現存する12天守のうち唯一山城の天守で、最も高所にある城だ。本丸奥の岩盤上に建てられた二重二階の小さな天守ながら、西側には天守出入口の櫓を設け三層にも見える。正面一層には大きな唐破風や出格子窓を付け天守の風格を見せる。
東御門脇の石段を登り東に回ると、天守東面の入母屋破風に出くわす。右奥に見えるのは、天守とともに現存する二重櫓だ。
さらに北側に回り込むと、天守北面の一層二層の破風の連なりが美しい。また、天守台石垣の一部を一段高くして城主の居所装束の間とした。
平成13年に二の丸上の段の北東隅に、太鼓櫓(内部に太鼓が置かれ時を知らせた平櫓)が復元された。
黒い下見板張りや大壁造りの外観が、現存する天守とよくマッチしている。東面と南面には石落しや狭間を付け、直下の大手口南総門を守った。
古城山山頂の本丸から北側を望むと、二の丸、三の丸、北千畳の曲輪の石垣が連なり、石垣を隠す木々がほとんどなく見るものを圧倒する。
北千畳から三の丸の間には大手門があり、曲がりを持った石垣が残る。
昨晩からの雪で和室前の庭は、雪景色です。きんもくせい、もっこく、やまぼうしの他はマックパパによる植え付けです。約10年で少しづつ理想に近づいています。