読書備忘録

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中山七里著「祝祭のハングマン」

2023-09-19 | な行
法律が裁けないのなら、他の誰かが始末する。司法を超えた復讐の代行者――それが私刑執行人「ハングマン」。ダークヒーロー現代の〝必殺〟仕事人ここに誕生か。警視庁捜査一課の春原(すのはら)瑠衣は、中堅ゼネコン課長の父誠也と暮らす。ある日、父の同僚藤巻が交通事故で死亡するが、事故ではなく殺人と思われた。さらに別の課長須貝が駅構内で転落死、そしてまもなく父も工事現場で亡くなる。追い打ちをかけるように瑠衣の許へやってきた地検特捜部は、死亡した3人に裏金作りの嫌疑がかかっているという。父は会社に利用された挙げ句、殺されたのではないか。だが証拠はない・・・。疑心に駆られる瑠衣の前に、私立探偵の鳥海(とかい)秋彦が現れる。彼の話を聞いた瑠衣の全身に、震えが走った・・・。ご都合主義の展開だし、主人公の瑠衣は頼りない女性系刑事で感情移入出来ず読了。麻生班長、葛城や御厨検視官、犬養まで登場、「月光のスティグマ」の東京地検特捜部の神川淳平が出て来り、「嗤う淑女二人」との事件リンクなど遊び心満載。刑事の春原瑠衣は表の顔は宍戸班の一員、裏の顔は鳥海、比米倉(ひめくら)の三人で仕事人というシリーズ化か?
2023年1月文藝春秋社刊

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