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緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

生きた知識がほしい!

2007-12-04 21:02:47 | 日々の「ケア」

 大学院を卒業してから2年近くになります。
 大学院でがん看護を学びましたが、卒業したばかりの私は、自信のなさの塊でした。
 私は、それまでに臨床でがん看護にどっぷりと漬かっていたわけではありませんでした。ですから、私の経験も知識も「苔が生えたまま」だったのですが、大学院で座学、演習、実習の経験を経るたびに、少し経験と知識が豊富になったつもりでいました。
 
 しかし、実際に卒業してから臨床に出てみると、患者さんの疼痛のケアでさえうまくいかないことが多々ありました。
 何せ、卒業したての私は、「デュロテップパッチ(フェンタニルパッチ)」すら触ったことも貼ったこともありませんでしたから。オキシコンチン(オキシコドン)も、実習中に知りました(およよ)。
 当然、必死こいて文献を読み漁って、セミナーなどに参加して学習しなおしました。でも、うまくいかない。どうしても、薬剤の微妙な匙加減がわからない…。

 匙加減。私は知識だけでなく、匙加減のできる技術がほしいと思いました。
 その時、私は思いました。「生きた知識がほしい!!!!」

 そして、私がとった行動とは、セミナーの講師の先生にメールでダイレクトアタックして、患者さんの疼痛に対する薬剤を相談したのでありました。その講師の先生には今でもとても感謝しています。

 それでも、やっぱり物足りなかった私は、緩和ケア病棟のある病院に飛び込んでしまったのです。それが今、というわけです。
 
 一般病院で緩和ケアがうまくいかない理由のひとつに、スタッフに十分な知識や技能がないということがあります。これは私個人に当てはまっていたことでした。

 緩和ケアを行っていくには、生きた知識を得ることはとても必要だと思います。日本では緩和ケアを専門とする医師はとても少ないと思います。勿論、疼痛ケア自体がtry and errorであるには違いありません。しかし、患者さんの利益を考えると、スムーズに問題を解決する方法を考えなくてはならないと思います。

 自分の施設に緩和ケアの専門家がいないとき、施設外でもいいから相談ができるというのはとても心強いものです。
 大阪には、ネット上のやりとりですが、大阪がん緩和ネットという相談ができるシステムがあります。

 で、今の私が、匙加減がうまくなったのか、生きた知識が得られたのか、というところは…。
 そりゃ…、卒業したての時よりはある…、ある…、ある…(祈っとんのか!)と思います。

 

超・超過勤務

2007-10-20 00:10:48 | 日々の「ケア」
 
 昨日は、夜勤明けでした。私の病院の勤務体制は、2交替制で、夜勤は夕方から翌朝までの勤務になります。昨日の帰宅時間は21時半を過ぎていました。…ってことは、病院滞在時間が30時間近く、ということになります。

 私にとって、こういう勤務パターンは珍しいことではありません。私は自分の属する緩和ケア病棟のスタッフとして勤務しながら、自分の勤務時間外に他の病棟の患者さんをみにいったり、スタッフに講義をしたりしています。私ががん看護を専門としているということはスタッフには認識されていますが、自分の活動時間は全く保証されてはいないのです。
 ですから昨日のような状況になると、帰宅するとへとへとになります。昨日はかねてから予定していた講義が一本終わったので、安堵感があって疲労を感じる度合いが違っていたと思います。ちょっと、元気でした。

 いつまでこういった状態で自分の活動を続けていくのか。これは私にとって大問題です。看護部と言われる、看護師の元締めの部署とは今まで何度となく、自分の活動時間の確保について交渉してきたのですが、諸事情があって、まったく前向きな回答が得られていない状態です。
 時々、「きーーーーー!」っとなる時もあります。

 私が今の活動を堂々と院内で行っていくためには、ある資格が必要なのです。勿論、自分ががん患者さんに介入することによるアウトカムをだせてなんぼのものというのはわかっています。しかし、アウトカムを出すためにも、活動時間がないと出すに出せないというところはあると思っています。

 今は、資格申請の合否を待っている状態です。

 合否を待ちながら、「私って、本当によく身が持っているなー。」ともやもやと不安もわいてきているのは否めません。
 とほほ。


雑誌に投稿

2007-10-12 14:47:00 | 日々の「ケア」

 このほど、自分にとって、看護師人生において「初」である雑誌デビュー(勝手に自分がそう呼んでいるだけ~)をしました。
 えーっと、これは看護系の雑誌に投稿した、ということでございます。

 きっかけは、うちの元ボスから依頼を受けたというか、その話が転がっていたというか…。とにかく、「書かないか?」と言われたので、引き受けたというわけです。
 
 初投稿・初掲載とあって、「雑誌に自分の名前がでるなんてー!!」と嬉しさが沸々とわいてきます。
 
 先日、その原稿の初稿がありました。編集者から「お写真を載せたく思います。」とありました。そうそう、最近の雑誌にはちらほらと顔写真が載っているんですねー。
 どうしようか迷いました。自分で撮ってみようかな?誰かに撮ってもらおうかな?と、考えました。でも、やっぱり自分の顔が掲載されることに免疫のない私は、お断りすることにしました。
 名前がでるだけで十分じゃん…(ぼそ…)。

 自分の活動を雑誌や講演でしっかりとアピールしていらっしゃる先輩方を見ていると、私もそんな風にできればいいなーと思います。が。
 そんな風にやらないといけないんだなーと思うと、「自分にゃ、無理ちゃう?」って、ため息がでます。

 ああ。ネガティブ。