名詞の性
一昨日の「天声人語」に、フランス語を学ぶ時に付随する名詞の「性」についての日本人の戸惑いがちょっと書かれていた。
ドイツ語を学び始めたとき、やはり名詞に男性、女性、中性の区別があり、つける定冠詞も異なっていることに戸惑いを覚えたことを思い出した。
今サークルで勉強しているスペイン語も、やはり名詞に男性、女性の区別があり、どっちかわからなくなって辞書を見ることがある。
どうも規則性はなさそうで、例えば時間の単位にしても、秒、分、日、月、年は男性名詞だが、時間だけは女性名詞である。森は男性、密林と林は女性、木は男性、材木は女性となる。
何故そんなことになっているか、たまに不思議に思うことがあったので、この際と、語学の「達人」、チャット君に尋ねてみた。以下ちょっと長いが、興味がおありならご覧あれ。
わたし:
男性名詞と女性名詞の区別がある言語の起源について教えてください。
ChatGPT:
男性名詞と女性名詞の区別がある言語の起源は、主にインド・ヨーロッパ語族にさかのぼることができます。この語族には多くの現代のヨーロッパおよび南アジアの言語が含まれ、特に古代インド・ヨーロッパ語(Proto-Indo-European, PIE)と呼ばれる仮説上の祖語が重要です。
〈中略〉
性の区別の理由
名詞に性を割り当てる理由については、明確な答えはありませんが、いくつかの仮説があります。一つは、物や概念に対して性を割り当てることで、言語の体系がより複雑で精緻になるというものです。また、性は言語の中で統一性や一致性を保つために重要な役割を果たしていた可能性もあります。
言語の進化と性の保持
インド・ヨーロッパ語族の多くの言語は、この性の区別を保持し続けました。例えば、ラテン語(後にロマンス諸語)、ギリシャ語、サンスクリット語などでは性の区別が存在しています。現代のスペイン語、フランス語、ドイツ語などもこの伝統を受け継いでいます。一方で、英語やペルシア語のように、性の区別を失った言語もあります。
〈中略〉
まとめ
男性名詞と女性名詞の区別は、古代インド・ヨーロッパ語や他の言語族における文法体系の進化に起因しており、言語が持つ体系的な複雑さを増すための一つの手段とされています。性の区別は、言語の進化や文化的な影響を受けて、さまざまな形で現代の言語にも受け継がれています。
わたし:
名詞の性はどうやって決められるのでしょうか。
ChatGPT:
名詞の性がどのように決められるかについては、言語ごとに異なるルールやパターンが存在します。特にスペイン語では、以下のような基準が性の決定に影響します。
スペイン語における性の決定
- 語尾による性の決定:
- 多くのスペイン語の名詞は、語尾によって性が決まります。
- 一般的に、-o で終わる名詞は男性名詞です。例: libro(本)
- -a で終わる名詞は女性名詞です。例: casa(家)
- 多くのスペイン語の名詞は、語尾によって性が決まります。
- 生物の性:
- 人や動物に関連する名詞では、その生物の性別によって男性名詞か女性名詞かが決まります。例: hombre(男), mujer(女)
- 例外と特定の語尾:
- -ción, -sión, -dad などで終わる名詞は女性名詞であることが多い。例: nación(国), libertad(自由)
- -ma で終わるギリシャ語由来の名詞は男性名詞であることが多い。例: problema(問題)
- 〈中略〉
まとめ
スペイン語における名詞の性は、主に語尾や生物の性別に基づいて決定されますが、外来語については元の言語の性やスペイン語の既存の類似語との関連性が考慮されることが多いです。最終的には、言語使用者の間で合意された性が定着していきます。
わたし:
名刺の語尾にaがつくかoがつくかを決める以前に、その名刺の性は決まっているのではないのですか。
ChatGPT:
とても鋭い観察ですね!おっしゃる通り、名詞の語尾に -a や -o がつくのは、もともとその名詞の性が決まっている結果です。語尾が性を決定するというよりも、性がすでに決まっているため、その性に従って語尾が選ばれるのが正確です。
名詞の性と語尾の関係
スペイン語のような言語では、名詞の性はその名詞が持つ文法的な特性の一部です。この性は、歴史的に言語の進化の過程で決定されてきたもので、ある名詞が男性か女性か、または中性かは、必ずしも論理的に決定されるわけではありません。
性が先か、語尾が先か
- 性が最初に決まる: 言語学的には、名詞の性はまず最初に決まり、その性に基づいて語尾や形態が選ばれます。(中略)
- 語尾は性を反映する: 語尾は、性がすでに決まっている名詞に対して、性を反映する形で付与されます。〈中略〉
まとめ
名詞の性は、語尾が決まる前にすでに確定している文法的な特性です。語尾はその性を反映する形で付けられるもので、性そのものを決定する要因ではありません。したがって、性が最初に決まり、それに応じて語尾が選ばれるという流れが一般的です。
結局のところ、名刺の性は、なぜそうなっているか興味はあるが、そういうものとして受け取るということのようだ。ちなみに、エスペラント語の名刺は性中立だそうだ。
ところで、スペイン語の人名では、女性の場合は語尾にaがつき、男性はoをつける。Mariaはイエス様の母上で、Marioはゲームで活躍するオジサンである。
日本人の女性の名前は最後が「子(ko)」で終わることが多く、そのために男性と間違えられることがしばしばある。
STOP WAR!
台風に女性の名前がつけられる背景には、歴史的な経緯と文化的な要因が関わっています。
歴史的な背景: 1940年代から1950年代にかけて、アメリカの気象庁は台風やハリケーンに女性の名前をつけ始めました。この理由は、女性の名前が一般的に親しみやすく、覚えやすいと考えられていたためです。また、一部の軍関係者が自分の妻や恋人の名前を台風に使っていたという説もあります。
文化的な要因: 伝統的に、自然災害や船舶には女性の名前がつけられることがありました。これは、船が女性として擬人化され、守護の象徴として女性の名前が使われたことに由来します。
ただし、1979年以降、男女平等の観点から、男性の名前も台風やハリケーンに使われるようになりました。現在では、男女交互に名前がつけられています。