原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

行政法の力を付けるには?

2015-10-27 | 勉強法全般

受験生から割とよく尋ねられること。それは、「行政法を攻略するにはどうしたら?」ということ。

 

行政法の出題は、大きく分けて2つ。1つは、訴訟要件の検討、もう1つは、本案の違法性の検討。

 

前者ができないというのは、勉強不足の場合がほとんど。教科書や百選でもって勉強すればマスターできる。勉強しやすいんですね。

 

後者が、勉強しにくい。そのため、ここを苦手とする受験生が多い。で、ここで差がつく。

 

どうしたらいいか。端的に言えば、実践的トレーニングの量に比例します。過去問が最も優れた対策素材。続いて、スタ論(答練)、事例研究等の演習書。これらを疎かにすると力は付かない。

 

LS在学生で、日々の勉強の中で力を付けたいならば、授業の素材判例となっている事件については、第1審から本案の違法性(仕組み解釈)の検討方法に意識的に着目して検討する。この積み重ねをするかしないかで、かなり差が出ます。大変なら、数を絞ってもいい。

 

力が付いたかどうかの判断は、過去問の「誘導」に乗れるかどうかでわかります。力が付くと、誘導が「そこまで言っちゃうの?」と思えるようになります。仕組み解釈は、ある程度、パターンがあるのでやり方がわかってくると本当に面白い。まさに、法律家としての営みを問うてくるわけですので。

 

実践的トレーニングあるのみですよ!

 


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