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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

岸田るり子著「 Fの悲劇」

2010-04-08 | か行
藤野木さくらは絵が好きな少女で、空想で描いたはずの場所や物が、そのまま実在しているという不思議な力があった。
ある日、描いたのは月光に照らされ、夜の池に浮かぶ美しい女性の姿で、手には花束を抱え、胸にはナイフが突き刺さっていた。
不吉な絵と、その後母に絵を描くことを禁じられ大人になった。
成人したさくらは、祖母から女優だった叔母・ゆう子が、20年前に京都の広沢の池で刺殺されたという過去を聴く。
その死の様子は自分が昔描いたあの絵とそっくりであったと話を聞いて愕然とする。
やがてさくらは、叔母のゆう子が当時下宿していたペンション・エイドウを捜し出し、部屋を借りて叔母の死の謎を探ろうとする。
調べるにつけ次第に明かされる叔母の凄絶な人生と真犯人は?
1988年と2008年の出来事が同じペンションを舞台に時系列に従い交互に展開されるのだが、展開が遅くてイライラする。
犯行時間のトリックや隠し場所の検討も付いてしまう謎の設定に不満が残る。
赤ちゃんの名前のトリックもコジツケのようでこれも不満。
2010年1月徳間書店刊



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