メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『美徳のよろめき』(1957)

2024-08-16 09:49:53 | 映画
原作:三島由紀夫 監督:中平康

出演
月丘夢路:倉越節子 元藤井
三國連太郎:倉越一郎
トミ 女中
葉山良二:土屋
南田洋子:道子 土屋の妹
宮城千賀子:牧田与志子 セツコの同級生
ほか


“「よろめき夫人」なる新語が生まれるほどに話題を読んだ、三島由紀夫ベストセラー小説の映画化”


【内容抜粋メモ】
ナレーターが小説を読む感じ
倉越夫人はしつけの厳しい貴族の家で育った








藤井家
祖母は武家の娘
叔父は陸軍大将 戦争には疎かったが位だけはうなぎのぼりに上がった

節子は倉越一郎と結婚
(キスシーンがちょっと生々しい・・・

セツコの自由日記「男性」とタイトルをつけて中は真っ白








昭和20年 大空襲
屋敷で父と防空壕に逃げるセツコ

小さな偶然からセツコの平穏な生活が崩れた
2年前、銀座でバッタリ土屋と会い
去年も東京駅で土屋に会って会釈する








8年前を思い出す
軽井沢でテニスして土屋と激しいキスシーン

茶会で若い先生の唇を見つめて土屋とのキスを思い出すセツコ


鎌倉
幼稚園バスに息子を乗せてからステーキハウスいそむらへ出かける
宮城千賀子はプロレスラーの飯田を紹介する

チカコ:下品でしょ
セツコ:いつか旦那さまに知れるわ








店で女性(南田)を連れた土屋とすれ違う


土屋商事
同僚:いい加減身を固めたらどうだ
土屋:藤井男爵のセツコさんに会ったよ


祖母の告別式
明治、大正、昭和を生きた祖母
告別式にも来る土屋
土屋:明日、3時にお待ちしています

ギリギリまで迷い、慌てて出ようとして、息子が帰ってくる
土屋のほうから家まで来ないかと期待する
“セツコは土屋の勇気に賭けた”



チカコ:それはあなたが土屋さんに恋してる証拠よ
セツコ:道徳的な恋愛、空想像の恋愛ならいいかもしれない



店で土屋と会うと個室に案内される
土屋:妹の道子があなた方のやっている身体障害者のバザーに出品したいと言っている



倉越とテレビでお笑い番組を見ている
一郎:眠いな 歳だろうね



和室の店でも土屋と会う
土屋:昔はみんな裸で食べていた
セツコ:あなた、裸でお食べになるの?

夜中に2人で歩く
セツコ:私、子どもの母ですの
土屋:お子さんのことは言わないでください

新橋駅
セツコ:私よりあの人のほうが恋の度合いが高いんだわ

ナレーター:
セツコはもっと世間をはばかりたかった
彼女はこの恐怖を愛していた
自分と同じ恐怖心を与えるにはどうすればいいか

江の島が見える海岸で散歩する

セツコ:なぜ結婚されないの? 女性の友だちはいらっしゃらないの?


こっそり家に戻る
一郎に友だちの家で夕飯を食べてきたとウソを言う

日記:はじめてついた嘘!


盲目の男性に背中をマッサージしてもらう
按摩師:少しお痩せになりました 恋をしているお嬢様方のように



土屋と海岸を散歩してキスする
セツコ:あの時ととても違う

寝ている息子にキスしようとしてやめる
(子どもの唇にキスするかね?


すごい散らかった部屋で飯田と浮気しているチカコ

チカコ:
しつこくて、もう飽きちゃった
あんたは決定的瞬間までいった?
男はみんな同じ

セツコ:
土屋さんが旅行しないかと誘って断った
主人に悪いわ

チカコ:
実は自分のよろめく姿を楽しんでる
あなたの道徳的恋愛を試せるじゃない
旦那さんには私がいい口実を作ってあげる

一郎はチカコの訪問を喜ぶ

チカコ:
今年の冬は暖かい伊豆に行きたい
下見にセツコさんも連れていきたい

ぜひとすすめる一郎









黙って電車に乗る2人
タクシーで立派なホテルに着く
ずっと黙ってるってコワくないか?

土屋:
とうとう2人になれた
明日の朝、裸でご飯を食べよう
僕が結婚しなかったのは、セツコさんがよそへお嫁に行ったから
2日2晩泣いてやったんだ







棒でボールをゴルフみたいに打って転んだ土屋を見て笑うセツコ
ゴルフ客を見て顔がこわばり部屋に戻るセツコ
セツコ:叔父がいたのよ 私帰るわ
土屋はフロントに電話して叔父らは夕方に帰ると確認する

土屋:あなたの全部をもらう あなたもそのつもりで来たんでしょ?
セツコ:あなた、結婚できる?

土屋:
そんなこと言ったらあなたが困るでしょ
僕たちは結婚なんてできやしない
いくら汚く見えても仕方ない








迫られて泣きだすセツコ
土屋は仕方なく部屋をもう1つ取る

セツコの部屋に入ろうとして戸惑う土屋
土屋の置いていったネクタイを届けようか迷うセツコ
(悩む時間がリアルに長い・・・

セツコ:
なぜ泣いたのだろうか
夫のためだろうか 子どものためだろうか

土屋:偽善者めっ!



またタクシーと電車に乗って帰る2人
大船駅 鎌倉はここで乗り換えなのか

シャワーを浴びて、寝ぼけた旦那に抱きつくと頭をなでる

一郎:
別荘どうだった? おかしいね
君は僕をイヤになったんじゃなかった?

シャワーシーン



チカコ:かえって不健全よ、それは 人間じゃないみたい
飯田が来て、トイレに隠れるチカコ
飯田:ただじゃおかねえってそう言っとけ!

按摩師:奥様、失礼ですが おめでたでございますか?

産婦人科でたしかめる

また店で土屋と会う
セツコ:お詫びがしたくて
土屋:あなたを苦しめて、お詫びするのは私のほうだ

クラブで酒を飲む2人
酔ったマダムにセツコを空想上の恋人だと紹介する

そこに一郎が来る
土屋は一郎の握手を断り、目も見ずにふらふらと外に出て泣く







海岸を歩いて帰るセツコと一郎
一郎:結婚した当時はよく通ったな
セツコ(あのことは永遠に黙っていよう



セツコ:
同窓会で東京へ出かけます
遅くなる時はヨシコさんのお宅へ泊めていただきます

産婦人科
女医:マキタの奥様の紹介ですから特別です
(子どもを堕ろしに来たのか? 道具類が恐ろしすぎる・・・

土屋が見舞いに来る

土屋:
ヨシコさんが電話で知らせてくれた
結婚してください

セツコ:結婚する気ならこんなことしやしない

ヨシコの夫から電話があり、飯田橋の救急病院にかけつける
飯田:死んでしまえーーー! 血を浴びた服で警察に連れて行かれる

頭から出血しているヨシコ
ヨシコ:飯田に切られちゃったの・・・あなた、すみませんでした
ヨシコは亡くなる
ものすごい近くを電車が走ってる

重役夫人が刺されたと新聞にも載る

会員制クラブで父と会うセツコ
窓から雪が降るのが見える
父:ヨシコさんがそんなことをする人には見えなかったな

セツコ:身の周りで同じことが起きたらどうする?
父:責任を感じて辞表を出す 今の私は幸せだよ

セツコは家のために土屋と別れることを決心する



土屋と食事
若い頃を思い出して泣くセツコ

新橋駅から電車に乗る
土屋:僕、大阪へ行こうかと思う

海岸
土屋:僕はギリギリのところまで愛したつもりです
セツコ:私も でもこのままお別れしましょう



一郎はロボットみたいに出勤
鎌倉駅でぼーっとしてるけど、セツコの浮気に気づいてるのでは?







土屋に手紙を書くセツコ

「あなたとお別れした悲しみは想像以上でした
 でもどうすることもできず、1人で耐えなければならない
 最後のお願いとして、最後のお便りをもらいたい」

書き終えてから破いて終わり







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