犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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点対称の対

2022年08月21日 | 自画自賛
[あらすじ] おらほ調布は下布田遺跡から出土した、耳飾りを模造しているよ。
二重の渦を基調とした、複雑なデザインに脳が混乱する。
縄文時代の作者も混乱したのか、正確に点対称になっていない部分も有る気がする。
さりとて、ここ間違ってるよ!と言い切る自信も無い。


二重の螺旋と言えば、染色体だ。
遺伝情報をコピーするという機能を持つために、二重の構造を持っている。
二重なのがぴらぴらぴらーと剥がれて、そこに対となる部品がくっついて、
コピーができあがる。
新型コロナワクチンの作り方で有名になったメッセンジャーRNAだ。

他に二重螺旋と言って思い付くのは、栄螺堂だ。
入口を入って、階段を昇る。
てっぺんに着いて、おーとかあーとか言って、
階段を降って、出るのは出口であって、入った入口とは違う場所だ。
私は会津の栄螺堂に行ったことが有るが、他にも在るそうで、
ぜひ訪れてみたい。

ぼんやりと、
そうかー、螺旋は点対称かー
と思ったが、
螺旋は点対称ではない。
二重螺旋だから、点対称になる。

対称だからこそコピーが作りやすいので、
生殖の重要な役割を果たすことができるわけだ。
ただの螺旋じゃこうはいかねえ。



太極図も点対称だ。
韓国の国旗の中央にあしらわれた、陰陽の勾玉が組み合わさったあの図案である。

陰と陽が入り組み合って、どちらが勝つでも負けるでもなく、
どちらかが増えればどちらかが減るという関係を表している。

点対称というのは、そういう
自然の摂理であるとか、万物の根底に在る法則とか、
宇宙とか神秘とか、そんな世界に在るものだと思う。

そうだ、
銀河も二重螺旋の形だ。

二極が有るけれど、
ただの線上の二極では、向かい合って反発して遠のくばかりである。
キュッとひねって回転をかけてやると、
それはお互い持ちつ持たれつの二重螺旋に変わる。



半分を作って、写真を撮り、
その写真を見ながら、残り半分を作っていく。
現代は実に便利なのだけれど、
それでも混乱する。


なぜなら、二重の渦の構造は、日常の中で目にすることが無いからだと思う。

DNAの二重螺旋なんて、体内のしかも目に見えない小さいものだし、
栄螺堂なんてあちこちに有るもんではない。



回転轆轤から切り離して、裏返し、
裏側から削り込む。


耳飾りなんだから、軽くなくっちゃいけない。
あんまり重たいもんを耳から提げたら頭が痛くなりそうだ。



ご近所幼なじみ友人Mに、耳飾りを見せる。

「おー。これはすごいね。
耳飾りってことは、二つ一組だよね。
もう一つ作らなきゃね。」

ゲゲッ。
けっこうたいへんだったが、これをもう一個作るのかー。
オエ出そうだな。

「しかも、左右対称に作らなきゃね。けけけ」

うおおおお。
その通りだ。おっしゃる通りだ。
同じものを作っちゃダメなんだ。
ポジとネガの関係にしなきゃ。

うひー。

できあがったコレを写真に撮って、
画像を左右反転させて、それを手本にして次を作るか。
現代は便利なのだ。

現代は便利なんだが、
脳みそがついていけなそうだ。
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