ビ リ ン バ ウ
テレビの画面を撮影
先週の『おんがく交差点』のゲストは,ビリンバウというブラジルの一弦琴を演奏する渡辺亮さんだった。
この楽器,元はアフリカのもので,木製の弓に金属の弦を1本張ったシンプルな構造で,ばちでこの弦を叩いて演奏する。
音にバリエーションをつけるために,ヒョウタンをくり抜いて共鳴器にし,お腹にあてて振動を調節し,弦の下に石を当てて音階を変える。
渡辺さんは,ブラジルの旅行中にこの楽器と出会い,師匠を探して自分を売り込み,練習したという。
楽譜がなく,大体即興で演奏する。番組でも渡辺さんは即興で演奏したが,素朴な響きの中に,アフリカの雰囲気がそこはかとなく感じられた。
番組ホスト役の大谷康子さんは,例によってサービス精神旺盛で,ブラジル国旗をあしらった帯を腰に巻き,ヴァイオリンの小径では,ピアノ伴奏の佐藤卓史さんのホイッスルを合図に,サッカーでおなじみのサンバ・ド・ブラジルを乗り乗りで演奏した。
渡辺さんとのコラボでは,バーデン・パウエル作曲の「ビリンバウ」が演奏された。二人の間の掛け合いは,初めてのセッションとは思えないほど見事で,それぞれの楽器がお互いの響きを尊重し合いながら,曲を作り上げていた。
ピンガを飲みながらシュラスコを楽しんだブラジルでの夕暮れ時を思い出し,しばし郷愁にひたった。
昨日の朝日歌壇から
「ちょっとだけ呑んでみるか」と病む妻に燗酒注ぎて霜月に入る
舞鶴市 吉富憲治様
情景と背景がそのまま浮かぶ,ほっこりとしたいい歌だ。燗酒をワインに置き換えれば,11月に入ったころのわが家の情景でもある。
STOP WAR!
シュラスコはブラジルで、又伊豆のシュラスコ専門店でも美味しくいただきました。