菱櫓は二の丸北東に築かれた三層三階の隅櫓で、絵図や古写真、発掘調査を元に平成13年に復元された。北側の新丸から望む菱櫓は、三の丸の石垣のさらに先の二の丸の石垣上に建つ。その奥には五十間長屋で結ばれた二層二階の橋爪門続櫓まで一望できる。
二の丸から見る菱櫓は、石川門や三十間長屋と同じ鉛瓦葺きの白っぽい屋根や海鼠壁をより近くで確認できる。
櫓台の石垣が歪んだためその上に建つ菱櫓はその名のとおり菱形で、外観からは分かり難いが内部からは鋭角であることに気付いていただけるだろうか。
内堀近くのテナントビル屋上から望む天守は、美しく積み上げられた三の丸、二の丸、本丸の高い石垣上に築かれた、まさに石垣の城を実感できる。山下には木々に覆われた大手一の門、二の門まで一望でき、緑の木々、白い石垣、そして青い空に浮かぶ天守は何とも言えない絶景!!