美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

緊張と汗と~初めてのファンダンゴ(その3)

2006-06-17 11:35:03 | 音楽
ようやく緊張の時は終わる。緩和。本当にほっとする。自分の演奏にいろいろと心残りもあるが、終わってしまっては仕方ない。でもまあ、そんな状況でもビールは旨い。

ほどなく「すっぽんぽんズ」の演奏が始まる。リハの時より全然良くなってた。本番に強いねんなあ。ちょっと感動する。そして、ビールが旨い。

しまった、オレにはもう一仕事があったのだ。MCラムパンペイロのバッキングである。ブレイクビーツに合わせてユル目のギターを弾く。さっきの自分たちのバンドの時と違ってかなりリラックスしての演奏。楽しかった。結果、ビールが旨い。

続いてのキングさんのバンドでしぶーいブルーズ三昧。途中ゲストのカオリーニョ藤原氏の壮絶なギターにノックアウトされる。ブルーズには当然酒でしょ、ビールが旨い。

そして、いよいよメインアクトマルタニカズ師のステージである。おっと、その前にビールビール。

出演者が多く、演奏時間がいつもより少ないこともあり、最初っから飛ばしていく感じ。踊らな損そん、である。いやー、楽しいのだ。ビールも旨いのだ。身体が勝手に動くのである。盟友カオリーニョ氏を迎えてのあの名曲に涙。そして、ダンス。喜びも悲しみも全てがそこにあるのである。そして、慈愛という言葉が突如頭の中に浮かんだり。それでも、いや、それだからビールも旨いのだ。

自分たちが出演させてもらうことによって、マルタニカズ師の演奏時間が短くなることに複雑な思いを持って臨んだわけであるが、そこは割り切るしかない。貴重な体験をさせていただいたマルタニ師、他出演者、スタッフの皆様、そして、われわれの拙い演奏を聴いていただいたお客さんにお礼を。本当にどうもありがとうございました。

改善すべき点は山積みである。それをひとつひとつ潰して前へ進んでいくしかない。ポジティブに。


緊張と汗と~初めてのファンダンゴ(その2)

2006-06-16 17:29:27 | 音楽
自分の出番が終わるまでは今回は飲むのは止めようって思ってたが、人が飲んでるのを見ると我慢できず1杯だけね。生ビールを飲んじゃう。しかしながらわたしの空虚な目は虚空を彷徨うのであった。色即是空・空即是色。

意識の定まらない状況で約1時間が過ぎる。客席は盛況だ。ええ、こんな大勢の前でやるの?こんなん初めて。

ほぼオンタイムで本番スタート。マルタニカズ氏の弾き語りから。いきなりテンションが上がる。続いてカトウアキさんの登場。ってことはその次オレら?ってことで、階段上に上がってチューニングを開始。なかなか音が合わない。緊張感が最高潮だ。

カトウさんのステージが終わり、われわれLess Than Zeroがコールされる。よし、行くぞ!

なにより、オレがやるべきこと、それはアンプのボリュームを上げすぎないこと、だ。適当に各ツマミを回していくが、軽くオーバードライブの掛かったような好きな音にならない。まあ、しょうがない。ある程度のところで諦め、さあ、準備OKだぜ。

1曲目はオレのギターのリフから入る。気分良く奏でていたが、入ってくるべきタイミングでベースもリズムギターも入ってこない。えっ?なんで??よく見ると、キーが間違ってました。すいません・・・。改めて正しいキーで何事もなかったように弾き始め、ようやくスタート。大丈夫だいじょうぶ、誰もオレらの曲なんてしらんって。開き直って演奏を続ける。クロアチア戦の日本代表もオレらを見習ってこれくらい開き直って戦って欲しいものである。その後もボンミスやリズムのよれやコーラスの声の出、等々に不備があるも、なんとか1曲目終了。しかし、オレ、すでに汗だくである。なんだかみっともないなあ。

2曲目にはあおみ嬢のアコギが入る。セッティングで時間があったので、喋ってしまおうかと思うが自主規制。MCはミタキにおまかせだ。準備が整い、2曲目開始。この曲はギターのカッティングからスタート。なかなかいい感じ。が、音量がちょっと気になってギター側のボリュームをちょろちょろ。歌詞が入りきってないハモリコーラスもなんとかこなし2コーラス目。突然エフェクターが暴走する。コントロール不可能状態。あせりながらもコードカッティングを止める訳にはいかない。ちょっと待った、この後のギターソロをどうしよう??考えてる間もなく、間奏へ。ええーい、ままよ。今回は封印するつもりであった、いつものギュイーンギャリギャリをやっちゃう。それも若干情けないような音で。最後のコーラスを声を張り上げ乗り越え2曲目終了。はー、疲れた。おっとっと、忘れぬうちにエフェクターの電源をOFF/ONすると。これでリセット。そうそう、汗も拭いとかないとね。

そして、最後の曲。終わりよければ全てよし。オレらにとって始まりの曲であるその曲で今日は終わるのである。序盤、尼崎の暗い海を思い出しながらノイズを撒き散らす(音量には気を使いながら)。テトラポットの上から眺めた、埋立地へ向かう土砂の運搬船を記憶の隅に置きながらノイズを奏でる(音量には気を使いながら)。客席の最前線では、モニタースピーカーをバンバン叩きながら小さな女の子が見てくれている。それを見てちょっと笑っちゃう。さあ、後半。コードをジャカジャカやりながらコーラスの掛け合いでクライマックスへ。静かに2人のハモリコーラスで終了。どうもありがとうございました。さあ、終わった。ビールが飲めるぞ。これからは、いつもの楽しいライブ(鑑賞)だぜ。

(次回に続く)

緊張と汗と~初めてのファンダンゴ(その1)

2006-06-15 21:17:54 | 音楽
14時に集合ってことで、13時過ぎに家を出る。荷物が多いのでタクシーで武庫之荘駅まで。平日昼間の電車は空いている。しかしながらすでに緊張している私にとっては、何がどうなっていてもどうも落ち着かない。

十三に降り立ち、夜はネオンキラキラになる通りを歩く。さすがに昼間はひっそりしている。自動販売機でミネラルウォーターを買って一気に半分ほど飲み干す。緊張しているからな。

ミタキに連絡すると、遅れるとのこと。先に店に入る。こちらの「こんにちはー」に対して、スタッフと思しき人の「おはようございます」。おお、業界っぽい。ちょっと新鮮な気分。でも、緊張してるよなあ。

もんのすごいコンソールとPro Toolsが起動されているMacG5が目に付く。これら全部持込だそうでスゲー!オペレートされているのを盗み見る。が何をどうやってるのか全く不明。なぜなら緊張しているから。

そうこうしている内に、リハーサル開始。キングさんたちのバンドから。やっぱり最初はドラムセットの音決め。EQの違いでえらく音が変わる。いやー、すごいなあ。しかし、オレ、緊張してるよなあ。

まさにブルーズなキングさんたちに続いて師匠・マルタニカズ氏のリハーサル。本番まで聴くのもったいないなあと思いつつ、しっかり聴く。が、右耳から左耳に音が抜けていくよう。なぜなら、かなり緊張してきたから。

おっと、もう開場まで時間がないぞ。急いでその他出演者のリハを開始。オレたちLess Than Zeroからやらしてもらう。使ったことのないヤマハのアンプは中々思ったような音が出ず、その内どんどんボリュームが上がっていく。曲の途中でPAの前川さんがアンプのボリュームを絞りに来る。どうもすいません・・・。何せわたし、緊張しているもので・・・。

思ったような音が出せず、ちょっとしょんぼり。しかしながら、時間もないので我々のリハ終了。続いてすっぽんぽんズ。MCラムパンペイロも。なんだかブルーな気分でリハを眺める。緊張感はさらに高まる。

(次回に続く)



ぬるくなったシャブリとぬるい試合

2006-06-13 10:55:16 | 日記・エッセイ・コラム
焼酎を買いに寄った酒屋で冷え冷えのシャブリ発見。思わず買い込んで帰宅。でも、まずはビール。もちろんクラシックラガー。ただ、その酒屋にはクラシックラガーがなかったので、向かいのコンビニで買ったのだ。買ったのだって、えらそうに言うのもなんだが。

ビール飲み終わり、まだ試合は始まらないが、もうシャブリ飲み始める。TVでは試合開始まであと何分などとカウントダウンしておる。なにもそこまでやることはないだろう。シャブリはまあまあ。安物シャブリだからねえ。

そうこうしている内に試合始まる。先制してラッキー。でも、なんだかチグハグだ。川口の好セーブでやっと凌いでる感じ。そして、シャブリ、だんだんぬるくなる。後半に入って試合もぬるくなる。そして、相手のゴール、ゴール、ゴール。

朝起きて、ライブの準備。そう今夜なのよ、ライブ@ファンダンゴ。なんだか落ち着かない。昨日の日本代表のように落ち着かない。とりあえず、最後の練習。個人練習。汗だくでギターカッティング。

14時に集合である。そろそろ軽く何か食べて準備にかかるか。やー、緊張するなー。がんばれ、オレ。負けるな、オレ。日本代表もがんばれ。次はなんとしても勝て!