きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

きょうの俳句(9/23)ー秋薊       

2007-09-23 08:11:42 | Weblog
秋薊なびく風にも棘見せり 
朝露の叢に色葉のかくれたる
咲き誇るでもなく桔梗凛として
兄の忌に妹と語りぬ秋ひと夜

今朝の気温は北海道各地共に10℃以下、快晴の朝なのにひんやりとした冷気が漂う。何か一夜にして野も木の葉も色も変ってきた様な気がします。昨日休みの息子の嫁さんが茸採り名人と一緒に松茸とりに行ったが、今年は雨が少なかったせいか親指ほどのが1本だけの収穫、初物の土瓶蒸しとなった。

4 コメント

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好きな句  (大給圭泉)
2007-09-23 16:45:12
兄の忌に妹と語りぬ秋ひと夜
日暮れも早くなり妹さんとお兄さんの思い出話のつきることなく一夜の刻の過ぎる速さを感じられたのでしょうね。
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大給圭泉様へ (志賀たいじ)
2007-09-23 17:55:25
"秋ひと夜"の句にコメント有難うございます。兄の一周忌で遠来の義妹と仲のよい妻に加わり一夜を積もる話を語り明かしました。お互いに若い積りで話しましたが、皆70歳以上の高齢なことに後で気付くこともあり、楽しい時を過しました。
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お礼 (かわな ますみ)
2007-09-24 15:01:28
咲き誇るでもなく桔梗凛として
自生の桔梗を見た記憶がなかったのですが、先日、甲州の片隅でようやく出遇えました。きりりと直立し、清冽な青紫をひらく桔梗は、華やかに「咲き誇る」花とは、まさに対照的ですね。美しい発見に共感いたします。
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かわな ますみ様へ (志賀たいじ)
2007-09-27 11:32:58
御礼が遅くなって申し訳ありません。
"桔梗"の句に嬉しいコメント有難うございます。庭の鑑賞用の桔梗は多い様ですが、自生は殆ど見ることが少なくなりました。今日お墓に参る道すがら、ひっそり花開く姿を見ました。華やかな花とは趣きを異にしつつも凛と立つ紫の清らな姿に心惹かれました。
きりりとした気品さに恐らくは剪る人もなく自生していたのではと思いました。
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