メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

面接その2

2010-09-16 20:21:15 | 日記
今日も17時からの面接に行ってきた。なんとホテルのフロント事務であります。
データ入力が主ってあったし、残業もなし、通勤も便利ってことで、いいかなって思ったが・・・甘かった
着いたら昭和感たっぷりなホテルで、ロビーで15分ほど待って、通された事務所は、狭くてごちゃごちゃ!
ある意味リンチワールドに迷い込んだみたいな気分。

面接してくれたのは、たぶんここの支配人?のおじさんで、
「今まで派遣で自由にやってきたのに、縛られるのは大丈夫ですか?」といったような事を繰り返して聞かれた。
というのも、事務であっても、お客様がフロントに来た場合は当然そちらが優先。
フロントには常に2人いるけど、席を外すこともある。完全シフト制で24時間稼業なんだね(夜勤は男性のみ
週休2日とはいえ土日が休みとは限らないし、年末年始も祝日もなし。
制服の洗濯代+ランチも出るんだけど、いつお客がくるか分からないから事務所で食べる。
・・・ほんとに、ここの人たちは、このホテルに釘付けなんだ・・・凄いな

おじさんにはとにかくウケのいいわたしは、「この条件で良いなら優先したいと思います」とゆってもらったが、、、
こりゃムリだな

いろいろ挑戦したいとは思うが、なんだかんだゆって、わたしは他の業種には向いていないのか???
午前いっぱい派遣の求人をチェックしてたけど、どのみち退屈な労働を強いられるなら、
給料がいいほうがいくらか慰めにはなるかも。


近頃テレビ&DVDのリモコン両方とも効かなくなって、とても不便だから、ビックに行って聞いてみたら、
機種と購入年が対応していて、再生など基本操作だけでよいなら、1980円~で売ってるとのこと。
何年に買ったか思い出せないから、とりあえず1コ買って帰ったら、全然動かなかった凹凹凹

リモコンの修理はしていなくて、新品の取り寄せのみ。2週間かかる。
今日買ったのが万一使えなかった場合は、2週間以内なら交換可能だってゆってたからまた持っていかなくちゃ(面倒だ

帰りは大雨の中歩いて、傘をさしてたけどびしょ濡れ。でも、風がないだけマシ。帰りだしね。
昨夜は本当に寒いくらいで、途中目が覚めて、毛布を出そうか迷ったくらいだった/驚


追。
例のお年寄りな黒猫が玄関の土のところで寝ていた。
暑い夏中見かけなかったから心配してたんだけど、元気でなにより。
帰ってきたらいなくて、かほりがけっこうキツいんだよね
まあ、どのみち何植えても育たないような場所だから、もうにゃんこのベッドってことでよしにしよう

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『谷間で』チェーホフ

2010-09-16 20:20:00 | 
谷間で 
アントン・P・チェーホフ/作 エカテリーナ・タバーフ/絵 中村喜和/訳 未知谷

「こういうことじゃぞ、おまえさん。苦労する者、我慢する者が上なんじゃ」
「何でも分かるってことはないんじゃ……鳥には羽が四枚ではなく、二枚と決められている。二枚で飛ぶことができるからじゃ。人もすべてを知ることは許されていないのじゃ。分かるのは半分か、またその半分だけじゃ。生きるのに必要なことだけ分かるってことだな」

あらすじ
谷間のウクレーエヴォ村ツイブーキン家は大した商家で、老主人グリゴーリーには2人の息子がいた。
長男アニーシムは遠い地で警察官をして、聾唖の次男ステパンは家を手伝っていたが、
実質商売を切り盛りしているのは、次男の嫁で美しくやり手なアクシーニアだった。

久しぶりにアニーシムが帰省し、周囲の勧めで、極貧の出だが器量のよい少女リーパと結婚する。
だが、アニーシムは贋金の疑いで投獄される。老主人は憐れみから、
アクシーニアが苦労して立ち上げた煉瓦工場を孫(リーパの息子)に譲ろうとしたが、
激怒したアクシーニアは孫に熱湯を浴びせて死なせてしまった。。

淡々とした生活の中にロシアの人々の気質、哲学を鮮やかなまでに浮かび上がらせた。
ラストの一編を読んだ時、老人とともに涙が溢れて止まらなかった。
極貧の労働者であっても、人としての礼儀、恩義、そして何より慈悲を忘れなかったリーパが逞しく見えた。

舞台となっているロシアの原風景、そこに土着した文化、慣習があまりに日本と異なるため、
たびたび難解に感じられる文章を補って、その心情までもにじませた挿し絵も素晴らしい。
エカテリーナ・タバーフは、ロシア・アニメの巨匠ユーリ・ノルシュテインの娘だった/驚


以下、抜粋メモ。

p.49
「腹を立てたカエルを含めてありとあらゆるものが生きている瞬間瞬間を無駄にせず、味わい尽くそうとしていた。一度限りの命だから、というわけだ。」

p.37
「災難がどれほど大きかろうとも、やはり夜は穏やかで、美しかった。やはりこの世にも穏やかで美しい真実というものがあり、これからもあるだろう。そして月の光が夜と溶け合っているように、すべてのものが真実と溶け合うことを待ち望んでいるにちがいない。」

p.28封蝋(ふうろう)=松脂(まつやに)・シェラック・蜜蝋などを混合した蝋状の物質。瓶の栓や手紙の封じ目などの密封に用いる。

p.21眇(すがめ)=片目や斜視などの目。


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