《「勝負の夏」から「決着の秋」へ!民主党海江田代表、石井元自治相に「党と見解が違う」》
民主党の海江田万里代表は9月2日の記者会見で、同党前参院議員の石井 一・元国家公安委員長(自治大臣兼任)が自身のパーティーで北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんらを「もうとっくに亡くなっている」と発言したことについて、「党の見解と全く違う」と述べた。
石井氏の旭日大綬章受章を記念し、8月29日に神戸市で開かれたパーティーには海江田氏も出席し、お祝いの言葉を述べた。
海江田氏はその場で石井氏をとがめず、後に電話で発言の真意を尋ねたところ、石井氏は「北朝鮮が一度死亡と発表した方々を改めて生存しているとする可能性は、とても低いのではないか」との趣旨の説明をしたという。
民主党は8月30日に党拉致問題対策本部の長島昭久本部長が「横田さんご夫妻のお心を踏みにじるもので、言語道断と言わざるを得ない」と石井氏を批判する談話を発表した。
海江田氏は2日の記者会見で「1日も早い拉致被害者の帰国を願う国民の気持ちを大切にしなければならない」と述べた。
《石井 一元自治相の発言要旨》
(1)日本政府はいまだに「横田めぐみさんらを返せ」と騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている。
(2)まだ(交渉を)やっているのは、非常に違和感がある。
(3)拉致被害者の生死を断言出来る根拠は、私には無い。
(パーティー後の発言)
(4)最高権力者(故・金総書記)が交渉で一度認定した事実(死亡)を覆すことは有り得ない。冷静になるべきだ。
(パーティー後の発言)
◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。
※「拉致された人たちが家族のところに帰るのは人間として当たり前のこと」
(横田早紀江さん。拉致被害者・横田めぐみさんの母)
《特定失踪者・馬場昌一さんについて》
◆氏名:馬場 昌一
(ばばまさかず)
◆失踪年月日:昭和39(1964)年6月4日
◆生年月日:昭和19(1944)年12月13日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆身長:165cmくらい
◆体重:60kg
◆当時の身分:大学2年生(機械科)
◆失踪場所:東京都日野市の自宅から出たまま
【失踪状況】
失踪当日朝、両親とは顔を合わせている。そのまま行方がわからなくなった。
姉に「新宿でアルバイトがある」と話していた。
お金も衣類も持ち出した様子はない。
《特定失踪者・上田俊二さんについて》
◆氏名:上田 俊二
(うえだしゅんじ)
◆失踪年月日:昭和56(1981)年7月14日
◆生年月日:昭和6(1931)年11月20日
◆性別:男
◆当時の年齢:49歳
◆身長:174cm
◆当時の身分:翻訳業
◆特徴:
1)喫煙
2)飲酒
3)趣味はテニス
◆失踪場所:東京都日野市の自宅を出て
【失踪状況】
当日、本人宛に誰かから電話があり出かけたまま失踪。
通帳、パスポートはそのまま。
失踪後1~2年後に友人宅に差出人不明の金正日(キム・ジョンイル)をたたえるパンフレット数種類の入った小包みが届く。
《特定失踪者・浜崎真嗣さんについて》
◆氏名:浜崎 真嗣
(はまざきまさつぐ)
◆失踪年月日:平成12(2000)年1月6日
◆生年月日:昭和49(1974)年8月2日
◆性別:男
◆当時の年齢:25歳
◆身長:160cm~161cm
◆体重:51kg~52kg
◆当時の身分:会社員(業務用ビデオの設計)
◆失踪場所:東京都日野市の会社寮
【失踪状況】
失踪当日は会社の新年の始業日。
午前6時から7時にかけて、東京駅のATMで3万円をキャッシング、続いて午後1時半ごろ北海道の銀行で普通預金口座より12万円を引き出した(定期預金には一切手をつけていない)。
当日の朝刊は部屋にあり、布団は敷きっぱなしの状態。食べかけのパンが残っていた。
PHSは置きっぱなしで、書置きもなかった。
ごく普通の服装で出かけ、自転車も置いたまま。
職場の机はすぐにでも仕事が始められるような状態になっていた。
失踪直後に航空会社に飛行機に搭乗した形跡がないかを調べてもらったものの記録がはっきりしないとのことであった。
《警視庁公開特定失踪者・神山清輝さんについて》
◆氏名:神山 清輝
(かみやまきよてる)
◆年齢:21歳(平成7年当時)
◆住所:東京都昭島市
◆職業:大学生
◆身体的特徴:
1)身長170cmくらい
2)血液型A型
【失踪状況】
平成7年7月、家族に「山形で自動車運転免許の合宿に参加する」等と言い家を出た後、行方不明となっています。
【拉致事件、再調査の現状】
北朝鮮による拉致被害者らの調査に関する初回の報告を9月第2週以降に行う方向で日・朝両政府が調整していることが、8月21日分かった。日本側は報告の内容を精査の上、疑問点をただしたりするための調査団を北朝鮮に派遣する準備に入った。複数の政府関係者が明らかにした。
最初の調査報告をめぐっては、両政府は7月1日の北京での外務省局長級協議で、「夏の終わりから秋の初め」に行うことで合意した。岸田文雄外相は8月10日にミャンマーで非公式に協議した北朝鮮のリ・スヨン外相に着実な調査を要請。
前後して両政府が水面下で接触した結果、安倍晋三首相が9月3日に内閣改造、6~8日の日程でスリランカとバングラデシュを訪問した後に、局長級協議を改めて開いて報告を受けることになった。
日本政府が認定した未帰国の拉致被害者12人について、北朝鮮はこれまで「8人死亡・4人未入国」と説明してきた。
今回の調査は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記体制に代わってから初めて行われるもので、第1書記の父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記時代に展開した主張を覆す形で新たな結果を示すかが焦点。また、拉致の疑いがある「特定失踪者」の安否情報をどの程度提示するかも注目される。
日本政府の調査団は、外務省を中心に拉致問題対策本部や警察庁などの担当者で構成される。
北朝鮮に一定期間滞在し、関係者への聴取や現地視察を行う方向だ。
【拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日(キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員の辛光洙(シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県の曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。
民主党の海江田万里代表は9月2日の記者会見で、同党前参院議員の石井 一・元国家公安委員長(自治大臣兼任)が自身のパーティーで北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんらを「もうとっくに亡くなっている」と発言したことについて、「党の見解と全く違う」と述べた。
石井氏の旭日大綬章受章を記念し、8月29日に神戸市で開かれたパーティーには海江田氏も出席し、お祝いの言葉を述べた。
海江田氏はその場で石井氏をとがめず、後に電話で発言の真意を尋ねたところ、石井氏は「北朝鮮が一度死亡と発表した方々を改めて生存しているとする可能性は、とても低いのではないか」との趣旨の説明をしたという。
民主党は8月30日に党拉致問題対策本部の長島昭久本部長が「横田さんご夫妻のお心を踏みにじるもので、言語道断と言わざるを得ない」と石井氏を批判する談話を発表した。
海江田氏は2日の記者会見で「1日も早い拉致被害者の帰国を願う国民の気持ちを大切にしなければならない」と述べた。
《石井 一元自治相の発言要旨》
(1)日本政府はいまだに「横田めぐみさんらを返せ」と騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている。
(2)まだ(交渉を)やっているのは、非常に違和感がある。
(3)拉致被害者の生死を断言出来る根拠は、私には無い。
(パーティー後の発言)
(4)最高権力者(故・金総書記)が交渉で一度認定した事実(死亡)を覆すことは有り得ない。冷静になるべきだ。
(パーティー後の発言)
◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。
※「拉致された人たちが家族のところに帰るのは人間として当たり前のこと」
(横田早紀江さん。拉致被害者・横田めぐみさんの母)
《特定失踪者・馬場昌一さんについて》
◆氏名:馬場 昌一
(ばばまさかず)
◆失踪年月日:昭和39(1964)年6月4日
◆生年月日:昭和19(1944)年12月13日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆身長:165cmくらい
◆体重:60kg
◆当時の身分:大学2年生(機械科)
◆失踪場所:東京都日野市の自宅から出たまま
【失踪状況】
失踪当日朝、両親とは顔を合わせている。そのまま行方がわからなくなった。
姉に「新宿でアルバイトがある」と話していた。
お金も衣類も持ち出した様子はない。
《特定失踪者・上田俊二さんについて》
◆氏名:上田 俊二
(うえだしゅんじ)
◆失踪年月日:昭和56(1981)年7月14日
◆生年月日:昭和6(1931)年11月20日
◆性別:男
◆当時の年齢:49歳
◆身長:174cm
◆当時の身分:翻訳業
◆特徴:
1)喫煙
2)飲酒
3)趣味はテニス
◆失踪場所:東京都日野市の自宅を出て
【失踪状況】
当日、本人宛に誰かから電話があり出かけたまま失踪。
通帳、パスポートはそのまま。
失踪後1~2年後に友人宅に差出人不明の金正日(キム・ジョンイル)をたたえるパンフレット数種類の入った小包みが届く。
《特定失踪者・浜崎真嗣さんについて》
◆氏名:浜崎 真嗣
(はまざきまさつぐ)
◆失踪年月日:平成12(2000)年1月6日
◆生年月日:昭和49(1974)年8月2日
◆性別:男
◆当時の年齢:25歳
◆身長:160cm~161cm
◆体重:51kg~52kg
◆当時の身分:会社員(業務用ビデオの設計)
◆失踪場所:東京都日野市の会社寮
【失踪状況】
失踪当日は会社の新年の始業日。
午前6時から7時にかけて、東京駅のATMで3万円をキャッシング、続いて午後1時半ごろ北海道の銀行で普通預金口座より12万円を引き出した(定期預金には一切手をつけていない)。
当日の朝刊は部屋にあり、布団は敷きっぱなしの状態。食べかけのパンが残っていた。
PHSは置きっぱなしで、書置きもなかった。
ごく普通の服装で出かけ、自転車も置いたまま。
職場の机はすぐにでも仕事が始められるような状態になっていた。
失踪直後に航空会社に飛行機に搭乗した形跡がないかを調べてもらったものの記録がはっきりしないとのことであった。
《警視庁公開特定失踪者・神山清輝さんについて》
◆氏名:神山 清輝
(かみやまきよてる)
◆年齢:21歳(平成7年当時)
◆住所:東京都昭島市
◆職業:大学生
◆身体的特徴:
1)身長170cmくらい
2)血液型A型
【失踪状況】
平成7年7月、家族に「山形で自動車運転免許の合宿に参加する」等と言い家を出た後、行方不明となっています。
【拉致事件、再調査の現状】
北朝鮮による拉致被害者らの調査に関する初回の報告を9月第2週以降に行う方向で日・朝両政府が調整していることが、8月21日分かった。日本側は報告の内容を精査の上、疑問点をただしたりするための調査団を北朝鮮に派遣する準備に入った。複数の政府関係者が明らかにした。
最初の調査報告をめぐっては、両政府は7月1日の北京での外務省局長級協議で、「夏の終わりから秋の初め」に行うことで合意した。岸田文雄外相は8月10日にミャンマーで非公式に協議した北朝鮮のリ・スヨン外相に着実な調査を要請。
前後して両政府が水面下で接触した結果、安倍晋三首相が9月3日に内閣改造、6~8日の日程でスリランカとバングラデシュを訪問した後に、局長級協議を改めて開いて報告を受けることになった。
日本政府が認定した未帰国の拉致被害者12人について、北朝鮮はこれまで「8人死亡・4人未入国」と説明してきた。
今回の調査は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記体制に代わってから初めて行われるもので、第1書記の父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記時代に展開した主張を覆す形で新たな結果を示すかが焦点。また、拉致の疑いがある「特定失踪者」の安否情報をどの程度提示するかも注目される。
日本政府の調査団は、外務省を中心に拉致問題対策本部や警察庁などの担当者で構成される。
北朝鮮に一定期間滞在し、関係者への聴取や現地視察を行う方向だ。
【拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日(キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員の辛光洙(シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県の曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。