月ほのぼのと牛曳かる

日暮れの早い夕闇にもう月も見え、牛が影絵のように曳かれていく様子が1枚の絵のようです。
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暮早し (かわな ますみ)
2006-10-29 17:46:32
暮早き月ほのぼのと牛曳かる

あっという間に暮れゆく夕べ、早くも掲げられた月の下、牛の曳かれるシルエットがほの暗い向こうに見える。短日の貴い一瞬をお見せ頂き、嬉しく存じます。

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お礼 (志賀たいじ)
2006-10-29 20:16:04
齋藤良一様へ

あみもとひろこ様へ

大給圭泉様へ

丸山草子様へ

かわなますみ様へ

"暮早し"の句にそれぞれに素敵なコメントをお寄せ戴き有難うございます。

日が短くなって暮れた直後のほんのり赤い月明り、昏れ切らない薄赤い空に影を残した曳かれゆく牛の美しい景を捉えた句に共感を戴きとても嬉しく思います。

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暮早し (臼井虹玉)
2006-10-29 22:22:08
暮早き月ほのぼのと牛曳かる/志賀たいじ

月と牛を置く風景をあまり見ないので、まずとても印象に残りました。日暮が早くなった感じがよく伝わってくる御句と思います。
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暮早き (藤田洋子)
2006-10-30 00:29:19
暮早き月ほのぼのと牛曳かる

 暮れ際の月と牛とのまるで美しい映像を見ているようで、優しく安らかな情景が心に残りました。
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お礼 (志賀たいじ)
2006-10-30 07:18:22
臼井虹玉様へ

藤田洋子様へ

”暮早き”の句に共感のコメントを夫々にいただき有難うございます。暮早いこの時期、偶然出遇った月と牛の美しい景に酔いしれまいた。皆様に共感いただける句になってよかったと思っています。
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好きな句 (渋谷洋介)
2006-10-30 11:08:15
秋気澄み常より近し岬まで



冬間近い凛とした秋気を、感じさせて頂きました。
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