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百歳に向かってもう一度歩いて世界一周

平成7年1月1日より歩いて世界一周に挑戦して居ますので引き続き続けますのでご照覧あれ!

「別れのブルース」で思い出した

2012年10月30日 17時14分28秒 | 随想

  10月30のち(火) 平成17年1月1日より 2,869日目
         歩いた歩数        その距離
本日      15,863歩      11,104m
総計 40,301,796歩 28,211,257m
ドイツ・オランダ、ベルギー.、フランス.ロンドン・インバネスを経てシェットランド島に向かう、後 339,420m

 今夜の火曜歌謡曲は大阪 通天閣からの生中継で天童よしみの王将から始まって私でも知ってる名歌手揃いで大いに盛り上がった。特に気に入ったのは大阪ではない「別れのブルース」だ。イイ歌だ。淡谷のり子だ。心がゆすられる。

      窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風 潮風 恋風のせて
     今日の出船は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの 切なさよ

 歌は心の故郷、 この歌には忘れられない思い出がある。この歌が流行った頃、私は西神田小学校の6年生。少しチンピラ風でこのブルースを口ずさんでいた先輩が夏休みに入って見えなくなった。二学期になって遊びに来たときは背広姿だった。先輩は夏休みを利用して船に乗ってアメリカまで行ってきたというのだ。

 船の名は忘れたが、貨客船に潜り込んで2日目、金華山沖に出るまで隠れていたが遂に見つかり、雑用をやることを条件に太平洋往復を許されたと云う。そしてシャトルで背広を注文、ロサンゼルスまで行って来たのだという。これはその背広だと自慢してみせた。先輩といっても高等小学校の生徒だ。13か14歳だ。おそらく親にも無断で行ったのだろう。その度胸のよさには驚いたがそれ以来スッカリ頭が上がらなくなった。今の子供でも真似は出来まい。

 75年前の話だ。歌を聞きながらその頃の自分も思い出した。私の人生も波瀾万丈で随分苦労したり困ったりもしたが、誰も経験したことのない世渡りもした。アノ先輩はその後どんな人生を送ったろう?あの度胸だ。私以上に人生をエンジョイしたことだろう。今でも生きてるかも・・・