犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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不覚!泣いた。『ブラッシュアップライフ』

2023年02月27日 | よみものみもの
昨日ここでテレビドラマ『ブラッシュアップライフ』について書いた。
書いた以上、とっとと観なきゃね、と
観た。

第7話である。
第6話の最後に、とっときの俳優・水川あさみが表に出てくる。
おそらく、ここからストーリーも大詰めに入るのだ。

そうだった。
第7話は水川あさみ演じる宇野真理ちゃんの独白が主な内容になる。

実は…、実は~、実は―、の連続である。

主人公の近藤も視聴者も知らなかった事が次々と明かされる。



ああ。人生とは、こういうものだ。

不覚にも、私は
宇野真理ちゃんの独白を聴きながら、涙を禁じ得なかった。
やっだ、泣いちゃったのよアタシ。

(テレビドラマで涙が出ちゃったのは
『コタキ兄弟』以来数年ぶりだと思う。)

ワタクシは53歳で、この頃どうも
今までの生き方と、今後の生き方をどうするか、考えがちだ。

しかも、この朝、夢を見た。
20年くらい前にとても好きになった人が夢に現れた。
夢の中で、その人と気持ちが通じ合いそうになって、
またその後、すれ違ってしまう。

現実もそうだった。
確かに思いが通じたというひと時が有って、
それからまた離れてしまった。

今も離れッパナシである。
けれど、連絡を取りたい。
とても好きだったことを、どういうところが好きだったのかを
ちゃんと伝えたい。
今はあちらにも暮らしが有るしこちらにも暮らしが有る。
付き合いたいとかいうことではまったくないのだが、
伝えぬまま人生を終えたくない、という思いが有る。
なんじゃそりゃ。それは自分の身勝手である。だから、思いとどまる。
なーんてな、ありきたりの事である。

その人の夢を見たのは、おそらく、
今日、その人の実家の近くに行く予定が有るから、
それで連想して夢を見たのだろうと思う。
深層心理は正直なんである。



そんな夢を見た日だったからというのも有るだろう。

この人生が二度あれば。
この人生をやり直すことができるのであれば。
こうしたらこうなると知っているのであれば。
こうしないとこうなると分かっているのであれば。
他の選択肢に進んでいたらどうなるのか。

そういう思いが高まっている上で
ドラマ『ブラッシュアップライフ』の第7話を見たら、
私は涙が出てしまった。

いいねえ。



人生をやり直している。

私は、一旦は生まれてみたものの、
こいつはちょっとマズいと即座に判断して、
2日で辞めてしまった。
そして、2年後に産まれ直してみた。

というふうに解釈してみよう。

私の生まれる2年前に、母は男児を産み、その子は2日目に亡くなっている。

その子の、言ってみればタマシイみたいなもんが、
生まれ直したのが今の私だ、
と解釈してみよう。

そうすっと、
私は人生2周目ということになる。
1周目はたったの2日で、
幼児時代、小学生時代、中学生時代、青春期などを経験してはいない。

それでも、
たった2日で死に向かうというのは、
重大な経験だと思う。
十月十日も胎の中にいて、外に出て2日で辞めるとは。
何がそんなに問題だったのか。

そんなことを考えてみることも有る。



二十代の後半の頃に、こんな夢を見た。

自分の人生のある時期の様子を、ビデオを再生するように見るのだ。

次に何が起こるか、自分は知っている。
けれどもそれはビデオにそのまま録画されているので、
それを見届けるしか無い。

変更できないのだ。
見ているしか無い。
ここでこう言ったら、このように行動したらどうなるか、
全て分かっている。経験済みだから。
でも、
ただ見るしか無いのだ。

その苦しさ、やる瀬無さと言ったら無かった。

目覚めて、思った。
現実の人生というものが、いかに後悔してもなんにもならないものか、と。



今の私は、今まで生きてきた中の
あ、「今まで」と言うのは、今生の53年間の今までという意味ではなく、
前世がいくつか有ったのだとしたら、そこんとこを指している。

今まで生きてきた中で望んだことを、
私は今、叶えられているんじゃないか、という気がしている。

ここんとこは詳しくはまた別の機会にねちねち書くとして。
つまり、
そんなことを考えたりすることが、日頃、有る。

そういう中で『ブラッシュアップライフ』を観ていくと、
主人公や宇野真理ちゃんの目指すものが
身につまされるんである。

再生されるビデオをただ見るだけではなく、
なんとかしたい。
自分の行動を変えて、なんとか結果を変えたい。
そういう必死の、文字通り必死の、思いが伝わる。



あんな夢を二十代の頃に見たけれど、
それでも、現実の中で生きていくしか無かった。

後悔の無いように生きることより、
現実の中でなんとか生き抜くことのほうが、優先された気がする。

生きていると、「今」が一番大事だから。



人生のやり直しを何度でもできるかというと、
そうでもない。
やり直しはできるけれど、回数に限りは有る。
そうじゃないと
・・・

ドラマが終わらないからね。
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