犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

富士見登山部 須山口登山道の序

2019年11月18日 | 流民の窓
去年の5月、御殿場口から双ツ塚に登った。
そして須山口下山道を少し降り、須山御胎内からまっすぐ車道に降りた。

わが富士見登山部は、富士登山を目指しつつ、富士見登山と銘打って、
富士外輪山ばかりに登ってきた。
双ツ塚はしかし、外輪ではなく、側火山と呼ばれるものだ。
富士山のおよそ五合五勺にあたる。

この時も、飼い犬ジーロくん当時12歳を連れて行った。
富士山の砂礫は、犬の裸足には刺激が強かったようで、
双ツ塚の頂上に着く頃にはちょっとつらそうであった。
かわいそうなことをした。



去年の6月末には、富士は富士でも津軽富士、
岩木山に登った。
登ったと言っても、八合目の駐車場から登った。
そして、九合目からは犬ジーロくんの苦手な岩場で、
途中で怖くて動けなくなってしまったため、頂上まで行くことは諦めた。



その後、急速に老いた。
冬を経て、食欲が落ちた。
朝の散歩の帰りには立ち止まってしまうことも有った。

もう、山に一緒に連れて行くでもないか、とも思った。
しかし、犬ジーロくんも山は好きだ。
元気だった頃は、どんどん先に走って行っては、
「まだ?」と引き返してきて私を確認してはまた先に走った。

5月の初めに獣医を受診し、腎不全と診断された。
毎日、皮下点滴するようになり、
だいぶ元気が戻った。
尻尾を立てて散歩に出るようになった。

やはり、もう一度山に行きたい。



段差は苦手だ。
後肢が弱っていて、大きい段は越せない。

そして、抱かれるのが嫌いだ。
自分で登り降りできない段差のところで、私が抱いてやると、
ひどく嫌がる。

だから、なだらかな道の所が良い。
自宅から近い山は、かえって険しい。
奥多摩の山は傾斜がきつい。

富士山の登山道の、はじめのほうなら大丈夫だろう、と考えた。
樹林帯のうちなら、足元もやわらかい。



須山登山道は長い間、廃れていた。
それにはいくつかの理由が有る。
そして、近年、再興された。
これにもいくつかの理由が有る。

ここにはかなりの物語が有るようなので、
今度またしっかり調べてから書きたい。
って来年以降だな。

今は整備されたてなので、歩きやすい。
須山浅間神社の裏手に、新しい道と新しい駐車場までできている。



富士見登山部員のTちゃんと、忠ちゃん牧場の駐車場で落ち合い、
そこからTちゃんの車で、須山浅間神社の裏の駐車場に移動する。

そして、浅間様にご挨拶してから出発だ。
神域に犬など入れてはなりませぬ。(写真:ジーロくんを探せ



登山道の案内板は整っており、迷う心配は無い。
人だけだったらほんの1時間のコースを、
老犬と一緒に2時間近くかけてゆっくり歩いた。



朝、調布の家を出る時には雨が降っていたが、
八王子ではもう止み、
藤野を過ぎた辺りでは虹がかかり、
都留ではちゃんと正面に富士山が姿を現した。

その時点では、様々な種類の雲がかかっていた。
北から東を厚い雲が覆い、
南面には頂上直下から雲が湧いて斜面をもくもくと下っていて、
頂上の上には細い笠がひらりとかぶっている。

Tちゃんによれば、この朝の雨でも上は雪が降ったようだという。
そして、風で飛ばされるのだそうだ。
だから、溝のところだけ雪が残っている。
南面はあまり白くない。
山梨県側はもっと雪が多い。



一日の間、めまぐるしく雲が変化する。
それを眺めているだけでも、おもしろい。

散歩の後、十里木の駐車場でしばらく話しながら、
景色を見ていた。
いや、景色というか、
どうやらそこのススキの原でイベントが開催されているようで、
コスプレイヤーたちが思い思いの装いで、写真を撮影しているのだ。

戦士、王族、武士、何か、貴族、旅人、何か、何か・・・

私たちは車から下りずに、窓越しに遠くコスプレを眺める。
ススキの原っぱで、剣などの武器を構えてポーズをきめて写真を撮る人々。

多くはマントを着ている。
マント率、非常に高い。
考えてみると、日常、マントを着ることってそうそう無い。
廃れたファッションなのか。
実用的でないからか。

一人、異色なのがいた。
遠目に、ヤマトタケルの命と思われた。
(でもたぶん女子)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 美術館悲報 | トップ | 井戸端介護担当者会議 »

コメントを投稿

流民の窓」カテゴリの最新記事