南十字星の軌道  “SOUTHERN CROSS ORBIT”

サッカー日本代表と浦和レッズのサポーターで料理する事、映画鑑賞、スポーツする事が好きな45歳の子持ちのオッサンの独り言

吹奏楽「まとめのコンサート」・・・

2006年03月11日 22時01分38秒 | 家族の事
娘が小学校の吹奏楽クラブに入っていることは、何回かここで紹介しました。
卒業を間近にして今日、吹奏楽クラブの「まとめのコンサート」が行われました。

先週の都の演奏会は校外演奏の最後の舞台でしたが、今日は吹奏楽クラブとして本当に“最後”の演奏となるクラブとしては「今年のまとめ」6年生は3年間の吹奏楽生活最後のコンサートでした。

演奏した曲は
1.士官候補生
2.気球に乗ってどこまでも
3.ハイホー
4.愛のあいさつ
5.火祭りのおどり
6.メリーウィドウ
       の6曲でした。
今回初めて聞く曲はなく、以前にどこかの演奏会や学芸会で1度は聞いた曲だったので1曲づつ「「これはいつ聞いたんだろう?」と思い出しながら聞いていました。
毎年感じますが、学年末が近づくと「その年の音」が出来上がってきていい演奏になっていくんですよね。
6年生が卒業したら4,5年生がそれぞれ5,6年生になって新しく4年生の部員とまた新しい音を作り上げていく。
その集大成が先週と今週の演奏会なんだな、としみじみ感じながら聞いていました。


演奏会の後、クラブの卒団式がありました。
最初に各パート毎に卒業生と4,5年生がメッセージカードの交換がありました。
そのあと、クラブを指導して頂いているO先生に卒業生が1人づつ花を渡して挨拶をします。
そしてO先生がその子に宛てて書いたメッセージを読んで渡して頂きました。
このメッセージは1人1人に宛てて先生から手書きでしたためて頂いたものでした。
娘は1番最初にO先生に花を渡し挨拶しました。

中には、感極まって涙を流しながら先生にお礼を伝える子や涙で言葉にならない子もいて「ああ、3年間本当に一生懸命やってきたんだな」と感じ私も不覚にも涙が零れてしまいました(その時花粉症用のマスクをして誤魔化したのはいうまでもありませんが)。

その後、本当の最後の演奏がありました。
7.翼をください
8.さよなら
の2曲だったんですが、「さよなら」演奏中に卒業する6年生が順番にO先生の合図で演奏中に楽器を持って席を立ち一礼して袖にはけていきました。
一人また一人と席を立っていくのが、とても切なく感じましたが吹奏楽クラブを巣立っていく瞬間であり、中学生になって続けない子にとっては吹奏楽最後の瞬間となるのを見ていて「本当は立ち上がりたくないんだろうなあ。ずーっと演奏して居たいんだろうなあ」と思うとなんだか、ジーンと感じるものがありました。

ステージを見ると6年生がいなくなっても演奏している4,5年生がいます。
6年生が抜けると半分くらいの人数しかいませんが、音に力強さが感じられました。
半分の人数でもそれを感じさせない演奏が確かに聞こえてきました。
「6年生がいなくても私たちが頑張ります」と演奏で卒業生に伝えているようでした。

これが「このクラブの伝統であり代々伝えられてきた吹奏楽クラブの素晴しさなんだ」と感じました。
そこで3年間毎日始業前の早朝練習を病気以外で1日も休む事無く弱音を吐かないで、全く触った事すらなかった3年前は自分より大きい程の“ユーフォニアム”と言う楽器(私はそんな楽器があるのを3年前初めて知りました)を、一生懸命練習してきた娘を始めて「よく頑張った」と褒めてあげたいと感じています。
そこで一緒に頑張ってきた上級生や同級生、下級生は娘にとって素晴しい財産だと思います。
その仲間を大切にする事が本当のクラブ活動の意義だと思っていますのでその事を大切にしてもらいたいな、と思います。
そして、御世話になったS先生、O先生、T先生この場を借りて感謝の意をお伝えしたいと思います。

今日は娘がとても(背はちっちゃいけど)大きく頼もしく見えた日でした。