さぁ、今日はやっとダイビングができるのだ。
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今回は4つのチームに分けて潜った。当然ガイドは4名。
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プーケット時代からの雀友でもある古い知り合いのHIROくん。
あの有名ダイブショップ「ほうぼう屋」オーナー大塚君の実の妹でもあるCHIKOちゃん。
いつ何時も絶やさずタイ人のレック、ホームシック中なデラワン人プトゥの凸凹コンビ。
昨晩の疲れる交渉の後、南下してPassege Is 周辺にある「Fish Rock」という隠れ根ポイントまでやって来た。
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根の 一部が水面に出てて、タイのリチェリューロックのような感じ。
僕は毎ダイブ越智さんのカメラを1台持って入る人。カメラ持ち係。
が、エントリー直後に腹痛が襲い、それこそ脱腸の思いでチームを一人で離脱、人影の無いところで所用を済ます。戻ってみると人影は皆無で、一人寂しくダイビング。皆、冷たいよなー。
海中は透明度いまいちも濃い魚影。ヨスジフエダイ、ムレハタタテダイ、タカサゴ類の群れ、回遊魚ではイソマグロの群れに巨大ローニンアジ達、コガネシマアジを引き連れた巨大なタマカイ、大小さまざまなナポレオン、カンムリブダイなど。
それよりも潮の当たる根の一部分に群生するソフトコーラル畑が見事!キンギョハナダイが乱舞します。
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写真提供越智さん
「このハナダイの群れの数はレッドシーを凌ぐよ」越智さんコメント。でも結局、50分そのまま会えずに浮上。「マクロ持っていなくなるなよなー、オキナワサンゴアマダイのコロニーが-20mであったのに。。
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」
今回のクルーズ中、この後も何度も繰り返された腹痛のせいで、離脱を繰り返し、しまいにはキレて数回僕を引っ叩いた越智タカジ。この旅の終わりには「新聞社を辞めて以来、こんなにキレた旅は初めてだ!」という微妙なコメントを残す。。。
気を取り直して、次のダイブではハナダイの乱舞&サンゴアマダイに狙いを絞り無事撮影終了。シミラン周辺では-35m以深からしか見る事は出来ないこのアマダイ。しかもココのは寄れる!
今日は同じポイントで4本を予定していたが、この頃から皆この場所に飽き始めて、数人から「移動」という声が。。Mrジャクリンが「ん?俺はここがいいと思うけどね、そんなに皆が言うんだったら、じゃその辺にでも行く??」。。。
でも、俺は知っている。今までの経験上、このようなパターンの場合、結果が良かった事は一度もない、、、
希望者のみのビーチ上陸を挟み4本目「Sister Island」は案の定、最悪ポイントだった・・・。色が無い。。透明度も良くなくて、サンゴはガレてます。
越智さん「もういい、早く浮上しようよ」とこちらを伺っている。でも20分は潜っちゃったかな。ここでのファンダイビングはお奨めしない。
今日のダイビングはこんな感じで終了になったが、実はこの後にこそ、気の重い本日のメインイベントが控えているのであった。昼間っからツアーリーダーの東君に「嫌な事は早く済まそうよ」と僕と越智さんでリーダー自身からの発表を懇願してたのだが、いつも通りに右から左で、結局夜まで引っ張ったリーダー。
まずは象スイムの詳細の説明だ。当初は一人50$程度を予想していたのだが、今回は一人125$に引き上げられた事も含め。でもこれでも交渉を相当頑張って得た料金。当初は一人235$と言われた。。
そして『くじ引き』。そう、くじを引くんです。その内容とは、前日の象のオーナーとの話し合いで「一回の象スイムにつき10名まで。それを超える事は象にストレスをかけるので決して出来ない。例えば20名希望者が居る場合、10名ずつの前半後半でグループに分けて2回トライすること。また、象は生き物だから、疲れたらやめる。機嫌が悪ければ泳ごうとしない事もある。泳がなかったら一人45$でいいよ。」 ということは、今回16名の希望者を2チームに分ける必要になる。
越智「でもさ、普通に考えたら、象が疲れるっていったら1回目じゃなくて2回目だよね??」
僕「まあねー。ってことは2回目の人の方が見れるチャンスが少ないよね?」
越智さん「そうなるね。俺2回行っていい???」
東くん「。。。越智さんの払いはedive持ちだよな?当然・・・」
結局希望者が14名で7名を2チーム。残りの枠は希望者のみ2回行ける事にした。当然、払いも2倍。これで話がややこしくなって。。
全員を集めてその辺に落ちてる紙に①と②の番号を書き、ビニール袋に突っ込んでくじ引きだ。
「全員引きましたね?」「さあ先行の人は誰ですか?」「手を上げてね、あれ?おかしい、先行の人が多すぎるぞ、、、」「いかん、くじの数を間違えた、、、。」
皆が完全に不審そうな顔をして僕を凝視しているぞ。マズイぞ、こりゃ、、
僕「ごめんなさい、間違えたのでもう一回やり直し~」
先行の権利を既にゲットしているゲスト達「ふ、ふ、ふざけんなー!」と、なってしまったのだ。
これを見かねた一見堅気には見えないBKKの会社社長A木さん(本場、広島出身)が仲裁に入ってくれ僕と東君に「お前ら、下の部屋に来なさい」。。部屋に入るなりA木さん「僕は、お前らみたいな馬鹿者どもを日夜相手にしとるから慣れとるんじゃ!」という一言を発し、そそくさと新しいくじを作成してくれました。A木さんの作ってくれた新しいくじでかなり強引に第2回くじ引き大会を開催して、なんとか順番も決まり明日に備えます。ホント、段取り悪くて皆さん本当にごめんなさい。
「さっきの見てたらいつものPTA会議でモンスター親に吊るし上げをくっている僕ら教師の姿を思い出したやんか、、、、あんな時には知りません、存じませんで通すしかないでー」とは某有名進学校「東大寺学園」英語教師Sちゃんの台詞。なんや、そんなんで良かったんやろか。。
次の日の早朝5時半にリビングへ。さぁ、期待と不安が入り混じるエレファントスイム。
とその前にジャクリンが「ちょっと様子を見に行こう」と越智さん、僕をRajanさんの待つリゾートに誘う。
ジャクリン「分かってると思うけど、今日は10名のみの1回きりだろう」
越智「??何言ってるんだよ!10名×2チームの計20名だろうが!そう約束したじゃん!!」
ジャクリン「いや、1回しか出来ない約束のはずだよ」
越智「ふ、ふざけんなよ、何言ってるんだよ、コイツ!あの象のオーナーと話したろう!」
ジャクリン「1回しか出来ないって聞いてるよ」
越智「何言ってるんだよ、それで許される訳ないだろう!!」(ぶち切れ2回目)
こんなやり取りが朝っぱらからリゾートの前で行われ、気分はグレーに。。
まったく、一体こいつらどうなってやがるんだ。
と、そのオーナーが颯爽と登場し
象のオーナー「なに?10名×2回??OK,OK、知ってるよ、ノープロブレム」
ジャクリン「な、いやぁ、俺もそう思ってたんだよー、越智さん
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」
越智「何なんだよ、、はぁ、、やっぱりすべての元凶はジャクリンだったな」
透明度は良いがサーフィンが出来そうな大きくきれいな波が立つビーチ。そんな波の中を越智さんの商売道具のカメラバッグをゲラゲラ笑いながらディンギーに持ち込むMrジャクリン。
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越智「ふざけんな!待てよー、や、やめろー、やめろよー!」今回3回目のキレた瞬間。
船に戻ってブリーフィングを済ませディンギーに乗り込むと、何故かそこにはMrジャクリンが。「大丈夫大丈夫、心配無用。俺は君達の後方から写真を撮ってるから大丈夫!」と笑って座っている。そういう問題じゃないんだよ。何でお前が人数に入るんだよ。。。
象使いのおじさんと一緒にリゾート前のビーチからエントリーしてくるRajanさん。
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一生懸命泳いでくれました。
時間にしておよそ20分。1回目のスイムは無事成功。10分の休憩を挟み、さあ問題の2回目のスイム。Rajanさん、頑張ってくれてます、一生懸命こっちに向かってきます。と、その時、話と違い、象の正面すぐ近くのベストポジションをMrジャクリンがガッチリキープ動かない。しまいにはそのポジションを狙った越智さんとバッティング。
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水中でマジでメンチを切る越智さん、。(コレ4回目)全く意に介せず撮影を続けるMrジャクリン。どちらも大人気が無い。
こんな場面もあったけど、なんだかんだ言って通常よりいいコンディションで全員が撮影を終了する事が出来たのでした。
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Rajanさんは荒い呼吸をしつつも悠然とリゾートに向かって帰って行きます。そして何より越智、東、僕、3人全員、心からホッとした瞬間でした。
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「ああ、終わった。もう良いよね?後は適当でいいよね??」その後の越智さんコメントより抜粋。
※Rajanさん60歳オス。昔からこの辺りの島で材木を背負って海を渡る仕事をしていたそうで、彼以外にも数頭のゾウたちが、同じように海で泳ぐことができたそうだ。しかし、その多くが死んでしまったり、他に移されたりして、今ではこのRajanさんだけが、海で泳ぐ事のできる貴重な象だそうです。試しに一見お金持ち風のRajanさんのオーナーに質問してみたら「この象が死んだらもう象スイムはしない」と言っていた、、、(続く)