犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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斧を修繕する

2023年02月28日 | Do it myself
斧がグラつく。

思いっきり振り下ろして、ドスンと丸太に打ち込む。
一振りごとに、斧の頭部がグラついてしまう。

柄の尻を下にして、硬い地面にストンと落とす。
すると、斧がまたガッチリ嵌まる。
しかし打てばまたグラつく。

柄の先端の木が傷んで、くさびが利いていない。
そろそろ、柄の先を切って、削り直して、
くさびも新しくしなければ。

と思って、1年以上経つ。



いい加減、作業しにくいので、修繕することにする。
斧の先端を外す。
緩んでしまっているので、簡単に外れる。

外してしまえば、もう薪割りはできない。
できないと困るので、さすがの私も修繕をするだろう。

と、この状態でまた2週間くらいほったらかし。



今年の分の薪が終わりそうだ。

古い材の朽ちかけたのを、チェーンソーで切る。
あっという間に作業は終わる。
これで何日分になるか。

割ってない丸太がいくつか有る。
あれを割ればまた何日分かになる。
斧が必要だ。

切羽詰まってやっと、斧の修繕に取り掛かる。
何がそんなに面倒なのやら。
ただ着手しないだけだ。

この頃、蔵書の整理というオオシゴトのために
ちっと疲れているようだ。






確か、前に斧の柄をすげ替えた時に、
ブログに書いた記憶が有る。
探してみた。見付かった。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/e78456561644b132545b5ed4efe2a27d
2012年2月とな。
11年、もったのだ。

ん?なぜ「削る」作業に電ノコを使っているのだろう?
なぜグラインダーじゃないのだ?

なぜならば。
この時はまだ、ディスクグラインダーを買っていないのだ。
では、いつ買ったのか。
確か、玄関の扉を塗り替えるために、前の分厚い塗装を剥がすために買ったのだ。
探してみた。見付かった。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/679d54eb4671397d3462e6c42ac57326
2012年6月。
なるほど。

斧の柄を削る時も、きっと「グラインダーが有れば楽なんだがな」と思ったのだろう。
そして、欲しい気持ちが高まっていたのだろう。
早く買え。
おまえはその道具をけっこう頻繁に使うようになるぞ。



そう言えば、当時、ディスクグラインダーは安いもので
4~5千円だったか。
その何年か後に、この手の工具類の廉価版が
DIY用にじゃんじゃん発売された。
グラインダーでもブロアーでもサンダーでも
3千円程度で買えるようになって驚いたものだ。



そんなことを差し引いてでも、
本当に、道具はとっとと買ったほうがいいと思う。

できることが増える。
作れるものが広がる。
それは、人との関わりも多くして、人生を豊かにさえするのだ。



斧の鉄に穴があいていて、その穴に柄の先が差し込んである。
柄の先は先細りに削ってある。

斧を使っているうちに、斧の鉄部分が柄に食い込んでいって、
柄がちょいと削れていく。
それがつっかえる形になって、そこ以上に柄に刺さらないからグラ付く。
ああ、言葉で説明するのって難しい。

つっかえになっている部分を削り直す。
鉈(なた)を使って、ちょこちょこ削る。

削りたい部分に鉈の刃をあてがって、
全体を小さくストンと落とす。
こうすれば、狙った位置に、小さく力を掛けることができる。

これも言葉で説明するのは難しい。
もう、自分のメモになればいいや、という気持ちで書いてみている。




柄の、くさびの打ってあった隙間の所が
朽ちている。

今回、この分をばっさり切り落として、
新たに削り直そうかと思ったが、
そこまでしなくても良さそうだと判断した。

朽ちている部分を少し削り、
くさびを大きめに入れることにした。

板きれの端っこを、三角形に鋸で切る。
これをくさびとする。

柄を斧鉄の穴に差し、くさびを入れて、
くさびを打ち込む。

最後に、斧を上にして柄の尻を地面にストンと落とす。
こうすると、しっかり嵌まる。
完成。




さっそく、薪を割った。

日本語って面白い。
丸太を割って薪にすることを、「薪を割る」と言う。
「飯を炊く」や「湯を沸かす」もそうだ。
正確に言ったら「米を炊いて飯にする」や「水を沸かして湯にする」だろう。
「会場を設営する」なんてのもそういうことだ。

「鼻くそをほじくる」もそうかな?
いやちょっと違うか。
いややっぱり、「鼻の穴をほじくって鼻くそを取る」のだから、同種の表現か。

えーと。
薪を割った。

斧がしっかりしていると、力がしっかりと伝わるのだろうか。
いつもより堅めの木も、いつもよりもすんなりと割れる気がする。
心地よい。

早く修繕すりゃ良かった。
やっぱり道具の手入れは大事。
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