イーダイブ スペシャルトリップ報告☆

ediveオペレートのインドネシア・コモドクルーズ、インド領アンダマン諸島クルーズのSPクルーズ報告!

インド領アンダマン諸島クルーズ(4)by Kyo

2010-04-25 | 2010/3 インド領アンダマン諸島クルーズ


お次はポートブレアーの北西135kmに位置する『Barren Island』。



活火山で、島は火山灰が不毛の地を形成しているが、水中は透明度が良く気持ちのいいドロップオフが続く。



その壁は黒い火山灰の巨大な傾斜地になっており、黒いウミウチワや、色鮮やかなウミシダ、白ガヤなどが見られ、他には岩を覆いつくすほどのオレンジ色のカイメンが生息していた。



沖に目をやるとクマザサハナムロやイエローダッシュフュージラー、ブラックピラミッドバタフライフィッシュなどが群れ、壁沿いの30m前後のところには、タイのプーケット近辺では「ヒンムアン」というポイントでしか見たことの無い、スミレナガハナダイのインド洋バージョンとも言えるめちゃめちゃ綺麗なハナダイの仲間『ツースポットバスレット』が数多く生息していた。やっぱり「ヒンムアン」も同じようなドロップオフの地形なので、もしかしたらいるかなぁ~と探してたら、既に越智さんが撮影態勢に入っていた。さすがは越智タカジ。。




また特筆すべきは水深15mという驚異的な浅い深度に『コウリンハナダイ』が群れていた(らしい・・)。らしいと言うのも、、僕と越智プロは再度ツースポットバスレットを求めて深い所にダイビング。。。他のチームの人達がバッチリ観察していた。ダイビング後、船上でこの話を聞いた僕らは地団太を踏んで悔しがったが後の祭り、、、、東リーダーは冷酷にも「もう移動です」と言い放ったからだ。。。パラオなどでは50~60mの深場に生息しているらしいある意味、ハナダイ好きの人にとってみると象スイムなんかよりこちらの方がはるかに貴重な被写体だと言うのに。来年はこっちをメインに集客しようかと思うほどなのに。。。



他にはこちらも驚異的な浅さで深度10m近辺にアケボノハゼや、黒砂に一段と映えるのはシミランにはいない『Fragtail shrimp goby』。ハゼラーにはたまりません。そして他にもマッコスカーズラス、Pennant wrassなどが到る所に生息。ベラリストには垂涎間違いなし!はたまた浅場の美しいサンゴ礁ではキンギョハナダイ、インディアンフレームバスレット、ハナダイダマシ、エバンズアンティアスなどが乱舞して大騒ぎ。






インド領アンダマン諸島クルーズ(3)by Kyo

2010-04-14 | 2010/3 インド領アンダマン諸島クルーズ


さあ、気の重かったエレファントスイムも終わったし、気を取り直して海の話を書こう。

象スイムに行かなかった5名の皆さん、大変お待たせしましたね。中でも、くじ引き前までは行く気満々だったA木社長は、あのイザコザを見て嫌気が差したのだろう、「僕と同い年のRajanさんが、大人数に寄ってたかって写真を取りまくられるのが哀れで仕様が無い、、」と言う理由で直前不参加に・・・。そんなドタバタ劇を忘れさせてくれるポイントがここだった。



『Minerva Leadge』











象スイムを敢行したHave Rock Islandの東側に位置するこのサイト。トップが-20m隠れ根なのでかなり深めのポイントだが、潜行していくとこの日の透明度は30mオーバー!30~40mほどの長さのメインの根の周りに小さい根が連なり、所々に素晴しいソフトコーラルが群生。その周りを魚達が埋め尽くす、めちゃめちゃ魚影の濃い素晴しい場所だった。中層には1mを軽く越すローニンアジやギンガメアジ、カスミアジ、バラクーダなどの回遊魚の大きい群れも。大き目のホワイトチップや2mほどはあろうか巨大ナポレオン、これまた超でかいサイズのタマカイも現れる。特筆すべきはヒメフエダイの群れが逃げずに寄らせてくれる。越智さん曰く「これだけ撮りやすいヒメフエダイの群れは初めて。」他ではバラフエダイ、シミランではあまり見られないコロダイの群れ、渋いところではマダラタルミの大群、カンムリブダイの群れもいましたね。このポイントは1日潜っても飽きないだろうが、ちょっと深すぎる、、、ここは迷わずナイトロックスを使用した方がベターなポイント。だけどお奨め五つ星ポイント。








そして北に向かい夜間移動。と、そこには『Narcondam Island』がある。ポートブレアーの東に位置し、全諸島の中で最も遠隔地にある島になる。このナコンダムは、ジャングルで覆われた噴火口のない死火山になっていて、絶滅に瀕した特別なサイチョウ(rhyticeros narcondami)の棲み家でもあり、1977年に鳥獣保護区として認定され、バードウォッチャーのパラダイスとなっている。この島周りで1日4本潜り倒した。

手付かずのソフトコーラルとハードコーラルに、クマザサハナムロ、イエローダッシュフュージラー、ムレハタタテダイなどが何千匹も群れ、大型のハタ、カスミアジ、イソマグロの群れ、何度も行き来するマンタ、時にはジンベエザメを含む大型魚、アオウミガメ、タイマイなどのウミガメ、バラエティーに富んだ大量の魚たち、そして、このポイントはまた、ゴーストパイプフィッシュ、クダゴンベ、アケボノハゼ、マッコスカーズラなどのマクロも結構楽しめるポイント。









今日は特に事件事故も無く、平穏無事に時間が過ぎていきます。最高です。
そんな中、東先生が希望者を募りナイトロックスの講習をダラダラと進めていきます。デレーっとした雰囲気の中、淡々と講習を進めていく東先生と生徒達。皆さんもこーんな感じで楽チンにライセンスが取れてしまうので、ぜひお待ちしとります。




インド領アンダマン諸島クルーズ(2)by Kyo

2010-04-08 | 2010/3 インド領アンダマン諸島クルーズ
さぁ、今日はやっとダイビングができるのだ。




今回は4つのチームに分けて潜った。当然ガイドは4名。


プーケット時代からの雀友でもある古い知り合いのHIROくん。
あの有名ダイブショップ「ほうぼう屋」オーナー大塚君の実の妹でもあるCHIKOちゃん。
いつ何時も絶やさずタイ人のレック、ホームシック中なデラワン人プトゥの凸凹コンビ。

昨晩の疲れる交渉の後、南下してPassege Is 周辺にある「Fish Rock」という隠れ根ポイントまでやって来た。

根の 一部が水面に出てて、タイのリチェリューロックのような感じ。
僕は毎ダイブ越智さんのカメラを1台持って入る人。カメラ持ち係。
が、エントリー直後に腹痛が襲い、それこそ脱腸の思いでチームを一人で離脱、人影の無いところで所用を済ます。戻ってみると人影は皆無で、一人寂しくダイビング。皆、冷たいよなー。

海中は透明度いまいちも濃い魚影。ヨスジフエダイ、ムレハタタテダイ、タカサゴ類の群れ、回遊魚ではイソマグロの群れに巨大ローニンアジ達、コガネシマアジを引き連れた巨大なタマカイ、大小さまざまなナポレオン、カンムリブダイなど。









それよりも潮の当たる根の一部分に群生するソフトコーラル畑が見事!キンギョハナダイが乱舞します。

写真提供越智さん

「このハナダイの群れの数はレッドシーを凌ぐよ」越智さんコメント。でも結局、50分そのまま会えずに浮上。「マクロ持っていなくなるなよなー、オキナワサンゴアマダイのコロニーが-20mであったのに。。

今回のクルーズ中、この後も何度も繰り返された腹痛のせいで、離脱を繰り返し、しまいにはキレて数回僕を引っ叩いた越智タカジ。この旅の終わりには「新聞社を辞めて以来、こんなにキレた旅は初めてだ!」という微妙なコメントを残す。。。

気を取り直して、次のダイブではハナダイの乱舞&サンゴアマダイに狙いを絞り無事撮影終了。シミラン周辺では-35m以深からしか見る事は出来ないこのアマダイ。しかもココのは寄れる!

今日は同じポイントで4本を予定していたが、この頃から皆この場所に飽き始めて、数人から「移動」という声が。。Mrジャクリンが「ん?俺はここがいいと思うけどね、そんなに皆が言うんだったら、じゃその辺にでも行く??」。。。
でも、俺は知っている。今までの経験上、このようなパターンの場合、結果が良かった事は一度もない、、、





希望者のみのビーチ上陸を挟み4本目「Sister Island」は案の定、最悪ポイントだった・・・。色が無い。。透明度も良くなくて、サンゴはガレてます。
越智さん「もういい、早く浮上しようよ」とこちらを伺っている。でも20分は潜っちゃったかな。ここでのファンダイビングはお奨めしない。

今日のダイビングはこんな感じで終了になったが、実はこの後にこそ、気の重い本日のメインイベントが控えているのであった。昼間っからツアーリーダーの東君に「嫌な事は早く済まそうよ」と僕と越智さんでリーダー自身からの発表を懇願してたのだが、いつも通りに右から左で、結局夜まで引っ張ったリーダー。

まずは象スイムの詳細の説明だ。当初は一人50$程度を予想していたのだが、今回は一人125$に引き上げられた事も含め。でもこれでも交渉を相当頑張って得た料金。当初は一人235$と言われた。。

そして『くじ引き』。そう、くじを引くんです。その内容とは、前日の象のオーナーとの話し合いで「一回の象スイムにつき10名まで。それを超える事は象にストレスをかけるので決して出来ない。例えば20名希望者が居る場合、10名ずつの前半後半でグループに分けて2回トライすること。また、象は生き物だから、疲れたらやめる。機嫌が悪ければ泳ごうとしない事もある。泳がなかったら一人45$でいいよ。」 ということは、今回16名の希望者を2チームに分ける必要になる。

越智「でもさ、普通に考えたら、象が疲れるっていったら1回目じゃなくて2回目だよね??」
僕「まあねー。ってことは2回目の人の方が見れるチャンスが少ないよね?」
越智さん「そうなるね。俺2回行っていい???」 
東くん「。。。越智さんの払いはedive持ちだよな?当然・・・」 

 結局希望者が14名で7名を2チーム。残りの枠は希望者のみ2回行ける事にした。当然、払いも2倍。これで話がややこしくなって。。
全員を集めてその辺に落ちてる紙に①と②の番号を書き、ビニール袋に突っ込んでくじ引きだ。
「全員引きましたね?」「さあ先行の人は誰ですか?」「手を上げてね、あれ?おかしい、先行の人が多すぎるぞ、、、」「いかん、くじの数を間違えた、、、。」
皆が完全に不審そうな顔をして僕を凝視しているぞ。マズイぞ、こりゃ、、
僕「ごめんなさい、間違えたのでもう一回やり直し~」
先行の権利を既にゲットしているゲスト達「ふ、ふ、ふざけんなー!」と、なってしまったのだ。

これを見かねた一見堅気には見えないBKKの会社社長A木さん(本場、広島出身)が仲裁に入ってくれ僕と東君に「お前ら、下の部屋に来なさい」。。部屋に入るなりA木さん「僕は、お前らみたいな馬鹿者どもを日夜相手にしとるから慣れとるんじゃ!」という一言を発し、そそくさと新しいくじを作成してくれました。A木さんの作ってくれた新しいくじでかなり強引に第2回くじ引き大会を開催して、なんとか順番も決まり明日に備えます。ホント、段取り悪くて皆さん本当にごめんなさい。

「さっきの見てたらいつものPTA会議でモンスター親に吊るし上げをくっている僕ら教師の姿を思い出したやんか、、、、あんな時には知りません、存じませんで通すしかないでー」とは某有名進学校「東大寺学園」英語教師Sちゃんの台詞。なんや、そんなんで良かったんやろか。。



次の日の早朝5時半にリビングへ。さぁ、期待と不安が入り混じるエレファントスイム。
とその前にジャクリンが「ちょっと様子を見に行こう」と越智さん、僕をRajanさんの待つリゾートに誘う。

ジャクリン「分かってると思うけど、今日は10名のみの1回きりだろう」
越智「??何言ってるんだよ!10名×2チームの計20名だろうが!そう約束したじゃん!!」
ジャクリン「いや、1回しか出来ない約束のはずだよ」
越智「ふ、ふざけんなよ、何言ってるんだよ、コイツ!あの象のオーナーと話したろう!」
ジャクリン「1回しか出来ないって聞いてるよ」
越智「何言ってるんだよ、それで許される訳ないだろう!!」(ぶち切れ2回目)

こんなやり取りが朝っぱらからリゾートの前で行われ、気分はグレーに。。
まったく、一体こいつらどうなってやがるんだ。
と、そのオーナーが颯爽と登場し

象のオーナー「なに?10名×2回??OK,OK、知ってるよ、ノープロブレム」
ジャクリン「な、いやぁ、俺もそう思ってたんだよー、越智さん
越智「何なんだよ、、はぁ、、やっぱりすべての元凶はジャクリンだったな」

透明度は良いがサーフィンが出来そうな大きくきれいな波が立つビーチ。そんな波の中を越智さんの商売道具のカメラバッグをゲラゲラ笑いながらディンギーに持ち込むMrジャクリン。 


越智「ふざけんな!待てよー、や、やめろー、やめろよー!」今回3回目のキレた瞬間。

船に戻ってブリーフィングを済ませディンギーに乗り込むと、何故かそこにはMrジャクリンが。「大丈夫大丈夫、心配無用。俺は君達の後方から写真を撮ってるから大丈夫!」と笑って座っている。そういう問題じゃないんだよ。何でお前が人数に入るんだよ。。。



象使いのおじさんと一緒にリゾート前のビーチからエントリーしてくるRajanさん。


一生懸命泳いでくれました。

時間にしておよそ20分。1回目のスイムは無事成功。10分の休憩を挟み、さあ問題の2回目のスイム。Rajanさん、頑張ってくれてます、一生懸命こっちに向かってきます。と、その時、話と違い、象の正面すぐ近くのベストポジションをMrジャクリンがガッチリキープ動かない。しまいにはそのポジションを狙った越智さんとバッティング。


水中でマジでメンチを切る越智さん、。(コレ4回目)全く意に介せず撮影を続けるMrジャクリン。どちらも大人気が無い。

こんな場面もあったけど、なんだかんだ言って通常よりいいコンディションで全員が撮影を終了する事が出来たのでした。


Rajanさんは荒い呼吸をしつつも悠然とリゾートに向かって帰って行きます。そして何より越智、東、僕、3人全員、心からホッとした瞬間でした。


「ああ、終わった。もう良いよね?後は適当でいいよね??」その後の越智さんコメントより抜粋。

※Rajanさん60歳オス。昔からこの辺りの島で材木を背負って海を渡る仕事をしていたそうで、彼以外にも数頭のゾウたちが、同じように海で泳ぐことができたそうだ。しかし、その多くが死んでしまったり、他に移されたりして、今ではこのRajanさんだけが、海で泳ぐ事のできる貴重な象だそうです。試しに一見お金持ち風のRajanさんのオーナーに質問してみたら「この象が死んだらもう象スイムはしない」と言っていた、、、(続く)


3月23~29日 インド領アンダマン諸島クルーズ(1)by Kyo

2010-04-04 | 2010/3 インド領アンダマン諸島クルーズ
かねてからずっと行ってみたかった、インド領アンダマン諸島に行って来た。
けど、インドという国には一生行きたくは無かったんだけど・・・。
カオラックから船で直接向かうと丸2日ほどかかる場所にあるアンダマン諸島。インド領だけど、ミャンマーの海域に程近いのだ。

さて、そのアンダマン諸島は、相当な秘境のイメージがあったが、一体どんな場所なのかをつきとめるために、19名のゲスト達、取材と称して越智タカジ氏、ediveからは東、僕の総勢22名での長~い珍道中。



インドのチェンナイ(旧マドラス)空港で現地集合。すると早速、まずは手始めにとばかりにインド現地の旅行代理店経由で手配しているはずの送迎係が全く見当たらない。僕と東に分かれ探し回る事30分、突然丸めたクシャクシャの紙にediveと書いた物も持ってインド人が現れる。「お前達は一体どこに居たんだ?」って言われたけど、ずっとこの近辺に居ただろう!大体こんな空港で日本人がこんな大人数で居たら、どんなに遠くに居ようともすぐ分かるはずだろう??

長旅で疲れ切った一行はやっとの事で市内のホテルへチェックイン。それぞれ部屋でご就寝。のはずだったが、、、トイレの水が全く流れない、、しかも全部屋、、、1泊1室100$の部屋。ここの従業員、「部屋をチェンジする」って言ったっきり全く現れず、かなり待たされたあげくに、変わった部屋も全く水が出ない。全然懲りない従業員にぶち切れて、フロントデスクを叩きつける人、英語で怒鳴りつける人、騒ぎに気付かずにそのまま眠る人、我関せずと部屋でビールを注文する人が少数。

(この時点ではまだ何も知らない、このチームに居た東君は暢気に談笑中)



その後、フロントから呼び出されて右往左往中のツアーリーダー東君。。。東君は部屋に戻った後「もう行きたくない、明日行きたくないよぉ、嫌だよぉ・・」なんてリーダーらしからぬ弱気な発言を繰り返す始末、、、明日からの道中に暗雲が垂れ込めます。



これが問題のホテル「The Checkers Hotel」決してお奨めいたしません。。

翌日のチェンナイ空港では、越智カメラマンが大活躍。昔から仕切りが大の苦手なリーダー東に代わり、チェックインを仕切りまくります。さすがは世界を股にかける売れっ子カメラマン。しっかりギャラ以上の働きをしてくれる、男越智タカヂ。。

 

インドという事も有り、大幅な遅延を覚悟していたけど、定刻で無事出発です。おまけに覚悟してたエクセスチャージも、何故か無し!!

ライターを取り上げられた数人のお姉さま方達がご機嫌斜めだったけど。。。


さあ、テンション上がってきたぜ、向かうはアンダマン諸島の玄関口「ポートブレアー空港」。待ってろよ~、コラ~!



 

ポートブレアー空港でもちゃんと迎えに来ているし、何事も無く順調に市内観光がすすみ、こりゃどうって事ないじゃん!



と思ったのがいけなかった。



刑務所見学を終えて、さあ乗船という時にまた不穏な空気が、、、

今回使用する船「パヌニー号」の道楽社長いつもニコニコMrジャクリンが浮かない顔をして手招きをしている。


話が前後するが、今回のクルーズの目玉でもあるのが「エレファントスイム」。その名の通り、象さんと一緒に泳ぐこと。スクーバを背負ってダイビングする。越智サンをはじめ、ほとんどのゲストがこの企画を楽しみにしているはずだ。というよりメインイベントの人達が多かった。

象の代理人らしき人物とオレ、越智さんも一緒に公園の端っこに連れて行かれ「キョウ、今回はエレファントスイムが難しいかもしれない」と来た。その瞬間、男越智タカヂの熱い熱い交渉がスタート。得意の英会話で切れ気味に話し合う越智氏、、、その拳は堅く握り締められていた。

なんでも、以前から予約してたその象さんをアメリカのTV局ナショナルジオグラフィックが高額のオファーを出して強奪。(このとき初めて知ったのだが、泳げる象さんは1頭しかいないそうだ。Rajan60歳♂)


〈ドロドロした人間模様も知らず、ゆったり草を食べるRajanさん〉



その代理人、終いには海に足だけを浸けた他の若い象の写真を取り出し「これでもいいか?」とマジ顔で聞いてきた。言われた瞬間の越智氏の怒りは頂点に。
『マジで裏拳を入れようかと思った』空手家でもある越智氏はこうコメントを残した。

交渉の末、結局代理人は無視して象のオーナーと直接交渉することに。
クルーズの予定を変更し、その夜は急遽、象のオーナーと象Rajanさんの住む島「Have Rock島」に向かったのであった。。。。

21:30島到着。眠いのを我慢してそのオーナーを待つ。この顛末を他のゲスト達に知らせる訳にもいかないので、こっそりアッパーデッキで交渉。何の事はない、結局値段の吊り上げだったけど、無事交渉成立。

ただ、「象さんは連日のスイムで疲れている。気が乗らなかったら泳がない。この辺の事情をわかって欲しい」、、、。と、こんな感じで長かった初日の夜は更けていった。(続く)