メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

絵本『ヨクネルとひな』 LEE/文 ブロンズ新社

2021-12-28 14:12:13 | 
「作家別」カテゴリー内「酒井駒子」に追加します

2015年初版

文を書いたLEEさんは英語表記だから
海外の人だと思ったら日本のアーティストだった

LEE
1964年東京生まれ
ヘアメイクアーティストの渡辺サブロオ氏のアシスタントを経て
雑誌、広告、映画、演劇などでフリーランスとして活動中
2匹の猫と暮らしている
これまでに出会った猫たちとの交流の中からこのお話も描かれた
本作品で作家デビュー




子猫と子供の物語
それに酒井駒子さんの絵だから
最強に可愛いのは間違いない

生まれたばかりの子猫のくにゃっとした柔らかさ
暖かさ、儚さ、それでいて目一杯生きようとする力強さ
とにかく可愛い!!



【内容抜粋メモ】




子猫の鳴き声がしてドアを開けると
親猫と子猫がいて

この子をよろしくお願いします

というようにお母さん猫が鳴く
子猫をちゃんと前に出してるところがなんとも言えない!


このコ飼うの?
目が病気みたいだし 気持ち悪いよ
死んじゃいそう

だからお願いされたんでしょう
わかりました
責任を持って預かりますから
いつでも会いに来て下さいね

お母さんがそう言うと
母猫は子猫を連れて言ってしまいました

猫を飼うならペットショップの可愛い子がいいのに

(町中にペットショップがあると、可愛いからつい買いたくなるよね
 でも、動物売買や野良猫の事情を知ることで見方が変わると思う


お母さんはタオルとガーゼを湿らせて
身体と目やにも拭いてあげると
大きな青い目がでひなちゃんを見ていました

綺麗な目

明日病院に連れて行きましょう

お母さんは猫になれてるんだな







ミルクをあげると
薄くて小さな舌で
チャペチャペと舐めてくれました
(ぺちゃぺちゃじゃなくてチャペチャペなのが面白い

それから棚の下に潜り込んでしまいました







お母さんはクッキーの空き缶と新聞で猫のトイレを作り
ダンボール箱とバスタオルでベッドを作りました







ひなちゃんはリボンに鈴を結んで首輪を作りました
(ペットショップに買いに行かなくても、家にあるもので十分なんだね








お母さんは買い物に出かけてしまう
お留守番しててね

ひなちゃんは子猫の名前を考えていると
子猫がいません

お母さんがドアを開けた時、外に出ちゃったのかな
迷子になったら大変!







ひなちゃんは初めて迷子になった時を思い出しました
デパートでお母さんと手を繋いでいたはずなのに
いつのまにか知らない人のスカートを握っていたので

びっくりして泣き出すと周りの人が
どこから来たの?と聞きました






私がお母さんにならなくちゃ!
早く見つけてあげなくちゃ!

庭を探しても返事はありません

神様 ずっとちゃんと面倒見ますから
もう1度子猫ちゃんに会わせてください!!

もしかして迷って遠くに行っちゃったのかも
コートを着て探しに行こうとすると







いたーーーー!!






その時お母さんが帰ってきて
ひなちゃんはびっくりして安心して
大きな声で泣いてしまいました







子猫はクローゼットに入って
ひなちゃんのセーターにくるまって
眠ってしまったのです







よく寝るね
そうだ この子の名前はヨクネルにしよう

ずっとずっと一緒にいようね
聞いてるの? ヨクネル









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