【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

L型ブリストルパター Q&A 令和版

2021年01月02日 23時19分03秒 | ゴルフクラブ

あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします
店主






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Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?

A:ハミングバードでは 特に スチール/グラファイト に対する
  こだわりはありません。

 パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても
 オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい!
 モノであれが どの素材でも良いと思います。

 日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、
 素材に対するこだわりがとても強い気がします。

 スチールだから どう・・・ とか、 カーボンだから どう・・・だとか
 この二つにシャフトとしての性能差はありません。

 素材としての特徴 ですが、
 スチール素材の最大の利点は 工業生産性が高いコト!
 つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。
 そして 最大の弱点は 単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。

 ✋意外に思うかも知れませんが、
 スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
 ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も スチールの方がすぐそこに…。
 造れない というコトです。

 一方、カーボン素材のシャフトは 形状の制約、外径内径の制約 以外
 かなりの自由度があります。 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので
 軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない という制約の為
 重くする限界が有ったりします。

 ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、
 出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
 必要な距離を打てるようにする方が 簡単、 楽 と考え
 より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング になるような
 シャフトの柔らかさを求めた結果、グラファイトに行き着いたに過ぎません。
 (カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)

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Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、L字型特有の厚みのない形状 なのでしょうか
 全体のサイズ感を教えてください。


A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、
 比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。
 その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには
 厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、
 ネックの高さにはルール的な制約があります。
 
 パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので
 落ち着いた 安定した形状が必要ですが、
 だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。
 (1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました)
 全体のバランスを考え 形状を造りました。

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 まあ パターの形状を比較すると
 このパターの特徴が良くわかるかも知れません。

 ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは
 確かに  300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差
 そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、
 一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。
 俗に言う 低重心化 ですが、
 ボールを上げる必要のない パッティングに 低重心化 深重心化 する
 意味合いが私には見えません。

 より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら
 許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い
 この形状にしました。

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 好みの問題もある とは思いますが、
 最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは
 その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが
 構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい
 パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。
 引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい
 パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。

 空中ではなく 地面の上を
 という意味で 飛ばすにこだわった重心配分、重量、シャフト
 構えやすい、安心できる形状
 既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ。

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「フィッティング」の謎

2021年01月02日 17時35分01秒 | ゴルフクラブ
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私個人、ハミングバードが考える「フィッティング」とは
良い悪いを除き
 「年齢も含め 自分の体力に合っているのか」
 「セットとしての 流れはどうなのか」
 「行き着きたいスイング~クラブの扱いに導かれるか」
これが基準点です。

スイングは主にクラブによって造られてしまう、導かれてしまう、
を念頭に置いて、どんなスイングを造りたいのか
というのが 一番重きを置くところ かも知れません。


✊✊✊ところが 一般的なアマチュアゴルファーの場合
クラブを選んでいく過程で
「上手くなると 硬いシャフトを使う」
「上手くなると 少ないロフトを使う」
「スチールシャフト⇒上級者 カーボンシャフト⇒初心者」
という おそらく スコアを目安にしているのだと思いますが
上手い/下手 が クラブ選びのフィルターとして 重きを置くので
 フィッティング イコール フィットする フィットさせる
と言う言葉の意味が難解になってしまいます。

 

「体力的には全然使えないのに
 硬いシャフトを上手くやりくりしているか」
「上手い=硬いシャフトなりの 良いスコアになっているのか」
を評すれば良いのか、それとも
「体力的には合っていませんよ」
「それでは 硬いシャフトのを無理やり使うスイングになってしまいますよ」
になるのか・・・


しかし 後者を選ぶ となると
「体力なりの 柔らかさ のシャフトを選択 するコト」
になりますので ゴルファー基準からすると ✋レベルの降格
シャフトの硬さが 上手下手の目安・・・ ですので
 というコトに為ってしまう訳です。

 

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プロの立場から言わせて貰うと
まず フィッティングの基本~原則順 は

❶ セットが一貫した流れ になっているコト
 バッグに入れた 10~14本
 パターも含めた クラブの 特に「シャフトの硬さ」
 「ヘッドの重さ感」などが 流れになっているコトが肝心 です。

❷ 自分の年齢、体力なりに無理のないモノ
 多くの方が 捻じり鉢巻をして
 自分の 最高ヘッドスピード を基準に シャフトを硬さ
 を選んだりしていますが、
 そんなのは 生涯を通して、コースでは 「出ません!」
 二日酔い気味で回る日もあれば
 途中から土砂降りになる時もあります、
 微妙に 腰痛を気にしながらゴルフすることもあるでしょう
 少なくとも 自分の最低限を基準にして ゴルフクラブを選ばないと
 コースに行ったときに クラブに助けて貰えません

❸ 良くも悪くも クラブ によって スイングは影響を受けます。
 おそらく 本当のフィッティングの意味はここにある と思いますが、
 巷の ゴルフ では 完全に無視されています。
 
✋どんな風にクラブを振りたいか、扱いたいか、
 は その人の体力とクラブスペックの関係 によって
 ほぼ 決まってきます。

 仮想の未来 を考えるとすると
 全くゴルフをしたことのない人に
 軽い(小さい)ヘッド~硬いシャフト のクラブ
 重い(大きい)ヘッド~柔らかいシャフト のクラブ
 の二種類 を渡した時、
 同じ人 であっても 双方の一年後の未来 は
 全く別なスイングが出来上がってきます。



 体力を無視し、無理やり クラブを、ヘッドを振りまわしたい
 のであれば 硬いシャフトを選ぶと良いでしょう。
 ただし こちらは 肘や手首、首や腰 など を痛める可能性 と
 練習の頻度、量を調整する必要が生まれます。

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