「ルシア」サロンコンサート
パラグアイアルパ演奏の第一人者、ルシア塩満のことはこのブログに何回も書いた。
わたしは彼女のフアンクラブ「パナンビ」の終身会員である。
そのパナンビから、8月10日に東京紀尾井町サロンホールで「ルシア塩満サロンコンサート」を開催するという通知が来た。
彼女のライブ演奏を聴いたのは、もう10年以上前になるだろうか。アルパは大ホールより、サロンのような身近な雰囲気で聴く方が好きだ。
そのようなコンサートに、もうあまり行くチャンスもないだろう。定員80人で満員で締め切りとある。カミさんの脚の怪我もそのころには治癒しているだろう。最寄駅から会場までの徒歩5分は炎天下でも大した問題ではない。
というわけで、さっそく申し込み、今日出かけてきた。
しかし、東京の地下鉄というのはなかなか複雑で、下車してから出口までに10分、そこから会場まで5分であったが、あまり汗もかかずに到着した。
会場は満席。顔なじみのフアンが多いらしく、和やかの雰囲気が漂っていた。
演奏はルシアのソロのしっとりした曲で始まった、久しぶりに聴く生演奏のアルパの響きに、鳥肌が立つ思いがした。そして、これに4人の演奏者が加わって盛り上がり、客席からは手拍子も出た。第一部は定番のコーヒールンバで締めくくられたが、その前に、2015年に亡くなったコーヒールンバの伝説的演奏者ウーゴ・ブランコを偲んで、彼の作品が2曲演奏された。ルシアは生前のブランコに会い、特別な思いを抱いているようだ。。
第二部では、ルシア作曲の「ひとりごと」、共演者の堂本さんが作曲した「風に舞う」が披露された。いずれもしっとりしたいい曲だった。
フィナーレに向けて、2拍子3拍子のポリリズムからなるパラグアイポルカの2曲が演奏され、アルパの古典的名曲カスカーダでコンサートは終わりを迎えた。
共演の3人の男性は、いずれも、ギター、チャランゴ、クアトロ、ケーナ、サンポーニャのなんでもござれの手練れたちで、ルシアを盛り上げ、見事なアンサンブルだった。
短い時間だったが、ルシアとも言葉を交わすことができた。
楽しい半日だった。しかし、もうこれで、彼女の生演奏を聴く機会はないかもしれないと思うと、ちょっぴり寂しい。
STOP WAR!
素晴らしい時間を持つ事が出来増したね。山人さんの趣味の範囲の広さに感服します。