テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

子供はすぐに外国語、とくに話し言葉を覚えますね、頭が柔らかいのでしょう~今日のお店:天満の老舗酒場「天満酒蔵」。

2018年01月19日 | 世の中

はい、山行終わりで天満集合ですか、

エエですね~、行きますよ~、



え?もう「天満酒蔵」で先に飲んでる?了解、了解、

今から電車乗って行きます、ちょっと待ってて~、



でね、「天満酒蔵」行くまでにちょっと聞いてもらえます、

また、しょうもない話なんですけどね、

この前、電車の乗っていたら2組の外国人母子が乗って来られたんですわ、

南米系かな、話し言葉はスペイン語のようでした、ええ、

子どもが全部で3人、2人は兄妹見たいです、5歳6歳といった感じかな、

でね、お母さんと子どもの会話はもちろんスペイン語なんですが、

その兄妹の会話がね、どうもスペイン語と日本語のチャンポンなんですわ、

子どもはね、話し言葉を覚えるのが早いですからね、

普通の日本の学校に行っていたら、あっという間に日本語、覚えてしまいます、

まだ頭が柔らかいんでしょうね、子どもは、

異言語の子ども同士でも、遊んでいたらあっという間にコミュニケーションできるようになりますからね、

で、電車を降りる段になって、お母さんが「ハイ、ここで降りるよ!」って云うてるんですわ、

あ、もちろんスペイン語でね、

え?ワタシですか?スペイン語?いやいや、一言もしゃべれませんが、

ま、だいたいそんなことを云うているというのは分かります、

すると兄妹のお兄ちゃんがね、

「ほら、やっぱしここやん」

「・・・・」

「ここで降りるんやて云うたやろ」

「ワタシも分かってたもん」

って、兄妹が日本語で話してるんですわ、

これがなかなか面白かった、

完璧な関西弁、顔は南米系、ふふ、と心の中で笑っていたら、



お母さんが『なんとか・かんとか・エスパニョール!』って、ちょっと強い口調で云うんですわ、

『あんたたち、スペイン語で話しなさい!』と云うてますね、きっと、、、しらんけど、



きっと、お母さんは日本語が苦手なんでしょう、

子どもたちが何を云っているのか分からないんだ、、、と瞬間的に思ったのですが、、、



すぐに気付きました、いやいや、お母さんも簡単な日本語は分かるんと違う?

日本で働いているんだから、きっと、



でも“スペイン語で話しなさい!”というのは、、、

なんか“母国語で話しなさい”という意味とちがうかな?と思い直しました、



子ども達は日本語の方がどんどん上達していく、

けど、母国語のスペイン語もちゃんと話せるように教育しておかなければならない、

だから、家族の会話はなるべくスペイン語で話しなさい、

という気持ちなのではないかな?と、、、



どうですかね?真実は分かりませんが、なんかお母さんの威厳を感じましたわ、

【今日のお店:天神橋商店街に「天満酒蔵」】

今や酒場飲みのメッカとなったJR「天満」駅界隈、

「天満酒蔵」はその中でも、もっとも歴史ある酒場の一つです、





20人くらい座れる長いカウンターに、壁際の2人飲みの小さなテーブル、

奥には大き目のテーブルが3卓ほどあります、



数年前、表の引き戸に“閉店します”という張り紙が出現、

すわ!あの「天満酒蔵」が無くなってしまう!と、急いで飲みに行ったのですが、

どうやら“改装のための一時閉店”という事だったようです、



どこを改装したのか?表戸は綺麗になったような気がしますが、

店内は、、、ピカピカになったわけではありません、

昔ながらの雑然としたイメージの店内、変り映えしない、、、

ま、それでエエんですが、



酒は「白鶴」、表の看板も提灯も白鶴、上得意なんでしょうね、





料理は串カツ、きずし、刺身、湯豆腐など至ってスタンダードなメニュー、







焼鳥は葱ではなく、タマネギが挟んであるタイプ、北海道もそうやったかな?



「ポテトフライ」と頼むと、フレンチフライは出て来ません!



こんなん、

これと云った特徴はないです、当たり前の酒場、、、

こういう酒場がホント減ってきました、



もう20年くらい経てば絶滅するんじゃないかな?、、、寂しい感じもする、、、

それまでにせっせと飲まなければ!!