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働き者で料理も上手な娘という事で、兄に妹の見合いをすすめる世話役が出てきたのだ。

2013年04月27日 14時44分46秒 | 母の幸福な生涯

婚約者に何度か連れられてきた店とは、不思議な気がしたのだが。。。お見合い

 奇天烈な人々。。。忘れないために

働き者で料理も上手な娘という事で、兄に妹の見合いをすすめる世話役が出てきたのだ。

ずいぶんと落ち着き、明るく振舞う妹を観てそろそろいい様だと兄も感じていたところなのだ。

何人も見合いを断る妹に困りはてていた兄だが、得意先の見合い話だけは、

簡単に断ることも出来ないし、兄の顔を立ててくれないかと初めて懇願した。

幼い頃から、親代わりで可愛がって育ててくれる兄に、そうだなと思い、

お見合いをすることになるのだ、浅草の老舗の牛鍋屋に決まったが、

婚約者に何度か連れられてきた店とは、不思議な気がしたのだが、

相手は、背が高く鼻も高い、どこか婚約者に面影が似ていた。

続きます。

 

いくら「戦争中だからと言って・・・生めよふやせよの掛け声で、結婚することは嫌だと心が叫んでいる」、

身を焦がす愛の化身となった・・・女将の想いなのだ。

見合いをすすめる世話役と、兄がお互いを紹介してから「食事とお酒の宴が始まる」

酒好きの兄は、顔を赤くして「結婚が決まったように喜んでした。」

見合いの相手も、飲み始めたが、女将は飲む気になれないでいた。

婚約者と飲む席の楽しい想い出が、あふれるようによみがえる。。。

世話役がしきりに酒を進めるが、なをさら飲めなくなるのだ。

その楚々とした姿に、なをさら褒め称えて座は盛上がり、

この人はね「日本では珍しいトラックの運転免許を持っているんだよ。」

後でわかる事だが大きな運送会社に勤めていたのだが、

 戦争はどんな理由をつけても国民に、つらく悲惨な人生を押し付けるのだった。

婚約者の生きていないこの世なのだから、両親と兄弟が喜ぶのなら、

話を進めてもらおうと・・・心では決めたのだ。

見合いの相手は東北の貧しい農家の次男坊なので、東京にでて働いているとの事、

似たようなものだ・・・働き者なら良いと思うが、

父も兄も大酒飲みで、母の苦労を見ているので・・・この人は違うと良いのだが、

後に、見合いの相手に聞きたい事はないかと兄が言ったので、

別に聞きたいことは無いのだが、一つだけは聞いて欲しいとたのんだのだ。

楽しいお酒を共に飲んだ婚約者だったので。。。「お酒はどの位飲むのかしら・・・」と、聞いた。

話はとんとん拍子に進み戦争に行く前に結婚式をと言う事になったのだが、

当日、兄が遅くなったがと「酒は少々飲むそうだ。」

身内と祝い酒を飲んで、気持ち良く話してくれた。

幸福になるんだぞ、よかった良かった、大きな身体をふるわせて、大きな声で涙ぐんでいる、

優しく元気な兄である、そうね幸福にならなければねと、人ごとのようにつぶやく。

家族も歓んで、ご馳走を食べている。

奇天烈 女将の波乱な人生を誰も想像すら出来ない・・・祝いの日となりました。

新婚生活も短い中・・・戦地に行く。

働き者だが地味で不器用な生き方、鶏小屋を作り産みたての卵を食べたり、

朝は早く起きて、近くの川に「シジミ取りに」出かけるのだ。

貧しくても・・・朝ごはんは豊かだった。

続きます。

 


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