七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2005-09-24 02:55:21 | 自動書記
耳が いたい もう聞こえない
近い 遠くはなさそうだが 言えない
口があるのになぜか言えない
ひたいが割れて 芽が出て 俺は吸い取られる
その植物 俺のマンドラゴラ 俺は土から抜け出たマンドラゴラ
毒 麻薬 致死量の95パーセント
恥ずかしいと大胆の境目 割れ目
きめ細かいひとしずく 俺に葉水を
頭には聖水を 手のひらにはメッセージをなぞってくれ
おねがいを きかないでくれ 俺はもう昨日の約束は忘れた
昨日までのことは全部忘れた なつかしむのはやめてくれ
俺の幸福感は今存在することだけ いまあるだけ ありったけ 血に流れている分ちょうどだけ
ちょうどそれだけ
ちょっとだけ
まんまだけ
くだけ
粉々に してしまえ 予感なんて いつも当たらない
一点に収縮したと思ったら次にはカオスに拡散
その連続だ 至る所でそれだ 開闢が至る所
漏れている あふれている それが普通に起きている
太陽のどしゃ降り 月のひとしずく
浴びた
剥がれた
それが普通だった
気づかなかった
来た
この時は来た
また来た
またこの時は来た
火だ
同時に水だ
あか
くろのなかにあか

忘れられた穴 俺は入っていこう
心が剥がれてむき出しに 痛みは忘れてなめらかに
表層から内部にアタックしていくリズム
俺を分解するプリズム
濾過されて浸透していくオートマティズム
無意識の奥底までおりておりておりて
拡散と収縮の輪廻の車を見せられて
回転の中で虚無も砕かれ
遠心力で正確に分離されて層を成した俺の意識なんぞは
ぺらぺらの薄い3次元の陰に映った高次元の生命力に養分を吸い取られるだけの
つまり捨て犬並みの
美しさなんだ
傷も傷じゃない
天使などいない
現象は容赦ない
お前はまだ
ここにいない