「地政学リスク」とよく言われるがどういう意味か。似非エコノミストが理解できない国際情勢のこと言う時によく使われる。また説明出来ないことを「陰謀論」と片づけたり、事後に使う説明として「結果論」をよく使う。「見えないパワー」は感じるパワーだ。パワーは無くなった時に感じるものだ。「力の真空」が動いた時々の国や政治で感じる。パワーとマネーを混同することもよくある。「地政学リスク」とは「地理に着目し歴史の大局を読むこと」。均衡点の過渡期「勢い、偶然、判断ミス」が「新常態」を生む。始まったのはオバマ時代。冷戦期を支えた様々な国際組織・枠組・方式が変質し当初の存在意義を失っていった結果、その後始まったグローバルテーションの動きは貧富の差を益々拡大し「力の真空」が不確実性を高め、政治指導者は「力の真空」による誤決断を繰り返した。
2020年代は1930年代とよく似ている。諸国間相互依存は密接で戦争は完全に無益な情勢あったのに、「1929年NY株大暴落。31年満州事変・欧州ではナショナルリスト・ポピュリスト政党の台頭39年第2次世界大戦。41年日本の真珠湾攻撃。」と繋がった。同じ轍を繰り返さないことを願うばかりだが。今の米中貿易戦争。イラン制裁中東情勢。北朝鮮の核開発問題等など、よく当時と似かよっている。
トランプ現象を生んだ米国のダークサイト(白人)は多民族国家の米国の中で多数派の優位から徐々に少数派に転落しつつありその焦りがトランプ大統領を誕生させた。したがってトランプがもし負けてもその現象は無くならず形を変え残る。
「米中の戦いは単なる貿易戦争にあらず最も豊かで脆弱な太平洋側沿岸地域の覇権争いである。2018年6月12日トランプとキムジョンイル衝撃対談は1953年体制の風化を加速させた。北朝鮮の核保有国家承認。米の軍事行為選択肢の消滅。これは1953年体制の終わりの始まりで朝鮮半島での核の傘統治の終了を意味する。三重県サミットで会した各国首脳で今残っているのはカナダと日本のみ他は皆入れ替わっている。今後の世界情勢が日本とどうかかわって来るかの結論は次回の講演に期待してほしい。叉呼んでくださいと締めくくった。
感想「結局世界情勢を解釈しただけ,自己の立場を明らかにせず現政府寄りの解釈か?」
78年東大法学部卒。外務省入省。86年外務大臣秘書官。91年在米国大使館一等書記官。00年在中国大使公使。04年在イラク公使05年外務省退職外交政策研究所代表に就任。06年10月から07年9月総理公邸連絡調整官。等歴任。立命館大学客員教授。TV「そこまで言って委員会」出演中
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