きょうの俳句

癌と闘う自分への応援詩
--志賀たいじ[花冠同人]の俳句ブログ

6 コメント

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落葉 (かわなますみ)
2006-10-04 14:50:41
綱わたるチンパンジ-に舞う落葉

ちょうど『幸せな動物園(旭川旭山動物園監修)』という本を読んでおりましたので、親しみ深く拝読しました。季節感溢れる動物園にするため、例えば秋には、紅葉、木の実、七竈、栗、秋桜等の中で、動物達が暮らせるよう植樹されている、との記述がありましたが、御句から、その様子がいきいきと浮かびました。動植物の自在さと、少しのもの悲しさが、美しい句と感じます。

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かわなますみ様へ (志賀たいじ)
2006-10-04 16:26:26
"落葉"の句のとても心強いコメントを有難うございます。動物園の動物を詠むなんて考えても見なかったので戸惑っています。訪れた翌日に206万人の入園新記録が出たとの事、危険を取り除いて人との距離を縮め、動物の慣性を引き出す環境に工夫がなされ今まで知らぬ姿を大人も興味深く見る事が出来ました。晴天の下で紅葉の中の芝生に乾いた落葉を踏む心地もとても爽やかでした。
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好きな句 (小河原 銑二)
2006-10-04 20:47:07
霧をゆく里に信号青ばかり



広い平野に一本道が走る大空間が髣髴と浮かび上がってきます。走っていると青信号ばかりで、行く先に止めがない、一寸不気味で死後の世界を感じさせるところが好きです。40台の若いとき約7年間豪州にいましたが、一時期田舎の草原の町に住んでいました。日が落ちると漆黒の闇が襲ってきます。目につくのは星と遠い住居の小さな灯りのみでした。この風景の印象が強く残っています。
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好きな句 (おおにし ひろし)
2006-10-04 21:07:46
白蝶や峠のそこだけ蛍草



とても抒情を感じてしまう素敵な句です。ずっと峠へと上り詰めてきた。其処に白蝶の戯れる、可憐な瑠璃色の花を見た嬉しさといたわしさ。そんな作者の自然への姿勢が好ましく思われます。
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 (飯島治蝶)
2006-10-05 05:27:25
霧をゆく里に信号青ばかり



長閑な里の秋の景。下五の表現が絶妙です。

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お礼 (志賀たいじ)
2006-10-05 06:34:39
河原銑二様へ

飯島治蝶 様へ

"霧"の句へ素敵なコメントを有難うございます。久振りの車での遠出、薄い朝霧に包まれたの峠に向う国道筋の村里の信号は青信号ばかりでノンストップで運転するものは快い。行き交う車は多くセンサ-が効いているのか、手押しなのか一寸異様でもある。人影が見えるのは車の立ち寄るコンビニ付近だけ、過疎の街々は静まり返っていました。



おおにしひろし様へ

"蛍草"の句にコメント、嬉しく拝見しました。そろそろ峠に差し掛かる日溜りに運転していた息子の嫁が"珍しい!まだ紋白蝶がいる"と叫ぶ、車を止めて見ると小さな蝶の番いが飛んでる辺り一面露草である。そのあと道筋を気付けて走ったが其処だけで不思議なものを見た様な感じでした。

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