犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ここどこ山?

2021年10月29日 | 流民の窓
二十代の頃、センセイに連れられて山へよく登った。
主に奥秩父から西上州の山だ。
御荷鉾、二子山、荒船、裏妙義、鼻曲、草津白根、四阿、
時には栃木から福島や新潟県へ足を伸ばして
太郎山、浅草岳、守門岳、
甲州方面で日向山とか大菩薩周辺なども行ったっけ。

テントや食料やおのみものを担いで、
山の上で宴となる。
ちゃんとした登山をする人からしたら
非常識で危険だと叱られてしまいかねない。
程々に力任せに楽しんでいた。



前の飼い犬ジーロくんは山が好きだった。
嬉しそうに山道を先に走り、
先に行っては引き返してきて「まだ?」という顔でこちらを見る。
悪かったな、遅くて。
犬はそのように序盤からぶっ飛ばしても、帰りまで体力がもつから立派なものだ。

去年から飼い始めた犬ウーゴくんは
山は未経験だ。
それに、呼び戻しの訓練もまだできていないし、
ノーリードなんて、元いた保護団体にバレたら
どんだけ怒られるか知れない。とほほ

第一、ウーゴはこの一年でムチムチと肥えて、
18㎏になった。
ジーロは14㎏あまりだったので、
いざという時も私が片腕で抱きかかえてなんとかなったが、
18㎏は重い。

というよりそもそも、知らない場所に一緒に行く練習から始めなければならない。
道は遠いねウーゴ。



センセイからラインが入る。
唐突に山の写真が送られてくる。

若かりし頃、自分でカラー写真をプリントするほど
写真には凝った人なので、写真は上手で美しい。

私は写真を見てそれがどこか当てるのが好きだ。
私がそんなことを好きだなんてセンセイは知らないが、送ってくる。
受けて立つぜ。

数枚の写真を見る。
影や残雪などから、方角を、
植生などから標高を推測する。
そして、地図であたりを付ける。


「笠ヶ岳?」
谷川岳の東側の山ね。
「惜しい。白毛門」
うわー、悔しい。



2週間ほど後、また写真が来る。


今度もまた谷川岳辺りだな。
3枚くらいの中に、笹が特徴の景色が有る。

谷川岳を含む稜線に、笹平というところが有る。
「あたり」



また2週間ほど経って、また写真が来た。
センセイ自身が写っている。

「どーこだ?
わかるわけないか」
挑戦状が突き付けられる。
俄然、奮い立つ。



「手前に写り込んでいる人物から推測するに、ぐんまけん?」
「そう」
ほいきた絞れた!

[緑色 小屋 谷川岳]で画像検索。
うえっへっへ。
見付けた。
白樺避難小屋。
「正解」

いやー、いい気分だ。
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