七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

「落とし天狗文の」第三回

2007-11-08 23:07:41 | カットアップ
 おれの姿になった妻がやってきて怒鳴りはじめた。
「遺族は自立すべきであり」
嚢朱 陽(ノウシュヨウ)
「あやまれ。さモネえと」
記者たち「うわあ」と、笑う。炸裂そのものの規模は大したことはなく、そんな無為の一日、怒り狂ったA誌の編集者が電話をしてきた。
「ダーダー。」
皆から好かれ、振り袖着てやがんの。すぐに彼女を店から連れ出して、タイムマシンに勝手に乗り込み、悪事によって故郷を追われた昔の旅烏に思いを馳せるのはこんな時である。酔眼朦朧、失神して仰向けに倒れ、気の小さい偏狭な性格があらわれた。
「自分の文体は、性行為」
画家はおれを見つめてうなずいた。別に三十枚の作品を書くという手紙をA誌編集者に送り、自らは日本刀を持って待機する。カプセルに入れた物質は特殊合金で作られたカプセルに入っているコロイド状の液体中に浸される。かかえあげて床へ逆落としにした。「やめてくれ」博士は絶叫した。見ていた編集長がよだれを垂らしながら感心して言う。
「この女は以前……」
折しも駅前に停車していた救急車がぴーぽーぴーぽーと警笛を鳴らしながら走り去った。会場は号泣で満ちあふれた。あーっ。この辺でやめとこうっと。それ以上遅らせることはできなかったのだ。その日、わたくしども、花屋の店頭で、人間を繁殖させ、とある洞窟に入り、酒に酔った末、結論が出た。
「残業しないとやめさせられるのなら、GO ! GO ! 」
これを聞いていた母は激怒し、二度とも男のキンに蹴りを入れて潰したため、武満徹氏がおれに言った。
「でも、綺麗だな」
おばはんを抱きしめ、その全身に水銀が塗られている。この人もSFを馬鹿にしていた。気をつけた方がいい。恥ずかしいじゃないですか。だけどね、議場の外に出ればひとりの僧が深夜廊下を歩いていて、劇画そのもの。客はすべてカウンターに向かって掛け、苔にまみれてみどり色になった三匹の金魚が泳いでいた。
 急に静かになった。あたりに助けてくれる者は誰もいなかった。この時だけは主人の愛情が身にしみて、その状態は九ヶ月続いた。この痛みから解放されて安楽に死にたいと思っていたんだ。大通り、路地裏など約2キロ半を徘徊してへとへとになり、作者が言外に思っている筈のことまで読者に想像させようなどとしたため、まるで禅問答のようにわけのわからぬ言いまわしでぼそぼそと弱々しくつぶやいたりするのだった。彼は気が狂っていた。アンタレス星人が百人ほどの団体で始めて地球を訪れたその日の夜のレセプションで、やっと右手の田舎家二軒の並ぶ間に狭い路地を見つけ、おれたちは勝手なことを言いながらコーヒーを沸かして飲み、同行の若い者にリチャード・タルマッジの芸を見せてやると言って、これにえんえん時間が費やされる。間違いのあろう筈はなかった。泣くことのできる海亀の、内部は劇場風で椅子が並び、窓から入ろうとすれば二階からの熱湯を浴び、小説を考えるってのは、生まれつきであるため、自分の眼から見て半分の早さで、凹凸のないよう、電源を切り、ふと彼方を見ると、「わああああああ」と叫びはじめた。その旨さにうっとりする。
あとで見るとタイルの上に陰毛が落ちていた。

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2 コメント

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Unknown (7し)
2007-11-13 03:12:18
 コンピューターカットアップは
パラメーター(?)をいじることによって色々できそうですね。
この粉々感がたまらないです。
もはや旧来のカットアップという概念をもぶっちぎりたい。

返信する
[]/2007-11-0823:07:41AAGO!GO!SF (Xoufelm)
2007-11-12 15:59:38
落天狗文第三回姿妻怒鳴遺族自立嚢朱陽記者笑炸裂規模大無為一日怒狂誌編集者電話皆好振袖着彼女店連出勝手乗込悪事故郷追昔旅烏思馳時酔眼朦朧失神仰向倒気小偏狭性格自分文体性行為画家見別三十枚作品書手紙誌編集者送自日本刀持待機入物質特殊合金作入状液体中浸床逆落博士絶叫見編集長垂感心言女以前折駅前停車救急車警笛鳴走去会場号泣満辺以上遅日花屋店頭人間繁殖洞窟入酒酔末結論出残業聞母激怒二度男蹴入潰武満徹氏言綺麗抱全身水銀塗人馬鹿気方恥議場外出僧深夜廊下歩劇画客向掛苔色三匹金魚泳急静助者誰時主人愛情身状態九ヶ月続痛解放安楽死思大通路地裏約半徘徊作者言外思筈読者想像禅問答言弱々彼気狂星人百人団体始地球訪日夜右手田舎家二軒並間狭路地見勝手言沸飲同行若者芸見言時間費間違筈泣海亀内部劇場風椅子並窓入二階熱湯浴小説考生自分眼見半分早凹凸電源切彼方見叫旨見上陰毛落

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