メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドーナツ

2007-02-19 20:24:02 | 日記
いまいる会社てほんといろんな食べ物をごちそうしてくれる機会が
もりだくさんなんだけど、以前ここにも書いた”お口の中で溶けるドーナツ”
『クリスピークリーム』のプレーンドーナツを社員の女の子が朝一で大量に買ってきて、
それを上司の方が地下職場にも持ってきて「1コ100円で買わない?w」
とゆうので、もちろん買いました♪
3時のおやつまでエサを前にしておあずけのわんこ状態でガマンして
食べてみたら美味いっ! とってもやわらかくて、とっても甘いっ!
なので、1コで十分かも。正直あとでちょっと胸焼けがくる甘さ

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ラーメン

2007-02-19 20:23:55 | 日記
スカパラ春ツアーチケをとってくれたライブ友にチケ代を払おうと、
久々ラーメン会を決行。
残業でガンバル友だちを待つ間、今ごろチョコレートも買ってみた(遅すぎるっ!
さて。うまく渡せるか/汗笑

『麺屋武蔵 二天』さんは、なにやら普段は混みまくりなお店らしいけど
それほど待たずにすぐ座れた。
店内はなぜかいい感じにレゲエが流れてて、それだけでもう気に入ってしまったw
目の前でスタッフが全身で湯きりをしてるパフォーマンスも見どころかも。
いつもどおりフツーのタイプを選んだんだけど、かなりモチモチ麺に鰹だしスープが絡んで美味いv

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コーヒー

2007-02-19 20:22:55 | 日記
場所をスタバに変えて、またいろいろ話したねえ!
店内はJ.レノンがかかってた。♪Jealous Guy とかね。
本日のコーヒーは(名前は忘れたが)酸味が効いてて美味しかったv
またまたごちになりました~♪

美味しいコーヒーを飲みながら、なんでも話せる友だちがいるから、
わたしはこうして今日もいつもの呑気な楽天家でいられる。


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『嫌われ松子の一生』

2007-02-18 23:18:19 | 映画
『嫌われ松子の一生』

スカパラから谷中っちが出演しているということで観なきゃと思いつつ、
どこかで予告を観た時に、なんだかカメオ出演ばかり多い色モノB級映画か?
などと思ってしまっていたせいか、今ごろになってしまった/苦笑
実際、観てみたら、とっても素晴らしい映画じゃないか。

劇画ちっくな色づかいでミュージカルな演出もまじえることで重くなりがちな
不幸な女の一生を物語り的に魅せている。まさに、
「Life is a fairy-tale.」(人生はおとぎ話のようなものだ/ホテル・ニューハンプシャー

先日、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞して、感慨深げなスピーチをした
中谷美紀も当然の評価。いろんな衣装をとっかえひっかえ、ときに歌い、踊り、
傷だらけのボロボロになって、最期は太っちょのオバサン浮浪者もどきにまで
なりきっている。

物語の柱となる娘と父の関係。その父親役の柄本明がまた素晴らしい。
暴力をふるう作家の卵役のクドカンもかなりインパクト大で頑張ってるしw
裏切られても、裏切られても、また男に頼って自分を投げ捨てて尽くしまくる
「独り=不幸」だと思っているがゆえに、殴られ蹴られても
「ひとりよりずっとマシ」とつぶやく松子。
結局、荒川土手で死体となって発見されたけれども、けして絶望の果ての孤独死
なんかじゃなく、むしろこれからの希望を持っていたところに救いがある。
こうゆう激しい生き方でしか幸せや、生きてる実感を持てなかった
これが彼女の生き方だったとすれば、バイタリティと究極のユーモアを持った女性の
よくいえば波乱万丈で面白い一生だったとも言える。
ラスト、やっと不幸から解放されて鳥か蝶のようになって自分の一生を振り返るかの
ような浮遊感漂うシーンが泣けた。
一人の女性の一生をテレビの昭和史を絡めて進めているのも面白い。

さて。肝心の谷中敦の演技力は。演技じゃないんじゃないの?みたいなw
ま、素材を買われたってゆうのも俳優の重要な才能のうちですから。
こんな風俗営業者フツーにいそうだもの/爆
今作を観たからには、『河童』も観ないとねえ。

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おおいぬのふぐり

2007-02-18 16:51:49 | 日記
先日、実家に帰省した際、母とみーちゃんの散歩をしていたら
土手を降りた畑の道にもう、おおいぬのふぐりがつぼみをつけているのを
見つけた。

春先にこの花が咲いているのを見るたび、わたしは小学生だった頃を思い出す。
アパートから自転車で10分くらいのところにある親友の家まで、
学校から戻るとすぐ、それこそ毎日欠かさず遊びに行っていた。
着くといつも家の前で「○○ちゃん、あーそぼ!」て節をつけた歌みたいに呼ぶんだよね。

そのコの家には白いスピッツの血がちょっと入ったわんこがいて、名前はシーザー
近所の母犬ハナちゃんから産まれた5~6匹(出産直後も可愛かったなあ!
のうち茶色い「チャロ」、黒い「クロ」ももらわれていって、白いコを友だちがもらった。
そのシーちゃんを連れて毎日散歩させながら、草花の生い茂る空き地で
日が暮れるまでよく遊んだ。

かくれんぼや鬼ごっこでつい熱くなって、トタンで手を深く切ってしまって、
看護婦気取りの友だちが消毒して絆創膏を貼ってくれたり、
近くの廃材所に止めてある大型クレーンに乗ってドキドキしたり、
拾ったマンガ雑誌を大事に空き地に埋めたら、数日後ボロボロになって土に還ってたりw

トタンや板で秘密基地を作っていたら、突然夕立ちがきて
大雨を基地の中でやりすごして得意気になったり。
地に線をひいて家のつもりになって、泥ダンゴを作って、ままごとをしたり。
空き地に置かれたダンボール箱の中に子猫が捨てられていて、家に持って帰って
「飼えないから返してきなさい!」と怒られて、泣いて、友だちと交代で食べ物を
運んでいたんだけど、いつしかいなくなっていたこともあったっけ。

空き地や土手にはおおいぬのふぐりが一面に咲いて、まるで青いじゅうたんみたいに
陽が当たってあったかくて、疲れたらそのまま寝転んでしゃべったり。


小さい頃、こうして自然と触れ合ってのびのびと身体を動かして遊んだ体験は
いまでもわたしのカラダとココロの一部となって、いろんな場面で助けになっている
気がしている。

その後、親友とは中学も同じ部活だったけど、中学の友だちと付き合うようになってからは
すっかり疎遠になってしまった。
優しかったお父さんが早くに亡くなって、結婚して旦那さんとお子さんと一緒に
たしかいまでもお母さんとあの家にいるんじゃないかなあ。
シーちゃんもかなり長生きしたけど、もうとっくに亡くなってしまったと
風の便りに聞いた。
空き地や野原の中を通ってた小道も、いまではオリンピック道路で広いコンクリートに
変わってしまって、昔の面影はまったくない。

でもすべての思い出は、このおおいぬのふぐりの中に詰まっている。
毎年、春にこの花を見るたび思い出は昨日のことみたいによみがえってくる。


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心の中のベストフィルム~『銀河鉄道の夜』(1985)

2007-02-18 14:05:02 | 映画
『銀河鉄道の夜』(1985)
原作:宮沢賢治 原案:ますむら・ひろし
監督:杉井ギサブロー 音楽:細野晴臣
声の出演:田中真弓、坂本千夏 ほか

わたしの中では本作がアニメーション映画の最後傑作だと思っている。
それこそセリフが全部そらで言えるほど何十回も観た。
初めて観たとき、耳の奥が痛くなるくらい泣いたのを覚えている。
テレビで何度もOAされたけど、いつも同じところがカットされていたから
こうして完全版がDVD化されて観れるのは感激(欲しいなあ!

原案のますむら・ひろしは「アタゴオル」でも有名。
舞台をカラフルなヨーロッパ風の街並みに移して、なんともステキに擬人化されたネコを
主人公にすることで、本作の独特なファンタジーの魅力を表現している。
永遠の未完成の名作を細部にわたって映像化するのは至難の業だったに違いない。

本作の魅力を支えるもうひとつが細野晴臣のサントラ。このアルバムだけでも
立派なアートで、いまだにテレビでも耳にするから嬉しい。

あらすじ
父親が遠方の漁に出たきり戻らず、母親が病気のために、学校のあとは活版所で働いて
生計を支えている少年・ジョバンニ。
ある星まつりの夜に銀河鉄道に乗って、唯一の親友・カンパネルラとフシギな旅をするうち、
ほんとうのしあわせとは何かを考える。

この活版所のシーンではひと昔前の印刷工程の様子が垣間見れて貴重(こんな感じ
人の手で1文字1文字を並べて木箱に組んで刷ってたってすごい手間だったろうなあ!

氷山にぶつかって沈んだタイタニック号の話もある。
燈台守「なにが幸福か分からないです。ほんとうにどんなつらいことでも
    それがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りも
    みんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから」
家庭教師「ああ、そうです。ただいちばんのさいわいにいたるためにいろいろの
     かなしみもみんなおぼしめしです」

賢治はとても敬虔な仏教徒で徹底した自己犠牲の精神が根底にあったと同時に
現代にも通じる科学者の目も持っていたことは本作にもよくあらわれている。

今作をキッカケに宮澤賢治の世界にどっぷりとハマった。
その後、授業でも取り上げられて嬉しかったことを思い出す。
方言があったかくて、たくさんの擬態音の表現がユニークで、
わたしがその文体にどれだけ影響を受けたかは、このブログの副題を見ても分かるだろう/笑

楽しみにしてた特典は、劇場予告編と、当時の書き込みがしてある台本やセル画など。
チャプターが電車の路線図なのも雰囲気が出ててイイ。

以前、知人といっしょに岩手・花巻市にある宮澤賢治記念館にも出かけた。
黒板に書かれた「下ノ畑ニ居リマス」の文字はいまでは学生たちが交代に書いているそうだ。
駅前に特殊塗料で描かれた銀河鉄道の壁画が完成したって記事を読んで見に行ったんだけど、時間が決まってて、凍えそうに寒い中、待合室らしき場所もない場所で待ったあげく
とうとう実際に見ることができなかったんだよね
東北の寒さって格別だったな。
たしか当時話題になった2階建て新幹線MAXに乗ろうとしたら、
トンネル内で屋根の一部が吹き飛んだとかで運行中止していて乗れなかったしw

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ブラサキ@初渋谷クアトロワンマン・祝

2007-02-17 23:55:55 | 音楽&ライブ
開場ちょいすぎに入ったらすでに勝手の飯島さんがDJ中。
その後、メンバもけっこーそろって、武藤さんも!・・・やっぱカッコいい~!(惚れ惚れ

1st stageは左の柱の隣りから見てたけど、たぶん甲田さんのご親戚ぽい子どもたちが
身を乗り出して声援・・・送りすぎ!爆 (とくにbass.タケオさん大人気な模様w
甲田さんが「次はカバーの曲を・・・」て言うと、子「えっ?カバっ?!」てソッコーの突っ込みが絶妙だし/爆
とっても大人なライブのはずが、とっても和んでしまいますw

実は・・・まだ新譜を聴いてないんだけど(滝汗)、たくさん聴いたことない曲があったから
きっとアルバム『growlin'the"B"』からいろいろ演ったんだよね。どれも素晴らしい!
タケオさんをかなりfeaturingした迷曲♪TAKEO もひさびさ聴いたしv
でもいまだにどれが本名なのか分からずじまい・・・謎はますます深まるばかり。。

はじまる前に校内放送みたいな「ピ~ン~ポ~ン~パ~ン~ポ~ン~」が流れて、
ユキサマ生声での注意事項が流れて、「会場内での録音、撮影、その他マネーロンダリング
etc.などは禁止されておりますのでご了承ください。それでは新郎新婦の入場です!」w

2nd stageでは、メンバが順番に登場して、甲田さんの笑える紹介のあとに演奏。
最初はタケオさんとパパの妙技。タケオさんがウドベのコードを押さえて、
パパがドラムスティックで叩いて音を出すってスゴイっ!驚×3000 口笛もステキ♪

trb.Cohさんは髪がクリクリになってた!珍しく長めなMC。力強いボーンがステキ。
ドラマ『奥様は魔女』から1曲。歌声もイイんだよね。
この日は甲田さんもけっこー何曲も熱唱してた。カンペキ自分に酔ってる感がイイ!
ここでヘタに恥ずかしがってると、こっちまでどぅーしていいか迷ってしまうしw
gt.Shujiさんのときも、後ろのお客さんがしきりに「上手いよね~」を連呼してたけど
ほんとブラサキはどのパートを見ても魅了されて目が離せないくらい魅力的な演奏。

同じく目を離せないと言えば、ユキサマのおニューのズラっ!爆×3000
今回のネタは、めっさ角刈りなズラ姿で、吉幾三の歌でお馴染み「新日本ハウス」のCMソング
ドリーム? の熱唱。フルで聴いたのは初めて!爆
間奏中になぜかキャベツを1枚ずつ剥いて客席に投げてるし(意味不明)、
メンバがどんどん半音上げていくから、声がギリギリかすれて、最終的には絶叫ぎみ/爆
その後ズラのままでの三点倒立&回転もシルクドソレイユばり?にスゴイっ!
安全運転についても切々と語ってた。これから毎月9日は「安全運転の日」て決めたらしい。

ひさびさ聴く♪走れヤングコーン アンコールの♪HOT SPECIAL とかも
やっぱ間違いなく上がるキラーチューン!
毎回、本格的なジャズと、本気で笑わせてくれるブラサキライブに大満足な夜だった。
年内にまたクアトロでライブするとのこと楽しみ♪ このキャパってとってもブラサキ向きかもv
3月にはまたJZ.Brat、4月にはスナック宇宙がある。最近いろいろかぶって行けてないけど
また見に行きたいっ!!!


追記。
しかし今夜のケムリ蔓延度は高かった!屈指のヘヴィスモーカーが集まって、
会場内が霞んでた/驚
わたしはカンペキ嫌煙家なので、ケムリ充満のライブハウスだと気分が悪くなって
テンションが下がりぎみになってくるので、いつかライブハウス内も禁煙
(もしくは分煙)になってくれないものかと思うけど、むずかしいのかなあ?

帰りはまた真冬に逆戻りかってくらいに寒い小雨の中、部員と外で立ち話して
さらに冷えてしまったけど、いろいろ話してまた元気もらった。さんきう♪

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やや多い

2007-02-17 13:18:57 | 日記
昨日、母が送ってくれた果物が届いたv
父の術後の経過はとてもよくて、もう車イスにひとりで乗ったり、
歩行器につかまって歩く練習までしているとのこと。
送ったみーちゃんの写真を見て笑っていたとか。よかった

一方、兄嫁の父は去年倒れてから、ずっと意識が戻らないまま。
いままでも長年、透析をしていたせいで複雑な手術も出来ず、
このまま延命治療を続けるか、自然に任せるか、医師から決断を迫られているらしい。
こうなると、もう本人の問題より、周りの家族のココロの問題なんだな。

周囲で同時にいろんな重い選択が渦巻いている。
ひとりで考えてもわからないことは、選択しないという選択もある。


今朝はやっと時間ができたから美容院に行ってきた。
前回のお店に行くつもりが、近所の美容室から30%offのDMが届いたから
そちらに変更w(DM効果ありだね!
ホストみたいなスタッフばかりで居心地が悪かった店だけど、
入れ替わりがあったみたいでそんなに気にならなかったなw
マスクをしてるスタッフが多くて、みんな花粉症だって。
「今日は関東地方は”やや多い”らしいですよ」
多いも少ないも飛んでることには違いない。
目はかゆいし、鼻もムズムズ。
うん、飛んでいます

今日は夕方から渋谷へGO!
高円寺に行きたい気持ちとギリまで戦ったけどw、当初の約束を守って、
初のクアトロワンマンを祝して。

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わが青春の角川映画vol.6

2007-02-17 12:00:00 | 映画
『里見八犬伝』(1983)
原作:鎌田敏夫 監督:深作欣二
出演:薬師丸ひろ子/真田広之/千葉真一/夏木マリ/萩原流行/志穂美悦子/
   京本政樹/成田三樹夫/寺田農/目黒祐樹 ほか

さて。長いようで短かったこの『角川映画シリーズ』も3人娘をfeauturingしたもので
わたしの思い出に深く刻まれた作品は今作がラスト。
これもほんとに何度も何度も観た。原作も読んで、映画よりさらにディープで
登場する光と影の対となってる人物たちの宿命のつながりと終結までを
丁寧に描いていてこちらも秀作。
(余談だけれど、憧れの原田美枝子さんが出演したって理由で観に行った
『帝都物語』の原作もまた、映画をはるかに超えるドロンドロンな
 ディープでダークな素晴らしい長編小説でしばらく現実に戻れなかったな。
 時間のある方、オススメしますw)

テーマ曲を歌うジョン・オバニオンのエンドレスなフレーズがいつまでも耳に残る。
時代劇にロック調の曲を重ねるってなんだかとっても'80年代テイストw
たぶん初の本格的な時代劇に挑戦した薬師丸ひろ子は、いわゆる
「富士額のお姫様顔」とは言えないが、特典に入っているメイキングシーンで
クランクアップ後に飛び跳ねて喜び「終わった~!」を連発して笑っている
様子を見ると、撮影当時の緊張、不安、プレッシャーの強さが感じられ、
女優稼業もラクじゃないんだな~なんて思った。

玄人、船虫などなど怪しいキャラ満載で突っ込みどころも満載なため、
これを一緒に劇場に観に行った友だちとあとでさんざんネタにして
遊んだ記憶があるw
たしか、CGより少し前のSFX技術を用いて、特殊メイクと合わせて
かなり効果的な映像演出に仕上がってて、手間もお金もかかっているんだよね。

今作で、蛇の化身を演じた萩原流行の魅力にすでにマイってしまっていたのだが
数年前、奇しくも同じ深作監督の伝説シリーズ『仁義なき戦い』からVシネにハマり、
その延長線上で『修羅がゆく』シリーズで翔さん×流行さん、この組み合わせの
カッチョよさにすっかり心酔してしまったという経緯があるw

機会があったら、3人娘のその他の作品や角川全盛期のその他の作品も
観てみたい。

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わが青春の角川映画vol.10

2007-02-15 19:59:48 | 映画
『野性の証明』(1978)
監督:佐藤純彌 原作:森村誠一
出演:高倉健、中野良子、薬師丸ひろ子、夏八木勲、三國連太郎、松方弘樹、
   丹波哲郎、成田三樹夫、舘ひろし、梅宮辰夫ほか

ひさびさ、書いてからずぅっと放っておいた映画の話でも。

『犬神家の一族』『人間の証明』につづく角川映画の第3作目が今作。
エキストラに実際、過酷な訓練をほどこしたり、アメリカロケを敢行し、
演習場を舞台にヘリコプターや戦車もくりだすという力のいれよう。製作費もハンパない。

キャスト陣も豪華ながら、それぞれがピッタリハマる好配なためしつこくない。
そればかりか高倉健を主役にもってしても、ココロに傷をもつ少女役で今作映画初出演の
薬師丸ひろ子が大きな存在感で圧倒的に話の柱となっている。
しっとりした演技の中野良子も、父に溺愛されるが故に捻じ曲がってしまった息子役の
舘ひろしも、ヤクザのNo.2・参謀役にはこの人しかいないといった成田三樹夫
ほんとに素晴らしい!

一家惨殺事件の唯一の生存者である少女・頼子は、記憶を失ったまま貧しい縁者に
引き取られる。
事件に関与したことで自責の念を引きずって除隊した自衛隊特殊工作員・味沢は
彼女を養女に引き取り、罪の償いをしようとする。
大きなショックが原因で事件の記憶をなくしたまま予知能力を持った頼子。
2人がひっそりと身を寄せた東北の小さな地域はある暴力団に町ごと牛耳られ、
企業だけでなく、警察や政治家までもすべて息がかかっている状態で
不正や殺人までもが黙認されている。そんな体制との闘いも強いテーマとしてある。
とても哀しい人間ドラマの名作。

テーマ曲は、町田義人で♪戦士の休息
観終わったあと流れるとグッとくるこちらも名曲。

蛇足。
ん?ここで知ったがアヤパンのお父さんて俳優だったの?
5歳のときにもう亡くなってるんだ。お兄さんも俳優?びっくり。

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