メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

サイエンスチャンネル

2010-09-03 17:54:37 | 日記
(173)アイスクリームができるまで
アイス工場もいいなあ! でも、わたしは木のスティックを見ると(考えるだけでも)鳥肌が出るんだよね
今年ほどアイスを食べた年もなかった!清涼飲料水も!
母がアイスを食べて5kg太ったって話をしてたけど、体重には変化なし。アイスのせいじゃないんじゃないのか?!


(1)宇宙はどのように始まったか
宇宙は137億歳! 星の誕生は、宇宙の誕生から数億年後。
「ビッグバン宇宙論」と「インフレーション宇宙モデル」(急激に膨張した)

(13)地球外生物はいるのか
生命の定義は、1)炭素で構成されているか。2)食べ物でエネルギーを作っているか。3)二酸化炭素を排出するか。4)光合成をするか だっけ?
でも、高熱でも、酸素がない所でも生きていける、「嫌気性生物」なんてのもいる。
「SETIセチ計画」では、世界中にある家庭のPCに無料のスクリーンセーバーをDLすることによって、
PCを使ってない時に、地球外生命体からの電波をキャッチする計画とのこと。参加しなきゃ!


地球の中心“コア”への旅
「プレート」の下は「マントル」。マントルは、透き通る緑色の石「かんらん石」で出来ている。
ペリドット(8月の誕生石)や、ガーネット、ダイアモンドなど、宝石の宝庫だって!!!
それは、「ゼノリス」(火山活動によって発見された岩石)から分かった。

圧力が高まると鉱物の色が変わる。
「下部マントル」は、「地震波」で調べることが可能で、温度の差があることが分かっている。
「スラブ」(冷たいのでマントルの底に沈み、温められて地表に向う)。

「コア」(核)は液体!/驚 「外核」は溶けた鉄でできている(地磁気を生み出している)。
磁場はこれまでに何度も反転していた!驚
「内核」(鉄の塊は月の3分の2)は、今もどんどん大きくなっている。表面に鉄の樹が生えている白銀の森。
内部の熱を中から地表へ運ばれていることで、マントルは対流している。

どんどんコアな話になるにつれ研究者もコアにw 毎日こんな壮大な研究をしている人たちもいるんだなあ!


(8)北アルプス・前編(9)北アルプス・後篇
松本盆地は県内で一番広い盆地。梓川には3つのダムが水力発電に利用されている。
乗鞍岳に「乗鞍コロナ観測所」なんてのがあるんだあ!
穂高連峰の上高地と大正池。焼岳が大爆発した時に出来た池なんだって/驚
ウエストンさんが日本アルプスと命名。浅間山だけじゃなくて、長野には火山がいっぱいあるんだな。
槍ヶ岳に行く大キレットは難所中の難所。♪アルプス一万尺 の小槍ってこのことだったのか。
宇宙もスゴイが、地球そのものも奇跡的な構造と眺めがある。


(7)南・中央アルプス
南アルプス(赤石山脈)も「褶曲(しゅうきょく)山脈」。
伊豆の島が本州にぶつかった際にできたシワで、ヒマラヤも同じ構造。
北岳(富士山に次いで2番目の高さ)は、圧倒的でまるで円谷の特撮みたい。
仙丈ケ岳、中央アルプス(木曽山脈)、木曽駒ケ岳とつづく。

諏訪湖がもう見れなくなってるのが残念。

よくまとまってて分かり易い。学校の勉強も全部こうゆうリアルな映像で解説してくれたらいいのにっていつも思う
ここにあるプログラム全部観たい!

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『大学生』アントンP.チェーホフ

2010-09-03 12:53:17 | 
『大学生』アントンP.チェーホフ/作 イリーナ・ザトゥロフスカヤ/絵 児島宏子/訳 未知谷

寒さに打ちひしがれた神学生のイワンは鴨猟の帰り道、焚き火に座る未亡人とその娘に会い、
福音書の十二使徒伝に出てくる使徒ペトロと重ね合わせる。
鞭うたれるイエスを前にして、ペトロは「あの人など知りません」と三度答えた時、
イエスの言った通りに雄鶏が鳴き、それを聞いた彼は後を追った。
未亡人が涙を流すのを見て、1900年前の出来事が現在と繋がっていることを目の当たりにして22歳の青年は喜びと期待に溢れる。

「この人生が魅力と、奇跡と、全き崇高な意義に充たされていると思われてきたのである」

長方形の本の最初と終わりの数ページが絵、真ん中の数ページが文章に分かれていているのが斬新。
しかも文章は1枚の下方に数行という贅沢な作り。紙は灰色の素朴でやや厚めな素材で、
墨と朱のみでラフに描かれたイリーナの独特な画法と一緒になって素晴らしい効果を出している。


和訳にはまたまた見慣れない難しい言葉がわんさか出てきた。下記はその一部。

黙(しじま)=静まりかえって、物音一つしないこと。静寂。口を閉じて黙りこくっていること。無言。
寂寞(せきばく)=ひっそりとして寂しいさま。
悉皆(しっかい)=残らず。すっかり。全部。
分限者(ぶげんしゃ)=金持ち。財産家。
囲繞(いにょう)=まわりを取り囲むこと。
涕泣(ていきゅう)=涙を流して泣くこと。
出来(しゅったい)=事件が起こること。

「いつも神様と在りますように。分限者になれますように!」ってゆうのはロシアの挨拶だろうか?

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『草の竪琴』 トルーマン・カポーティ

2010-09-03 12:44:02 | 
『草の竪琴』THE GRASS HARP トルーマン・カポーティ/著 大澤薫/訳 新潮文庫

長編第1作『遠い声 遠い部屋』に続く、長編第2作。
名前は変えてあるけど、ほぼ著者の少年時代の思い出から成っているとのこと。

あらすじ
若くして結婚し、離婚した両親が亡くなり、遠縁の独身の姉妹に預けられた少年コリン。
姉ドリーが作る水疱種の自然薬を大量生産して売り出そうとして、
やり手の妹ヴェリーナは、ドクター・モリス・リッツと組んで工場を買うが、
それに反対したドリー、使用人のキャサリン、コリンは樹の家に移り住む。
そこに、ドリーに想いを寄せる判事、父親に財産を奪われそうになったライリーらも加わり、
キャサリンが拘置所に入れられたことで町中大事になる。。

ゆったりとした時間の流れの中にも、難しい人間関係が絡み合う、狭い町ではあるけれども、
少年のすべてが詰まっていた町。時間が戻らないのと同様、この温かい思い出も永遠に去ってしまい、
カポーティのその後の人生にもポッカリと黒い穴を残し続けた。
ラストの一節には、そんな魂を引き裂かれるような郷愁を感じた。

樹の上の家って憧れたな。秘密基地っぽくて。
わたしも小学生の頃、友だちと一緒に拾い集めたトタン板でそんな基地を作った思い出がある。
ゴタゴタした現実問題からしばし逃避して、日が暮れるまで空想に遊んだ。

パン屋のおかみさんがとってもイイ。ゴタゴタはゴタゴタとして、平均に見る目を持っていて、
町の住民、お客さんに対しても決して差をつけずに、とにかく温かい焼きたてのパンで元気づけてくれるお母さんだ。
そんなおかみさんに憧れつつも、やはりわたしも、コリンやドリーと同じ「樹の上の住人」なのだろう。

映画化もされてるんだ/驚 わお!ものすごいキャスティング!!!
出演:エドワード・ファーロング、シシー・スペイセク、ジャック・レモン、ウォルター・マッソー


p.69
「われわれの友人たちが、人間それぞれの相違を否定しようとするのは、自分に自信が持てないからなんですね」

p.70
「話の内容というのはさして大切なものではないんです。大切なのは、信頼をもって話し、共感を抱いてそれを聞く、そこにあるんですよ」

p.154
「夢を見ない男なんてものは、汗をかかない男同様、毒をいっぱい溜め込んでいるものですよ」

p.176
「一つのものを愛することができれば、次のものを愛せるようになるの。愛は自分自身で持つべきものであり、共に生きてゆくものなのよ。それがあれば、何でも赦すことができるわ」

p.188
「カポーティの諸作品の主人公たちは例外なく純粋で傷つき易く、敏感な神経を持ち、世俗の暴力すなわち権力組織や世間の因襲--常識と呼ばれる規律に順応して生きることのできない者たちである。彼らはすべて、少年期から青年期への短く不安定な一時期を心許なげに生きる少年少女の心を持った者たちにほかならない。」

p.189
「彼らはありのままの姿、ありのままの愛を表すことのできる住みよい場所、安住の地を求めてさまよう。そしてついには現実と非現実との間の境界線を識別できなくなり、幻想の世界に入り込んでしまうのだ。(中略)社会の指定席に落ち着き、変化を恐れる普通の人々にとっては、社会の秩序とか習慣からはみ出したコリンたちの行動や考え方、傷つき方は理解に苦しむものであり、そのまま受け入れるわけにはいかない「異常さ」なのである。」

p.190
「彼らがそれぞれの相違を認め合い真の姿をさらけ出して愛を打ち明けられたのは幻影の世界であったからこそなのだと。自分の生きるべき場所は現実の中に求めなければならない」

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