夜逃げの話をしたときにも、そうでなくても女将の苦難の永い日々を、
知る親友夫婦には、なにも出来なくても返済金が無くても、
責める気はなかったのだ。
その時には女将には伝えなかったが、実際は夫婦が作った借財ではなかった。
その夜、女将は兄との話し合いや、預かったお金を渡した。。。
親友夫婦は、女将の家を売る事にしました。と言い出したとき、
突飛も無い話にあぜんとしたのです。
「親友夫婦は、今回親しい友や議員」など、長いおつき合いの人にも相談したが、
色々な言い訳をつけて、だれも寄り付かなくなっていったのだ。。。
その時の話で母が、「沈む船からすぐに逃げ出すもの」と、
何とか助け出そうとする素晴らしい人々。。。
女将から渡されたお金で、隣の県の過疎地に古い家を借りて夜逃げのように、
ひっそりと越していった。
しばらくして、女将の家も売れた・・・そのお金で、新友に少しだけ足して、
利息代わりにして御返ができた。
しかし、親友は女将の性格を知り尽くしているので、一応受け取りはしたが、
使いきりはしないで、郵便貯金にしておき、女将との毎年温泉旅行や、
心の伝わる贈り物を生涯続けてくれたのだ。
誰もが仲の良い姉妹なのだと思い込んでいたのが二人には嬉しかった。
いたわり・励まし・助け合い・信じあいの心を女将も忘れなかった。
2014年1月8日(水) 続きます。