メジャーか国内か その２

田澤投手の件について、プロ側で会議が開かれたようですが。

巨人の人はこんなことを言っていましたね。
「これは田澤くん個人の問題ではなく、日本球界の問題だ」

個人の問題かはさておき、この場合は日本球界でなくＮＰＢの、という気がします。アマ球界は新日本石油の会社の意思に任せるみたいですし。

ＮＰＢからしたらそう言いたくもなるでしょうが、いろんな選手がメジャーに行くこのご時世。遅かれ早かれこういうことは起きたでしょう。

僕が疑問に思うのは、なぜ「紳士協定」をそこまで持ち出すのか。
もちろん、それは守るべきでしょうが、それは所詮、守られたら美しいぐらいのものであって、やはり正式なルールではない以上、拘束できない部分があるのは当然のはずです(もっとも、今回のはアマ選手なので、もともと「クロ」ではないようですが)。

いろんな方がネット上で書いている意見ですが、日本の組織に所属したことがないから、外国の組織に行けないなんて、やっぱり野球界ぐらいかも知れませんね。「日本の会社に勤めたことがないから、外国の会社に入れない」なんて聞いたことがない。

それともう一つ。
なぜ、ＮＰＢは自分たちに自信が持てないのか。
優秀な選手がたくさん海を渡った今でも、球場にはたくさんお客さんが来ているんですよ。
今日の巨人―阪神だって、たくさんのファンが応援していました。
先週見に行った西武ドームも、満員ではなかったものの、両チームの応援団はもちろん、内野スタンドにいた子どもたち、仕事帰りにかけつけた人たちもたくさんいて、楽しんでいました。

それにも関わらず、まだＮＰＢの関係者が、自分たちがやっていることに劣等感を感じるのであれば、入場料なんか取ってはいけない。お客さんのみならず、選手にも失礼になるのだから。

もしサッカーみたいに、クラブレベルと国レベルでそれぞれ世界一を目指せる土壌が野球界にもあれば、海外チームに移籍したぐらいで、まるで裏切り者のような言われ方をしなくて済むでしょうに。
こういう点が、やっぱりサッカーが世界で一番人気のあるスポーツである理由なんだろうなと思う次第です。