白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

梅仕事

2020年07月08日 18時32分03秒 | 日記
信州の北信地方では、一般的に梅漬けを作る。
青梅を塩漬けにして、赤しそを入れる。
最近の若い人たちは、もう漬物を作らない。
昔の若い人である僕は、梅を漬ける。
我家の庭で採れる梅を使って、梅干にする。


この辺りの梅の出来は、春先の天候不順もあって、あまり良くないらしい。
実がたくさん付かなかったり、粒が小さかったり、値段も高いらしい。
幸い我が家の庭の梅は、十分一年分は賄えそうな量がある。
我家では、梅作業は僕の仕事だ。
未熟の梅は除いて、少し追熟させ、後は一晩水に浸けた。
20%の塩を振り、重しを載せて置いたら、一晩で梅酢が上がった。
いつも不思議に思うのだが、あれだけの梅の中に、本当にこんなにもたくさんの酢が含まれているのだろうか。
梅が全部浸ってしまうほどの酢が出てくるのがとても不思議だ。

最近は減塩ということで、塩を15%~18%くらいにする漬け方もあるらしいが、
カビの防止には、昔ながらの20%は譲れない。
梅干しにすれば、2年目くらいから塩が馴染んでまろやかになる。
血圧だって、上が100~125、下は60~75の範囲に収まっているのだ。

検診の時に、減塩指導で、みそ汁や漬物を取り過ぎないようにしましょう、という傍らで、熱中症予防で、塩分を取りましょうと言っている不思議。
体を使って汗をかいている人と、机に座ってエアコンの効いた部屋にいる人を、区別せず指導する愚かしさ。

話が横に逸れたが、今食べている梅干しは去年のもので、まだ一年以上は持ちそうだ。
玄米に梅干しはとても良く合う。
自家製の野菜を前菜(先ベジ)として食べ、発酵食品の漬物や納豆を食べ、圧力鍋で炊いた玄米に、梅干、ごま塩。
ほとんど修行僧の精進料理のようだが、十分に美味しい。
体脂肪率は13~14%、BMIは20台で維持できている。

我家の食卓には梅干が欠かせない。



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