テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

関東で『知らんけど』が流行!?はたして『知らんけど』の正体は?

2022年11月15日 | 世の中

独酌酔言、再開します!!

2年半振りにコロナ以外の『テリー・イシダの独酌酔言』記事再開しています、

当面は『独酌酔言』と『コロナ概況』の2本立てです、

◆独酌酔言:『知らんけど』が関東のZ世代で流行!?

やっぱり世の中は面白いですね~、

コロナ禍、不安定な世界情勢からの円安とインフレ、でも賃金は上がらない、と明るい話題が少ない世の中ですが、、、

そんな中、関西弁の常套句『知らんけど』が関東の若者の間で流行しているという、

どんな世の中でも、新しいことは求められている、すこしでも楽しく過ごしたいというヒトの欲求はどんな状況でも機能するようです、、、

知らんけど^^)

この『知らんけど』、たしかに関西人は普通に使っているし、そのニュアンスも関西人内ではフワッと共有していると思うけど、、、

いざ、関東で流行してみて、その意味を考えると、、、これが案外微妙というか、デリケートなニュアンスがある事に気付きます、

『知らんけど』の流行が取り上げられ始めた当初は大きく堅いメディアでは『責任逃れ』説が多かったような気がします、

責任逃れ!?それは違うわ~、というのが関西人の率直な感想でして、またエエ加減な分析してるなあ、とか思てました、

が、流行してからはいろんなニュアンスを込めて使われているようですし、分析も深化しているので、さすが若者のアタマは柔軟やな、とか感心もしています、

では『知らんけど』とは?なんなんだ?・・・

これはホンマに難しい、言葉は変化し続けるモノ、もはや『知らんけど』は1つの定義で語ることが出来ない様々なニュアンスがある様に思てます、

体系化はほとんど出来てませんが、とりあえず羅列してみると、

「責任逃れ」

ま、これも少しはありますが、これでは『知らんけど』の持つ魅力と多機能性が説明し切れていませんし、今ではこのニュアンスではあまり使わないような気がしています、、、知らんけど、

「この情報は確定的では無い」、スタンダードな使い方、あくまで噂レベルの話かも、情報源はエエ加減やで、という「責任逃れ」より軽いニュアンス、

【語例】部長はなあ、学生時代サッカーのストライカーやったらしいで、、、知らんけど

「照れ隠し」、これはあります、ついつい熱く語ってしまった後に、しもた、マジになってしもたと気づき、場の雰囲気を作り直したい、“こんなこと云うてるけど、オレはホンマはオモロイやっちゃで”とリポジションするニュアンスです、これはある、

【語例】ホンマはな、オレ渋沢栄一のことが大好きやねん・・・知らんけど

「とにかく場を和ませる」、これも多いなあ、マジなことを云ってしまって会話が途切れた時などに、

【語例】今、オレらがな政治のことをちゃんと考えんとアカンと思うねん・・・知らんけど

「会話のテンポ作り」、これは多いような気がします、とにかく、どんな場合でも付けてしまえば勝ち!ということです、

【語例】ここのたこ焼き美味しいで!・・・知らんけど

う~ん、書いてみたけどやっぱりちゃんとした体系化分析にはなってないなあ、スイマセン、

『知らんけど』、奥深いわ、、、

ま、「責任逃れ」から始まった「知らんけど」が深化多様化して、なんとなくの会話の潤滑油、コミュニケーションの小道具、親愛の印みたいな言葉に変化した、そんな感じかな、、、

1つ、面白いなあと思ったのは、、、

「知らんけど」の後に「知らんのかい!!」というツッコミが予定されている、という考え方、

たしかに関西人の重要なコミュニケーションパターンの“ボケとツッコミ”、

漫才コンビの基本パターンがそのまま日常生活に浸透している関西人としては、

ボケられたら、ツッコミを入れないと、失礼にあたる、と考えている節があります、

いや、たしかに確実に“ツッコミの義務化”が関西では成立しています、

この“ツッコミの義務化”から考えると、「知らんけど」の後には「知らんのかい!」が来るのが正しい話法のような気もします、

「待てば海路の」「日和あり」と云う関係と同じです、

(なんのこっちゃ^^)

ところが、2022年の関西ではこの「知らんけど」に対しての「知らんのかい!」が極端に減少しているように思われます、

これは???

これは、なにやらフランス語が語末の母音を切り捨て、子音を発音しなくなった進化の過程を連想させます、

古来より関西では「知らんけど」の後には必ず「知らんのかい!」があったのですが、

それが21世紀になり“もはや発音しなくても言ったも同然”という共通認識レベルまで、関西人コミュニケーションが進化した証ではないでしょうか?

そのため「知らんのかい!」は省略されるようになった、

発音しなくても、リアクションや笑顔で「知らんのかい!」が相手に伝わっている!

これこそが現代関西人のコミュニケーション能力の高さを示している好例ではないかと推察します!・・・

 

・・・知らんけど・・・^^)

 

◆コロナ概況:増加傾向ながら、勢いはやや弱まる

全国レベルでは陽性者の増加傾向が見られますが、そのスピードはやや弱まりました、

前週比は先々週1.42倍⇒先週1.25倍

一気に第8波に突入するのか?

それとも、しばらくは増減を繰り返すのか?

全国の推移、

先行組の沖縄県は、、、未だ低位で推移、、、

もうしばらく観察が必要です、



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