昔風商店街の中央あたりを南北に横切るかなり広い道が歩行者天国になっていて、夜になるとたくさんの屋台が店を出していました(写真)。「西域の……」「成都の……」といった各地の名物料理が多いようです。講釈つきでアイロンを売っている人もいました。
屋台の後ろ側にテーブルが並び、ほとんどは地元の人だろうと思いますが、晩春の夜を楽しんでいました。
今の洛陽は人口650万の大都市で、河南省では省都、鄭州に次ぐ位置にあります。しかし、北京、上海・蘇州、広州といった海岸沿いの都市と比べると経済発展が遅れています。一人当たりの「可支配収入(可処分所得)」は蘇州の60%強です。そのかわり、ひと昔前かふた昔前の北京や上海にあった人情味のある雰囲気が色濃く残っています。明日以降も、そのような話をいくつか紹介します。