南十字星の軌道  “SOUTHERN CROSS ORBIT”

サッカー日本代表と浦和レッズのサポーターで料理する事、映画鑑賞、スポーツする事が好きな45歳の子持ちのオッサンの独り言

2人の天才

2009年06月14日 22時24分45秒 | 世の中を見て
 先週の終わりに2人の天才がニュースになりました。

1人目は辻井伸行さん。
バンクライバーン国際コンクールで日本人として初めて優勝したピアニストです。

 この快挙は日本人として本当に喜ばしく誇りに思えます。
最近、暗い話題しかなかった所に飛び込んできた、久々の嬉しい知らせだと思います。

 しかし、この件に関しての報道、マスコミの対応に不快感を覚えてなりません。
辻井伸行さんは生まれながらの全盲のピアニストですが、マスコミはそれを一応に「ハンディキャップを乗り越えての受賞」と報道しています。
しかし、本当にそうなのか?と思います。
彼にとってもしかしたら「全盲はハンディキャップではない」のかも知れないと思うのです。
 それなのに「1日目が見えたら・・・」等と馬鹿馬鹿しい質問をしたりする記者がいたり、まるで
「『全盲者だから優勝できた』と思っているんじゃないのかこいつは?」と思える様なマスコミが多いと思いませんか?

 事実は「全盲のピアニストが優勝した」のではないのです。「優勝したピアニストは全盲だった」だけなのです。
辻井伸行さんは全盲だからこそ、私達には見えない物を見て、感じる事が出来ないものを感じて、その感性がピアノの演奏に表現できるのじゃないかなと思います。

 これから世界で活躍して感動を私達に贈ってくれる事を願っています。


 もう1人の天才は、プロレスラーの三沢光晴さんです。
試合中の不慮の事故でリング上で意識不明、心配停止になり搬送先の病院で亡くなったと事です。
 勿論プロレス等の格闘技は最悪の場合そういったトラブルは付き物と言っては語弊があるかもしれませんが、そう言った事が無いように日々体を鍛えて試合をしているのだと思います。

 三沢選手と言えば「2代目タイガーマスク」。
アニメのタイガーマスクで育った世代の私にしてみれば、佐山サトルの「初代タイガーマスク」と共に、まさに「テレビから飛び出してきたヒーロー」と言える存在でした。
 そのヒーローがリングで亡くなった、と言う事が未だ信じられない気持ちで一杯です。
 三沢さんは、「受身の上手い」選手としても有名だったこともあり、あれだけ鍛えているレスラーでも・・・と言う気持ちです。

 最近のプロレスは殆ど見る機会がない私ですが、プロレスファンとしてとても残念な、ショッキングな出来事でした。

 「2代目タイガーマスク」こと三沢光晴選手の御冥福をお祈り致します。