犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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地元

2021年08月07日 | 流民の窓
初めて「ジモティー」を利用した。

ジモティーとは「地元の友達」といった意味の言葉で、
不用になった物を売買したり無償でやり貰いしたりするための
フリマアプリだ。



取引相手は、出品2品目という初心者だが、
私のほうが初心者だい。

品物の状態について質問を重ねる中で、
「ご近所さんの物です。」ということが分かった。
代理で出品しているようだ。

所有者と直接のやり取りのほうが安心な気がしたが、
ご近所さんの代わりに出品してあげている親切な人なら
それも良いと感じた。



行ってみると、出品者とご近所さん夫妻が
品物を出して玄関先に出て待っていてくれた。
所有者さんは七十代のようだ。
なるほど、代理で出品していたのはそういうわけだったか。



「多摩ナンバーなのね」と奥さんが言う。
深大寺なんです。ご存じですか?
「深大寺東町に友達がいるわ。〇〇さんていうの」
東町の〇〇さんだけじゃ分からないけれど、
とにかく実際ど近所にお友達がいるらしい。
嗚呼、世間は狭い。
うっかりハナクソほじりながら歩いていたら
誰に見られているか知れたもんじゃない。



自宅から車で1時間弱のところだった。
多摩丘陵の中である。
途中、丘陵地の中を通った。
道はぐぐっと登り、またぐぐぐと降る。
そしてまたカーブしながら登っていく。

ってな所の町名が「平」である。
いやー、平らじゃあないと思うけどね。

きっと、丘の中にちょっと平らな場所が有って、
そこを平と呼んでいたのが広がっちゃったってなところだろうけれど。
無理が有るなあ。



片側一車線のどうということの無い道を行く。
信号で停まる。
沿道に店が並んでいる。
こういう所に在る居酒屋って、地元の常連さんだけが来るんだろうなあ
と思ってなんとなく見る。

すごい。

右の店が、
「備長炭やきとり 甲斐駒」
左の店が、
「蟹・活魚料理 妙義」

備長炭は紀州和歌山の備中長左衛門が元で、備中は岡山県。
甲斐駒は南アルプスの名峰で、なーんの関係も無かろ。

妙義山は私も大好きな群馬県西部の岩山。
関東平野の北西の果ての奥だよ。
海は遠い。
なんで蟹・活魚?

わけを聞きたい気がする。
一度は暖簾をこじ開けて飲んでみるか。

二軒続けて飲むことを、
ここでは「ハシゴ」と言わずに「縦走」と呼ぶであろう。
「いやーゆうべは甲斐駒から妙義へ縦走しちゃってさ」って
どんな天狗様だ。



驚き呆れていると、ものの100メートルも行かぬ並びに今度は
「モスバーバー」という床屋を発見。

平の人たちはおふざけが過ぎるわ。
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