学生・教員・研修生による 初の「ディスカッション」を開催しました(東京音楽大学)

2024-03-06 | 音楽
東京音楽大学は今年度 2023年度の最終授業の時期となり、
「これからの時代を生き抜くチカラ」と題するレクチャーを行いました。




学生(学部生・大学院生)たちと教員陣、
そして社会人研修生が加わり、レクチャーに沿った初のディスカッションを開催し、
これまでの学びや将来の展望についてグループディスカッションを行いました。




レクチャーは2章形式で、
1章は「教授パラダイム」と「学習パラダイム 」<「知識」x「考える力」>
2章は 世界最古「アズハル大学」の3信条に学ぶ、リカレント教育(学び直し)
と題しました。

半分はレクチャー、もう半分はディスカッションです。

各グループごとにディスカッションを行い、そのグループの代表者がまとまった意見を発表する、というもの。

学生間の意見交換は有意義な発表が豊富にあり、学生と教員、
そして社会人研修生とのコミュニケーション向上と相互理解を深めることに繋がることができ、
意義深い時間となりました。



来年度(2024年度)4月の新入生と在学生たちの活躍に期待が膨らみます。





映画音楽「東京オリンピック」“Tokyo Olympiad” 黛敏郎(解説:藤田崇文)

2024-01-31 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「東京オリンピック」(1964) エンディング 
“Tokyo Olympiad” (1964) – Ending theme
■黛敏郎(Toshiro Mayuzumi) [1929年2月20日 - 1997年4月10日] 

映画オリジナルスコア使用  Score M8-5
監督:市川崑 / 公開1965.3.20 / 製作会社=配給:東京オリンピック映画協会=東宝 カラー 170分


 名作には時代を超越した永遠の感動がある。スポーツの祭典を通じて世界の平和と友情を謳い上げる長編記録映画「東京オリンピック」は、オリンピック東京大会組織委員会より東京オリンピック映画協会に製作が依頼され、1964年1月、市川崑が総監督を務めることに決定した。東京オリンピックにおける一流の選手たちの躍動する肢体美を追求し、さらに選手の内面にまで迫り、スポーツの尊さ、素晴らしさをあらためて我々に訴えた記録映画である。
 音楽は黛敏郎が担当した。東京オリンピックが開催された1964年はクラシック音楽番組「題名のない音楽会」を黛が企画しテレビ司会を開始した年でもある。黛は本作品で、日本の音素材のひとつとしてオーケストラで邦楽器を彷彿させる手法を用いている。エンディング冒頭は「能管(のうかん)」を印象づける節をピッコロで演奏、同時に「木柾(もくしょう)」をシロフォンによりトレモロ奏法で演出している。節はその後フルートが重なり、オーボエ、クラリネットに受け継がれながらマーチに突入し、黛の軽快なオスティナート(繰り返しの)マーチへと引き込まれていく。

<楽譜管理:遠山一行記念日本近代音楽館 / パート譜制作:東京ハッスルコピー>


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▶︎ 日本映画音楽の巨匠たち 企画監修・解説とエピソード:藤田 崇文
The Greatest Japanese Film Scores: Planning supervision(Takafumi Fujita)

映画音楽「東京物語」“Tokyo Story”  斎藤高順(解説:藤田崇文)

2024-01-29 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「東京物語」 テーマ(主題曲)  ノクターン(夜想曲)
“Tokyo Story” - Theme, Nocturne
■斎藤高順 (Takanobu Saito) [ 1924年12月8日 - 2004年4月11日] 

映画オリジナルスコア使用
監督:小津安二郎 / 公開1953.11.3 / 製作会社=配給:松竹大船=松竹 モノクロ 135分


 名匠・小津安二郎の代表作のひとつであり、日本映画史に輝き続ける不朽の名作。東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を細やかに捉えていく。何気ない言動が教える各人の生活、思いがけない心情の吐露と発見。そして何事もなかったような人生の悲哀と深淵が見事に描かれる。ラスト近く、ひとり残された夫が静かに海を見つめているシーンが胸に滲み込む。
 斎藤高順は、この「東京物語」で家族愛のテーマを味わい深く引き出している。斎藤自身の解説には、テーマ(主題曲)は『老夫婦が成人した子供達を喜ぶ一方、世代の違いから実は取り残されていることに気づき、わびしい気持ちになるという全体のテーマを表現した』と語り、2曲目のノクターン(夜想曲)は『老母が今はなき息子の嫁を訪ね、お互いに温い心が通い合って涙ぐむという美しいシーンでバックに流れる』と語っている。
 斎藤は小津映画で第1作目の「東京物語」をはじめ「早春」「東京暮色」「彼岸花」「浮草」「秋日和」「秋刀魚の味」の7作品を残しているが、映画音楽作家の他、航空中央音楽隊の招聘により隊長を務めた時期もある。中でも「ブルー・インパルス」は、F86Fアクロバットチームの壮大な飛行情景を作曲し、ボサノバのリズムとシンコペーションの多用により、これまでのマーチの概念を破った作品として注目された。映画のシーンや情景を色彩感豊かに表現する作品が豊富にある。現在は、次男の斎藤民夫氏が自筆譜等を管理・保管し、その協力により録音に辿り着くことができた。

<楽譜管理:斎藤民夫(サイト&アート・デジタルアーカイブス) / 松竹音楽出版>


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▶︎ 日本映画音楽の巨匠たち 企画監修・解説とエピソード:藤田 崇文
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映画音楽「赤ひげ」“Red Beard” 佐藤勝(解説:藤田崇文)

2024-01-23 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「赤ひげ」 
“Red Beard”
佐藤勝 (Masaru Sato) [1928年5月29日 - 1999年12月5日] 

映画音楽演奏会用編曲スコア使用(編曲:佐藤勝)
監督:黒澤明 / 公開1965.4.3 / 製作会社=配給:黒澤プロダクション、東宝=東宝 モノクロ 185分


 「赤ひげ」は、日本映画界が誇る巨匠監督である黒澤明の集大成作、最高傑作ともいわれる。山本周五郎原作『赤ひげ診療譚』を、黒澤を長とする四人の脚本家が総力を上げて脚色した。江戸時代後期、徳川幕府が設置した小石川養生所(救済病院)を舞台に、「赤ひげ」と呼ばれる所長の新出去定(三船敏郎)と、長崎帰りの蘭学医である若い医師・保本登(加山雄三)の師弟の物語を通し、保本が養生所の医師として成長していく姿と貧しい暮らしの中で生きる人々の温かい人間愛を謳い上げる。
 赤ひげの生き方を称賛し、その人間的スケール感を奏で上げるヒューマンドラマに黒澤は『ベートヴェンの「歓喜の歌」』をイメージした。さらには、『フルトヴェングラーが指揮しているかのような味わい』も、と音楽担当の佐藤勝に要望した。
 実は、このアルバムへ挿入するにあたり、オーケストラ・スコア有無の確認作業に一番難儀した楽曲である。録音日が刻々と迫る中、一時は割愛も考えたが、東宝ミュージック倉庫のダンボールの中に残されていたスコアがみつかったことで、今回、録音に踏み切ることができた。この「幻の一曲」を、佐藤自身がオリジナルスコアから演奏会用に編曲したバージョンでお届けする。もしも別題名をつけるとしたら、「ベートーヴェンを敬愛する=第九交響曲第四楽章のモチーフによる変奏曲」といってもよい作品ではないかと思う。合唱はなく、オーケストラのみの作品である。

<楽譜管理:東宝ミュージック [佐藤家預かり] >


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映画音楽「影武者」メインタイトル "Kagemusha" 池辺晋一郎 (解説:藤田崇文)

2024-01-23 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「影武者」(1980) メインタイトル
"Kagemusha" (1980 ) - Main theme
■池辺晋一郎 (Shin-ichiro Ikebe) [1943年9月15日 –  ]

映画オリジナルスコア使用
監督:黒澤明 / 公開1980.4.26 / 製作会社=配給:黒澤プロダクション、東宝映画=東宝 カラー 180分


 1980年公開の時代劇映画超大作。実在の戦国武将にまつわるエピソードを取り上げたスペクタクル巨編で、戦国時代に武田信玄の影武者として生きた小泥棒の悲喜劇と、主人の遺言を守りながら戦場に散っていった家臣たちの辛苦を描く。勝新太郎から仲代達矢が主役に替わった主役交代騒動、主役を除く全配役のオーディション、200枚におよぶ水彩画絵コンテ、特別に許可がおりた国宝級の城の撮影等々、製作発表から完成に至るまでに多くの話題を巻きつつ、黒澤は華麗でダイナミックな重量級の戦国絵巻映画を生み出した。1980年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
 音楽は池辺晋一郎が担当した。メインタイトルは物語の幕が下りる場面からエンドロールに流れ、曲冒頭にはコールアングレがもの悲しく響き、池辺が描き出す多彩なハーモニーから勇ましい音楽へと突入し、吸い込まれていく。その後、敗北を奏でるトランペットソロへと場面は移り、静かに終わる。
 録音前、幸にして作曲者本人と電話連絡が取ることができ、企画の経緯を伝えてスコアの所在についてなど、直接指示を仰ぐことができた。黒澤は「影武者」にグリーグの「ペールギュント」をイメージしていたという。作曲者にその注文経緯があったのか、本人に尋ねようと思っていたところ、お互い東京音楽大学での教員職という共通点があり、卒業生たちや指揮者の話題で盛り上がり、失念してしまった。毎日映画コンクール 第35回(1980年)音楽賞受賞作品。

<楽譜管理:東京コンサーツ>

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映画音楽「乱」組曲  “Run” suite 武満徹 (解説:藤田崇文)

2024-01-20 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「乱」組曲  [Ⅰ] [Ⅱ]  [Ⅲ]  [Ⅳ]
“Run” suite  [Ⅰ] [Ⅱ]  [Ⅲ]  [Ⅳ]
■武満徹 (Toru Takemitsu) [1930年10月8日 - 1996年2月20日] 

映画音楽演奏会用編曲スコア使用(編曲:武満徹)
監督:黒澤明 / 公開1985.6.1 / 製作会社=配給:ヘラルド・エース、グリニッチ・フィルム・プロ=東宝、日本ヘラルド映画 カラー 162分


 シェイクスピアの『リア王』と毛利元就の“三本の矢”をベースに、戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画。黒澤明の監督・脚本(共同執筆=小国英雄、井手雅人)作である。戦国時代、猛将・一文字秀虎は七十歳を迎え、家督を三人の息子に譲ろうとする。兄弟三人協力し合うように、と告げたが、秀虎を待っていたのは息子たちの反逆と骨肉の争いだった。激しい騎馬合戦や燃え上がる城のダイナミズム、伝統演劇を取り入れた観念的な様式美が観る者を圧倒し、黒澤映画の世界に引き込む。
 音楽を担当した武満徹は「乱」映画使用楽曲から抜粋、再構成し4楽章からなる「乱」組曲 [Ⅰ][Ⅱ] [Ⅲ] [Ⅳ] に仕上げた。全4楽章は、三の城落城(第1、2楽章)、八幡野の戦(第3楽章)、クレジット・タイトル(第4楽章)と、映画「乱」において重要な場面を飾っている楽曲で構成され、組曲自体が映画のエッセンスとなっている。
 また、武満としては異例ともいえるティンパニを多用し、中低音域を中心とする重く厚いオーケストラの響きは、同時期に作曲された協奏曲《オリオンとプレアデス》《リヴァラン》《虹へ向かって、パルマ》、あるいはオーケストラのための《夢窓》などといった色彩豊かな音楽とは全く異なった世界を築き上げている。原曲はロサンゼルス映画批評家協会賞音楽賞、および第9回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。

<楽譜管理:ショット・ミュージック>


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映画音楽「男はつらいよ」 メインタイトル “Tora-san” (1969 ) - Main theme 山本直純(解説:藤田崇文)

2024-01-17 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「男はつらいよ」(1969) メインタイトル(オープニング)
“Tora-san” (1969 ) - Main theme
■山本直純 (Naozumi Yamamoto) [1932年12月16日 – 2002年6月18日]  

映画オリジナルスコア1969「第1作」 & 映画音楽演奏会用編曲スコア(編曲:山本直純)
監督:山田洋次 / 公開1969.8.27 / 製作会社=配給:松竹=松竹 カラー 91分

                                                                                               
 渥美清主演、山田洋次原作(脚本も)・監督の人情喜劇映画。車寅次郎は、“フーテンの寅”と呼ばれる香具師で、父親と喧嘩してとびだした中学の時以来、ヒョッコリ故郷の葛飾柴又に帰ってきては何かと大騒動を起こす。毎回、旅先で出会う「マドンナ」に惚れつつも失恋し、成就しないが、「寅さん名セリフ」に彩られた寅次郎の恋愛模様とともに、日本各地の美しい風景も描かれる。
 音楽は1969年の第1作より山本直純が担当した。すでに歌唱者の渥美清が死去していることから、「そのままの再現」は不可能であるため、「歌なし」オーケストラ・バージョンでの録音方法をスタッフ仲間と練った。その中、やはり第1作目のスコアにこだわりたく、山本家より特別に1969年「蔵出しスコア」を拝借した。そして、作曲者自身が編曲した、歌なしの映画音楽演奏会用編曲スコア(パート譜あり)との比較研究を綿密に行った。演奏会用編曲は豪華なオーケストレーションで書かれているものの、スコア対パート譜面に楽器追加や削り落としが随所にあって整理が不明であったため、思い切って1969年スコアにあるアコーディオン、ギターを配置し、歌部分はヴァイオリン・ソロとトランペット・ソロに演奏会用編曲スコアを重ね、「葛飾柴又」の素朴な人情と風情を極力残すことにした。
 録音当日、アコーディオン奏者からの提案で楽器の音色にも創意を加えた。通常、オーケストラ中での演奏には使用しないが、同音に2〜3枚のリードがピッチを微妙にずらしてチューニングされたミュゼット用の楽器(Excelsior 606)を使用した。細かい音のうなりが生じ、「懐かしのアコーディオン」がオーケストラと絡み合い、アコースティック・ギターも加わり、当時の風情をさらに盛り上げる。寅さんのあの歌声が今もどこかで聴こえくるオーケストラ感にしたかったため、指揮者、演奏者、スタッフの協力も得て、限りある中で録音に工夫を凝らした。

<楽譜管理:オリジナルスコア1969「第1作」(山本純ノ介蔵書) / ミリオンコンサート協会>


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映画音楽「銀嶺の果て」メインタイトル “Snow Trail” - Main theme 伊福部昭(解説:藤田崇文)

2024-01-16 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「銀嶺の果て」メインタイトル 
“Snow Trail” - Main theme
■音楽:伊福部昭 (Akira Ifukube) [1914年5月31日 - 2006年2月8日] 

映画オリジナルスコア 〜 編纂:藤田崇文
監督:谷口千吉 / 公開日1947.8.5 / 製作会社=配給:東宝=東宝 モノクロ 88分


 三人組の銀行強盗が冬の北アルプスに逃げ込んで繰り広げられる活劇人間ドラマ映画で、日本を代表する国際派俳優・三船敏郎の映画主役デビュー作である。そして、音楽担当の伊福部昭にとっても記念すべき第1作目の映画音楽作品となった。監督は本作品が監督昇進第1作となった谷口千吉がつとめ、彼の盟友・黒澤明が脚本を書き下ろした。
 映画オープニング「メインタイトル」は、ティンパニのトレモロとピアノの激しいクラスター奏法で曲が始まる。その後の拍子はかなり複雑で、各小節の拍子は2/4. 3/4. 7/8. 2/4. 3/4. 7/8. 2/4. 3/4. 5/8…と1小節ごと目まぐるしく変わり、旋律を支えるリズムと伴奏は荒々しさを表現している。
 この「銀嶺の果て」には製作現場の面白いエピソードが残っている。アルバムには挿入していないが、2人の男女が楽しくスキーをするシーンに、伊福部は冬山の神秘を表現するような音楽を用意した。コールアングレがソロでゆったりと演奏される。一方、ワルツのような楽しく軽快な曲を要求する谷口と現場で論争し、「監督と喧嘩をする作曲家」として映画界でたちまち有名になった。その後、冬山の神秘を表現するコールアングレの響きが醸し出す効果が評判を呼び、映画会社や他の監督たちから注目が集まる存在になる。

<楽譜管理:東京音楽大学 / パート譜制作:東京ハッスルコピー>

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映画音楽「ゴジラ」 (1954) メインタイトル “Godzilla” (1954) - Main theme 伊福部昭(解説:藤田崇文)

2024-01-16 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「ゴジラ」(1954) メインタイトル 
“Godzilla” (1954) - Main theme
■音楽:伊福部昭 (Akira Ifukube) [1914年5月31日 - 2006年2月8日] 

映画オリジナルスコア 〜 編纂:藤田崇文
監督:本多猪四郎 / 特殊技術:円谷英二 / 公開 1954.11.3 / 製作会社=配給:東宝=東宝 モノクロ  97分


 二百万年前の海棲爬虫類から陸上獣類に進化する過程の生物が海底の洞窟にひそんでいたが、水爆実験によって安住の地を追われて東京に上陸する。核兵器という人間が生み出したものによって現れた身長50メートルの怪獣ゴジラが帝都を紅蓮の炎に染めていくというSF(空想科学)怪獣映画である。公開されるや大ヒット興行を展開し、観客動員数961万人を記録した。
 映画館から出てくる子供たちが「ゴジラ」の旋律を口ずさみ、学校でも歌い出すといったエピソードも数多く残り、そのシンプルな旋律かつ強烈なリズムは多くの人を虜にした。この有名な「ゴジラ」タイトルは、伊福部が1948年に作曲した《ヴァイオリンと管絃楽のための協奏曲》から採られ、現在は1971年最終決定稿の《ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲》第一楽章のリハーサルマーク[39]から[41]までの10小節間に聴くことができる。第1作をもって世界中にその名を轟かし、67年間、伊福部映画音楽の山脈を形成するに至っている。
 《SF交響ファンタジー第1番(1983)》にも登場する《ゴジラ》は、1954年ゴジラを元に「アクセント」が追加され、さらに巨大さを強調したゴジラに進化した。

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映画音楽「空の大怪獣ラドン」ラドン追撃せよ “Rodan! The Flying Monster” - Get Rodan 伊福部昭(解説:藤田崇文)

2024-01-16 | 解説(音楽解説・曲目解説)
「空の大怪獣ラドン」ラドン追撃せよ
“Rodan! The Flying Monster” - Get Rodan
■音楽:伊福部昭 (Akira Ifukube) [1914年5月31日 - 2006年2月8日] 

映画オリジナルスコア使用  Score no.15
監督:本多猪四郎/ 特技監督:円谷英二 / 公開1956.12.26 / 製作会社=配給:東宝=東宝 カラー 82分


 正体不明の飛行物体による航空事故が勃発する。それは阿蘇の地下洞窟に眠っていた太古の翼竜が大気中の放射性元素の増加によって怪獣として甦ったラドンによるものだった。音速で飛ぶラドンの衝撃波は地上のものを破壊し尽くしていく。果たして人類はラドンを撃滅することができるのか。翼長120メートル、体重1万5000トンの大怪獣ラドンをめぐってのスペクタクル怪獣映画である。
 伊福部が創作した数あるマーチを総称する「伊福部マーチ」の中でも屈指の人気を誇る「ラドン追撃せよ」を採り上げる。押しの強いマーチが延々と続いていく。特に1拍目と3拍目が強く、バスは主に完全5度の[F&C]と[A&E]の組み合わせとシンプルであり、原始的かつ北方民族の舞踊曲のようなマーチが特徴となる。録音ではフルコンサートピアノ2台を使用し、随所に出るクラスター奏法を最低音から最高音まで満遍なく2人4手で行い、轟音を活かした録音となった。

<楽譜管理:東京音楽大学 / パート譜制作:東京ハッスルコピー>


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