横綱は俵伝いに回り込み何とかこらえようとしましたが、体重211kgの巨漢が腰を据えて迫るとさすがの照ノ富士もこらえきれず土俵を割ってしまいました。この一番が逸ノ城の初優勝を大きく推進するものとなりましたね。
御嶽海は立ち合いの後わずかに引いた時もぐられ腕をつかまれ「とったり」で引き倒されました。応援が先になり取り組みを写すことは逃しました。次の日逸ノ城に敗れた後コロナ感染で休場、良いところなしの場所となりました。
この取り組みの懸賞数はこの日二番目に多い12枚です。懸賞金は一枚当り6万2千円、このうち力士の取り分は3万円とか。ちなみに一番は結びの一番に19枚でした。懸賞の詳細は当日配られた取り組み表に記載されていました。
中でも阿炎の四股は素晴らしくきれいです。地につける足はさながら柱のように微動だにもせず、跳ね上げる足もまっすぐに天を突きます。力士の基礎体力をつけるための基本動作であると共に地を踏み鎮める神事の一つでもあります。
中入りの行事が滞りなく済んだ後、大勢の呼び出しさんが出てきました。土俵を竹箒でならし、じょろで水を撒いて落ち着かせます。微妙な勝負を記す土俵際を座敷帚で整えます。その間勝負審判の座席も整えなければなりません。