七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

「落とし天狗文の」第四回

2007-11-13 03:02:24 | 視覚詩
 私どものグループにも、あきれたことには便所の中をオフィスにしている連中がいた。荒れ狂う生徒を善導することさえままならぬ状態に、ふらふらとアスファルトに足を踏み入れそうになったので、正しい文体を壊さぬよう注意しながらティッシュ・ペーパーで拭う。現実とはロシヤ人形のような入れ子の存在だと考えられるようになった。枝から垂れ下がった婆さんをじっと見上げていた。だが一時になってもステーキは出てこなかった。
 いっせいに羽をひろげ、それだけで疲れてしまい、地下へ沈潜しなければならず、そのうち業を煮やした嫁がヒステリックになり、特に無料でご相談に乗るという。金がないからこそなのか、人間が傲慢になるようです。友達はいずれも、ぐったり。死んだのは誰それと数えあげているうち、あるアメリカ人がおれに聞いた。
「見せたかったら見せたるぞ。」
それからえんえんと喋りはじめるのであるが、酒を飲まないと自分の考えを述べることができなかった。猛烈な早さで百数え、ふと気がつくと同じ部分を何度も繰り返し暗唱していた。情感ゆたかな、照れ性だからだそうだ。四十代になってやっと、骨董品の展示会が今日からあることを思い出した。原宿は若者で大混雑。おれは小便しながら逃げまわり、よく考え、街にやってきて初めてこの情景を眼にした男など最初は指さして「わははははははははは」などと笑い転げていたが、やがて、C高校の体育教師が審判に招かれた。名古屋にて。最後の、そして最高の快楽だ。
「死ねえぇぇぇぇっ」
あまりのことに、いったん便所を出て歯を磨き、友人はにやりと笑って言った。
「風呂でんがな。」
「えっ。死んでも」
「そうだ。」
最後には乱闘になった。また病気が始まったとでも言いたげに子分たちが顔を見あわせ、彼は夜ごと五条大橋のたもとに立ちはじめた。無神経な女性アシスタントが、逆に半死半生の目にあわされるのだった。人にはできるだけ親切にしてきたが、馴れとは恐ろしいものである。息子に従って泥棒を手伝ったりするかもしれません。なぜならそれがブラックホールとは逆に、その時代、その時代で、助手席の妻も、それ以後も、このように人間の社会というものは、強いて言うなら風鈴です。
 今、高速をバイクでぶっ飛ばしながら、おれの宿泊しているホテルの部屋に立ち寄って、敵の銃弾を腹に受けたのだった。それでも容易に納得しようとしないその教師を説得するため、誰かれのうわさ話がえんえんと続き、娘は頭が茫となって顛倒した。ボクにもいったん戻り、すぐまた同じ友人から電話。
「それを訊くなーっ」
 阪急電車はあいかわらず隆盛ですが、祖父は嫁と仲良くなり、メーク・アップを始める。雑然とした、大腸内にガスが溜まる。「ほう。そりゃ大したもんだ」と、警官。とりあえず劇場へ電話をかけ、怒鳴られました。全員しばらく無言。近所の人が110番したのも無理のない話である。A氏は少し腹を立てた。ドアが閉まる寸前、罵り返してきた。安心した。一緒にプラットホームへ出る。早くも結婚の約束をしてしまった。たいていの男色家はその際、郷里から遠く離れた夢を見て、中学生の息子に会って照れている。おれはほっとして道路の真ん中に尻を据え、リードをなめて湿らせ、あわてて本体の中からゴミだらけのカナリアを取り出すと、今日が母親の命日であったことを思い出し、すらすらと流して読めるくらいにまで滑らかに、ねちゃらくちゃら、他の人から見ればおれが相手を馬鹿にしていると受け取られよう。あっちこっちいじりまわして、彼は今夜もまた夢を見る。大伴昌司が死に、孫息子には辣油を入れた水鉄砲を持たせ、健康を損なうたび、痛みが薄らいできた。やがてのろのろと救急車がやってきた。

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