テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑨:封じ込めへの最終局面へ、

2020年04月07日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑨:封じ込めへの最終局面へ、

■いよいよ緊急事態宣言へ、

8日午前零時より東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が出されます、

コロナウイルスを封じ込めることが出来るか?

短期的な“封じ込め戦略”の最終局面に入りました、

7日19時の首相記者会見の後、具体的な要請内容は都道府県から発信されますので注視しましょう、

■感染爆発は?

この数日の東京都の感染者数、2020年4月、
1日 66人
2日 97人
3日 89人
4日 117人
5日 143人
6日 83人
7日 ??

うむ、まだ感染爆発という状態ではない、やはり不思議な感染拡大のスピード

PCR検査数の少なさで、地下感染者を拾いきれていないのか?
クラスター封じ込め戦略が功を奏したのか?

日本人の衛生習慣(手洗い・マスク着用率の高さ)のおかげか?
日本人の社会習慣(握手・ハグヲしない、個人間の距離が元々遠い)のおかげか?

BCG接種のおかげか?
それとも、単なるラッキーか?

まだ誰にも真相は分かりません、

また、今日7日の感染者数を見る必要があります、

注目すべきは感染経路不明者の割合が決定的に増えてきたこと、

6日の感染者83人中、感染経路不明者が73人(約90%)、

これまで厚生省クラスター対策班が行ってきた“クラスター周辺を徹底的に検査して感染を抑制する”クラスター潰し戦略は限界に来ている事を示す数字です、

このままだと市中感染が広がり、感染爆発に繋がる可能性があります、

■医療崩壊の兆しが!

緊急事態宣言の最終的なゴールは感染拡大の抑制ですが、当面の戦術目標は『医療現場崩壊の阻止』が焦点となりつつあります、

医療現場の崩壊はもう少し先かと考えていましたが、ワタシの考えが甘かったようです、

コロナウイルスの事⑤では、

“感染者が1日当たり1万人くらいを超えると“医療現場崩壊の危機”が迫っていると考えて良いかもしれません、”

と書きました、大きな間違いでした、考えが甘かった、スイマセン、

単純計算では済まない現状、人工呼吸器台数は一応揃っているので大丈夫かと思っていましたが、、、

ひっ迫するのは医療機関の量と質、医療従事者が圧倒的に足らないようです、

現場の医師の方の声、

コロナウイルス感染患者の対応には通常の4倍くらいのマンパワーが掛かる、感染症専門医が少ない、厳密な防疫空間造りが難しい、

一般病院では専門医が少ない、一般の患者さんとの区分けが難しいという現実、

なるほど、一般病院はこういう感染症対応は専門外、

他の医師(感染症治療は専門外)は、

料理人に例えるなら、和食の料理人にいきなりフレンチのフルコースを出せ!と云われているような感じ、とても対応できない、

とも仰っていました、、、なるほど、、、

都医師会「医療的緊急事態宣言」記者会見の内容はこちらから ⇒

足らないものは医療従事者人員、病床、人工呼吸器、防護服・マスク・ゴーグル・手袋などの装備と多岐にわたりますが、、

受入システムの構築も急がれます、一般病院とコロナウイルス対応病院の住み分けが必要です、

効率的な治療のための国単位、都道府県単位、市単位での病院間情報共有システムの構築が急がれるでしょう、

そして長期に渡る問題でもあります、

次の感染症流行に備えて、米国や中国にあるCDC(疾病予防管理センター)のような機関が日本にも必要かな?とも感じます、

専門家が少なく、縦割りの厚労省(不眠不休で対応中ではありますが)では、もう手が回らない感じ、

■ノーベル賞受賞の本庶佑氏の提言

ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑・京都大特別教授(分子免疫学)が提言をされました、

電子記事は文量少ないですがこちらから ⇒

ざっくり書くと、

・「アビガン」、「トシリズマブ」などの既存薬の積極的な適時使用
・PCR検査数を1日当たり1万人程度まで増やす
・1カ月程度の都市部での外出自粛

の3点を提言、

経済維持とのバランスに気を取られるよりも、厳しい行動をとって短期終息を目指すのが、結果的には得策と述べられています、

なるほど、上記3点はいずれも非常に合理的かと考えます、短期決戦戦略も正しい戦略かと感じます、

■奇跡的な封じ込め成功の可能性、

世界的に見ると“完全な封じ込め”は難しい状況になっています、

ワクチンが実用化されるのは1年半から2年先、

でも、

コロナウイルスの事⑧で書きましたが、奇跡的な封じ込め成功の期待関数は、

・日本の衛生習慣、生活習慣(手洗いマスク着用・社会的距離)
・3密回避、外出自粛(緊急事態宣言)
・BCGのラッキーパンチ(まだエビデンスなし)
・既存薬の活躍(可能性を治験で確かめる)

これらの合わせ技で“奇跡の日本流封じ込め作戦の成功”の実現に期待しています、
(NYに比べて感染者増加はまだ緩やかです)

さらに、これに必要関数、

・医療現場の崩壊阻止(人員装備充実と情報共有システム構築)
・PCR検査の拡大(クラスター潰しから、全体像把握のための戦略への移行)

が足される感じでしょうか、

もちろん、他に経済対策、中小零細企業への支援、自粛協力店への補償などの経済分野の課題があります、

封じ込め戦略としては最後の局面です、

この1か月、辛いけど外出は生活維持のための最低限に、

でもストレスは大敵、

心身ともに健康であるための工夫をいろいろと考えようと思います、

最新情報では『DNA型ワクチン』と云うのが登場、

実用化までの時間が短縮できる!!、、、の??、、、

これはまたあらためて、、、