映画音楽「空の大怪獣ラドン」ラドン追撃せよ “Rodan! The Flying Monster” - Get Rodan 伊福部昭(解説:藤田崇文)

2024-01-16 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「空の大怪獣ラドン」ラドン追撃せよ
“Rodan! The Flying Monster” - Get Rodan
■音楽:伊福部昭 (Akira Ifukube) [1914年5月31日 - 2006年2月8日] 

映画オリジナルスコア使用  Score no.15
監督:本多猪四郎/ 特技監督:円谷英二 / 公開1956.12.26 / 製作会社=配給:東宝=東宝 カラー 82分


 正体不明の飛行物体による航空事故が勃発する。それは阿蘇の地下洞窟に眠っていた太古の翼竜が大気中の放射性元素の増加によって怪獣として甦ったラドンによるものだった。音速で飛ぶラドンの衝撃波は地上のものを破壊し尽くしていく。果たして人類はラドンを撃滅することができるのか。翼長120メートル、体重1万5000トンの大怪獣ラドンをめぐってのスペクタクル怪獣映画である。
 伊福部が創作した数あるマーチを総称する「伊福部マーチ」の中でも屈指の人気を誇る「ラドン追撃せよ」を採り上げる。押しの強いマーチが延々と続いていく。特に1拍目と3拍目が強く、バスは主に完全5度の[F&C]と[A&E]の組み合わせとシンプルであり、原始的かつ北方民族の舞踊曲のようなマーチが特徴となる。録音ではフルコンサートピアノ2台を使用し、随所に出るクラスター奏法を最低音から最高音まで満遍なく2人4手で行い、轟音を活かした録音となった。

<楽譜管理:東京音楽大学 / パート譜制作:東京ハッスルコピー>


▶︎ CD発売:キングレコード:シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー 12
King Records,The Greatest Japanese Film Scores SYMPHONIC FILM SPECTACULAR 12

▶︎ 日本映画音楽の巨匠たち 企画監修・解説とエピソード:藤田 崇文
The Greatest Japanese Film Scores: Planning supervision(Takafumi Fujita)

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