原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

全国模試成績発送

2012-04-17 | 日記
今日は、午前中は裁判所で期日でして、事務所に帰ってきて、交通事故の事件の答弁書を起案しております。ブログの更新と起案が終わったら、接見に行く予定です。

さて、今日は、全国模試の総合成績発送予定の日だったと思います。受験生としては、成績はやはり気になるところでしょう。

成績が良かった方は、慢心してはいけませんが、自信を持ってください。本試験でも良い成績を収めることができる可能性が高いです。私の知る限り、「模試で良い成績で、その流れに乗って、本試験も一気に突破した」という人は多いです。より正確に言うと、「模試受験前までは自信が持てなかったが、模試で自信を付け、本試験も落ち着いて書くことができ、満足な成績で合格した」というタイプの人が多い、ということです。

逆に、模試で思うような成績を収めることができなかったら、その原因を考えて対策を練ることが重要です。例えば、短答であれば、「調整不足」ということが考えられます。一度しっかり勉強して調整さえすれば点数は取れるのだが、模試の時にはその調整をしなかったために点が伸びなかった、ということです。そうであれば、本来の点の出方を考えて成績を捉え直すと良いでしょう。「調整不足」の場合、調整次第で、40~50点くらい変わることがあります。

論文で成績が良くなかった場合、全体的に低調だったのか、特定の科目が足を引っ張ったのか、分析をしてください。後者であれば、なぜ点数が落ち込んだのか、そうならないようにするためにはどうすればいいのかを検討する必要があります。前者であれば、規範レベルで点が入っていないのか、あてはめレベルで点が入っていないのかを分析してください。特に、あてはめレベルで苦戦している場合、このブログでも紹介した、つまみ食い認定、勇み足認定、天邪鬼認定をしている可能性があります(あるいは、そもそも事実の抽出が不十分か)。

いずれにせよ、模試は、「生かす」ことが大切です。自信を持つことも「生かす」ことですし、答案を改善させることももちろん「生かす」ことです。

残りの期間、知識を「広げる」「深める」よりは、「正確に固める」ことを意識して勉強してください。それを徹底して、模試(短答)のスコアが220くらいから、本試験では250くらいまで上昇した、という話はよく聞きます。そのような右肩上がりの曲線を描いた場合、かなりの確率で合格すると思います。


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3 コメント

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Unknown (e)
2012-04-18 21:23:00
え 愛知出身でしょうか、
 模試成績こめんと good

 しつれい
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Unknown (Kirara)
2012-04-19 21:19:46
原先生、こんばんは。

>残りの期間、知識を「広げる」「深める」よりは、「正確に固める」ことを意識して勉強してください。

本日の総択で、まさにそれを痛感させられました。自分が見たことがある・知っているはずなのに、条文や細かい判旨の正確な部分が思い出せないほど、悔しいことはありません。急いで知識の再確認をし、固めようと思います。不安の残る時期ですが、怖いからといって何もせず本番を迎えるのだけは絶対に嫌ですので。

また、最近は論文・択一共に、これまでにないほど疲労が溜まりがちなので、体調管理はしっかりしておこうと思います。
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Unknown (はら)
2012-04-20 13:50:27
そうです、「固める」が重要です。この時期になると、新しいことを学んで得る点数よりも、「固める」ことによって得る成績の方が大きいからです。体調管理も、ぬかりなく!一気に突破してください。

出身は、静岡県ですー。
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