テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

ヒートテックは冬山では着るな!!は本当か?結論は・・・

2023年01月31日 | 世の中

◆独酌酔言:ヒートテックは冬山では着るな!!は本当か?

いよいよ雪山シーズン到来です、さあ、今年も雪山を楽しむぞ~!!

と気合いが入っている山男山女の方がたくさんおられると思います、

ワタシも膝に故障を抱えながらも、低山雪山ハイキングを楽しみたいと思っています、

で、初心者向け、ホントに初めて雪山ハイキングを楽しもう!

と考えていらっしゃる方からのリクエストで、ざっくりした雪山装備ガイドを作りました、

ま、個人的な好みも入ったメモなので、あまり信用しない方が良いかもしれません、はい、

で、作成の段階で1点だけ、どうも釈然としない問題が残りました

それは、、、

トップスの下着=一番下に着る肌着、

ワタシは2020年か2021年製の「ユニクロ 極暖」(たしか)を着ています、

が、これがどうも間違っているかも知れないのです、

大きく立ちはだかっているのが、『冬山でヒートテックは着てはいけない』という“雪山の常識”です、

ワタシもこれは以前より知っていたのですが、どうも納得していません、

実際、着用してみて不便はなく快適に登っているもんですから、、、

個人差もあるでしょうし、不便はないけど、やはり着てはいけないのか?

で、ちょっと調べてみました、

先に結論を書くと、、、

正直『よく分らない・理解不能・混乱の極み』という感じです、

でも、最新のヒートテックは5年前のモノとはモノが違う!!ということも分りました、これは収穫、

さて、ではざっと、この議論の筋を追ってみましょう、

まず第1の視点

こちらの記事 ⇒『ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由』

ズバリのタイトルの記事ですね、

この文章、2022年12月の日付ですが、ずいぶん以前の記事のようです、

少なくとも、後で紹介する2017年の記事に引用されています、

この記事のもの凄く大雑把な主旨=なぜ、冬山ではヒートテックを着てはいけないのか?

論拠はヒートテックに多く使われている『レーヨン』の乾きの遅さです、

レーヨンは乾くのが遅い⇒汗冷えする⇒冬山で致命的な結果をもたらす可能性がある、

という、極めて明快な理論構成です、これは納得、

だから、冬山では(レーヨンを含む)ヒートテックを着てはいけない!のです、

最終的にはモンベルのジオライン(100%ポリエステル)を推奨されています、

なるほど、勝者はポリエステルですね、承知しました、

第2の視点は、こちらの記事 ⇒ 

ヒートテックは本当に登山で着てはダメなの? 最新版ヒートテックの速乾性能をテストしてみた

2017年1月に公開された記事です、

この中で第1の視点の記事も引用されていますので、第1の視点の記事はこれ以前(2017年以前)に存在したことになります、

第2の視点の記事の概略は・・・

ワタシと同じような疑問を起点に、実際にユニクロ最新版と古いヒートテック、モンベルのジオライン、スーパーメリノウール他の乾燥スピードをテストされています(凄!)、

筆者は『地雷を踏まないように注意深く進めましょう』とも書かれています、好感^^)

ワタシのこの記事も地雷を踏みそうな予感がありますからね^^)

さて、実験の結果はモンベルのジオラインがもっとも優れた結果(乾きが早い)を出しました、

このジオラインは先述したとおり「100%ポリエステル」です、

ここ重要、「レーヨン」は入っていません、

一番速乾性能が高いのはモンベルのジオライン(100%ポリエステル)であるということが裏付けられています、

ユニクロのヒートテックはそれに次ぐ成績で(差はあります)、

モンベルのスーパーメリノウールよりは好成績でした、
(ウール、不利な展開!)

これだけでなにかが決まるわけではないですが、

“レーヨンは乾きが遅い”=“ヒートテックは乾きが遅い”“冬山の下着は乾き早い100%ポリエステルが良い”=“モンベルのジオラインは推奨できる”、

という論理構成になっていることが分りました、

冬山の下着は素材にこだわって選ぶべき、ということも勉強になりました、

これは収穫、

第3の視点は、、、ワタシの簡単な確認です、

ここまでの記事の要旨を踏まえて、手持ちの3枚のシャツの素材を確認しました、

ただそれだけ、

でも、そこからはあらたな問題が!! ♪~アナザー・ストーリー~♪^^)、、、

素材を確認したのは以下の3枚、

① 2016~17年頃購入(たぶん)のちと古いユニクロのヒートテック
② 2016年頃購入したモンベルのTシャツ
③ 2021年に購入したユニクロの極暖シャツ(HEATTECK EXTRA WARM)

① の素材は、
・34%ポリエステル 
・33%レーヨン 
・27%アクリル 
・6%ポリウレタン

これは第1の視点の記事で“ユニクロのヒートテック”と紹介されている素材構成とほぼ同じです、

つまり、第1の視点によると、①は“冬山には不向き”な訳です、

② (モンベルのTシャツ)の素材は、
・100%ポリエステル

はい、ピッタリ符合します、

これは第1の視点で推奨されているモンベルのジオラインと同じ素材構成です、

そして問題の③ (最新のユニクロ極暖)の素材は、
・53%綿
・35%アクリル
・7%レーヨン
・5%ポリウレタン

なんと、①とも②ともまったく違う素材構成でした、ちょっとビックリ、

さらに構成内容が複雑で、これまで善玉素材と思われているポリエステルは0%、え~~!!

これじゃ、冬山には不向きじゃネエ?

また、これまで悪玉と思われていたレーヨンもわずか7%、いや悪くないぜよ、

脇役のポリウレタンは5%、

今まで日陰者だったアクリルが35%と増加、これはどう考えたら良いのか?

そして、なんと一番多いのが“綿”53%です、コットンです、ええ~~!!??

綿の下着というと、“汗を吸って濡れて汗冷えする”山登りには向かないアカン奴!!というのがワタシのイメージ、

初心者の方には「綿のシャツ」はダメ!!速乾性の山用シャツを着ましょう!!と推奨していました、

それが・・・

なんということでしょうか!!??

ワタシは綿メインのシャツを着て雪山を登っていたのです、

で、汗冷えをする事もなく、保温性は確実に実感、、、トホホ、、、どういうこと!?

で、先に書いた結論です、

『よく分らない・理解不能・混乱の極み』

今はそんな状態でございます、

どなたか、ユニクロの最新の極暖シャツ(綿53%)の評価、冬山で着て良いのかどうか?

教えてくださいませ~、、、

◆コロナ概況

感染者数はしっかりダウントレンド、

死者数もやっと減り始めましたが、これまでの死者数は多過ぎます、

少しでも早く終息することを祈ります、



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