なぜかアマゾンさんの手により、またiPod Touch(以下iPod)が届きました。30分くらい触ってみました。
何度か同じことを書きましたが、Appleが世に広めたと言っても良い「マウス」の「カーソル」を、パクってWindowsに採用したマイクロソフトはずっとその固定観念で来ていたところを、Appleはタッチパネルにスワイプやピンチイン/アウトという革命的な操作方法を採用してきました。
カーソルが登場すると、「絶対的なとある座標をとあるタイミングで確実にクリックした」という判定ができるため、システム側は楽なのですが、使う側はそれに答えるように厳密な操作をする必要があります。
反面、タッチ操作は、とある座標にタッチされた時点ではシステム側は身構えるだけで、その後にフリックされるか、ピンチなのか、はたまた手を離されて本当のタッチ操作だったのか、と言ったことを判定する必要があります。また、単純な「動き」だと、緊張して指が震えただけなのかもしれないので、自信をもってフリックしたのかブレただけなのかもしやドラッグなのでは、と言った時間的強さ的(接地面積)あいまいな判定も必要です。
あと、iPodのソフトウェアキーボードの入力精度が高くて感心したのですが、昔の切符販売機みたいなのではタッチパネルで押してもいないところを押したとみなしてしまうようなことがよくありましたが、イマドキのタッチ操作では恐らくたぶんこういう操作をしたいんだろうなと考えてくれる処理が行われているに違いないと思います。
ということを気にしないで使えるようになった世の中なわけですが、そんなわけでタッチ操作ってすごいことで、タッチパネルの精度だけではなくてCPU処理能力とソフトウェア技術力が上がったから実現できているんですよ、ということは開発者に成り代わって訴えたいところです(笑。
iPodを使っていてどうしてももどかしいのが、これも前に書きましたが両手で扱わないといけないところ。iPodは「戻る」みたいなアイコンが左上に出るので、ガラケーのように右手で持って右手で操作、というのができません。ピンチ操作など片手でやろうとすると変態な指の動きをしないといけないので持つ手と操作する手は別、というのが基本コンセプトなのだとは思いますが、できる場面では片手で操作したい。
特に「戻る」操作ってかなりの頻度で発生すると思うのですが、この操作をやり辛くしてもハード的な面も含めて設計をエレガントにしたい、という、ある種のゴリ押しのところは、まぁAppleっぽいなと思ったりもしますが。IS01に付いている「戻る」のハードキーには絶対的な安心感があります。
先日発表されたAndroid携帯で、画面右下に円弧状にアイコンが出てぐるぐる回して選べるようにして、片手で持って操作、という理想に近づけた機種がありました。テンキー付きの機種もありました。僕だけの欲求では無いと知って心強いです(笑。この辺、AppleはAppleの作法を破ることは許さないみたいなところがあるのでAndroidに期待です。
あと、ハードウェアキーボードと折り合いをうまく付けて欲しいなというのが心からの願いです。特に仕事など、大量の文字を入力するにはハードウェアキーボード一択なわけですが、現状、マウスも、いちいちキーボードから手を離さないといけないのですごく操作性が悪いです。指先に付けるマウスとか足で操作するマウスとかの選択肢もあるかもしれませんが(笑。
KDDIが、振動機能を利用してソフトウェアキーボードなのにハードウェアキーボードみたいな感触を味わわせる技術を開発中だったり。というような感じで、マウスやタッチパネルをハードウェアキーボードに合わせるのではなくて、ハードウェアキーボードがマウスやタッチパネルに合わせる形で進化するのかもしれません。
我々素人は文句だけ言って、頭の良い人がすごい発明するのを待つのみです^^
しかしまぁいろんなこと思いつくものです。