メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

サティ

2010-09-19 19:42:45 | 日記
シャトレーゼ
図書館に行く途中にあるスイーツのお店は、ずっと気になっていたけど敢えて入ったことがなかったが、
今日なんの気なしに寄ってみたら、なぜ今まで来なかったんだろう!?と後悔するくらい
美味しそう&お手頃値段なスイーツ盛りだくさん♪

外にあるアイスコーナーもミルクなどの素材にこだわった種類豊富なアイスがいっぱい!
店内には季節柄のお団子、おはぎから、チョコレートはもちろん、
最近好きになったロールケーキ、バウムクーヘンもあるし、
定番のクッキー、ブッセ、マドレーヌ、おかきなどの和菓子も揃ってて
ギフトとして選んで箱詰めも可能v ワインもあった/驚

迷った末に試しにラムレーズンバー、ふわなまロール、なめらかチョコプリンを買ってみたら、どれも期待通りの美味しさ♪♪♪
これは図書館に行くたび楽しみが一つ増えて、通ってしまうこと間違いなしv
実際、無料で作れるポイントカードも作ってもらって(自分から作りたいとゆったの初めて?w)みたけど、
100円ごとに1ポイントで、100ポイントから200円引きって・・・そんなに買わないか?!



F氏への今年の誕プレはこちら。

Peanuts Portraits/Vince Guaraldi (ヴィンス・ガラルディ)
以前、HMVで可愛いピーナッツのジャケを見かけて手にとった記憶があり、F氏へのプレゼントにイイかもと思ってた。
男性店員に聞いたら分からなくて、「詳しい者を呼んでまいります」て連れてきてくれた女性はなんでも知ってるエキスパート!?
すぐさまコーナーに案内してくれて、このヴィンスさんがピーナッツのジャケで何枚かアルバムを出しているなどと説明してくれた。
わたしも試しにネットで視聴してみたら、わりと新しめな聴きやすい音だね
改めて、お誕生日おめでとううううう!!!


父への誕プレはこちら。

『岳』12巻 2010年6月30日発売
もうすでに定番ですw 兄貴夫婦は毎年選ぶのが難しいからワインにするって決めたらしいが、
わたしはずっとマンガばかりで大丈夫だろか?
ま、本人も気に入ってくれてて、居間の戸棚の上にズラっと並べてくれてるからよしとしよう。

『日本の名峰 日本一の山々』 山と溪谷社
マンガ+ジャズCDのパターン化を打破すべく、ジュンクで見つけた山のDVDにしてみた。
いろいろある中で、谷川岳、乗鞍岳などわたしでも聞いたことのある山々の映像DVDだがどうだろう???



ドラマ
ついにラストの『うぬぼれ刑事』は、里恵 (中島美嘉) が神と呼ばれる銀行強盗犯だと分かり、式を挙げるが出所まで待つと約束するってオチ。最後に超カワイイ柴わんこが出てきてヤラれた!

『熱海の捜査官』は、結局、平坂歩(萩原聖人)が3人の女子高生を研究に使っていて、東雲麻衣も共犯だったと分かる。星崎と東雲はバスに乗り、霧の彼方へ消えてゆく。これもやっぱり『ツインピークス』でクーパー捜査官が最後、赤いカーテンの向こうの世界に行ってしまって戻らないのと似ている。

『モテキ』はまだラストじゃなかった!ん?次回のタイトルが「サマーヌード」て、ついに真心が流れるか?!



その『熱海の捜査官』で使われていたこの曲が頭から離れない。
Gnossiennes (Ciccolini) /Erik Satie
この不穏な空気。ヒトの奥底に普段は隠されている、どこか陰湿な秘密でも現れ出でてしまいそうになる音。

Gymnopedies (Ciccolini) /Erik Satie
このジムノペディは、昔どこかの映画に使われていて、その後も折に触れ耳にしたせいか、
この低音の連なりが、なにかわたしの人生における深層心理の底の底にいつも流れている気がしてならない。
長い音楽の旅路の果てに、ついにクラシックへの門戸の前まで誘われたか?!

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『泥棒たち』チェーホフ

2010-09-19 18:26:01 | 
泥棒たち
アントン・P.チェーホフ/作 ワレンチン・オリシヴァング/絵 中村喜和/訳 未知谷

労働っていったい何なのだろう?
人にゆったら馬鹿じゃないかと思われるような疑問を、ここのところずっと考えていたのと見事にリンクして驚いた。
当然、人の物を盗むのは罪だとは思うが、それとは別に、世の中で当然と思われていることの中には、
じゃ、どうしてそうなのか?と問い質すと、誰も明解に答えられないことも多い。「常識じゃん!」てわけだ。

初版はもっと露骨な文章で、タイトルも『悪魔たち』になっていたという。
あとがきにチェーホフが語った”作家は裁判官ではなく証人である”という文句も載っていた。
今作では物事の善し悪しではなく、田舎医師によって浮かび上がった極めてシンプルで、根本的な疑問、
人はなぜ他の動物のように自由で幸せに生きられないのかってことを読者に問いかけているのだ。


以下、本文抜粋。

p.50
「彼は頭がこんがらかり、いったいこの世にはなぜ院長とか、准医師とか、商人とか、書記とか、百姓とか、身分の違いがあって、みんなが自由な人間ではないのか、と考えた。たしかに自由な鳥がいる、自由な獣もいる。彼らはだれも恐れないし、だれの助けも借りない。朝は早く起きろとか、食事は正午にせよとか、夜は眠れとか、院長は准医師よりえらいとか、自分の妻だけを愛せよ、などということはだれが考え出し、だれが命令したのだろう?その逆ではなぜいけないのか?真夜中に食事をしたり、昼間に眠ったりしてはいけないのか?」

p.53
「なるほど、世界はよくできている。だがいったい全体、人間たちはなぜお互いを素面と酔っぱらい、勤め人と失業者、などなどと分けるのだろうか、と准医師は考えた。なぜ素面で食べるのに事欠かない人間は自宅で安らかに眠り、腹をすかせた酔っぱらいはねぐらをもたずに野原をうろつかなければならないのか?なぜ職場をもたず給料をもらわない人間はきまって腹をすかせて、着るものや履くものに不自由しなければならないのか?これはだれの考えだしたことか?鳥たちは森の獣たちはなぜ職場をもたず給料をもらわないのに何不自由なく暮らしているのだろうか?」


気になった言葉。

サモワール=ロシア特有の、茶を入れるための湯沸かし器。銅製で、中心に火を入れる管が通じる。電気式もある。

トロイカ=ロシアの3頭立ての馬車。あるいは馬そり。

身代(しんだい)=一身に属する財産。資産。身上(しんしょう)。

白河夜船(しらかわよふね)=熟睡していて何も知らないこと。何も気がつかないほどよく寝入っているさま。(京都を見てきたふりをする者が、京の白河のことを聞かれて、川の名だと思い、夜、船で通ったから知らないと答えたという話によるという)

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